あらすじ
ようこそ、ゲームルームへ。あなたたちが無事におうちに帰るには、クイズの答えを探して、ゲームに勝つしかありません。気がつくと命がけのゲームのために監禁されていた、年齢も職業も異なる男女5人。真四角の完全な密室。ぽつんと置かれた1台のPC。そして残された酸素は12時間。命がけのクイズに不正解の場合は、恐ろしいお仕置きが待っている――。誰が? なぜ? どうして? そんな常識的疑問をぶっ飛ばすジェットコースター・ホラー始動!
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Posted by ブクログ
ドアも窓もない部屋に拉致され閉じ込められた男女。部屋には1台のパソコン。 状況もよくわからないうちに出口のない部屋からの脱出を賭けたゲームが始まる。
設定などはよく見るような話だが、非常にテンポがよくサクサク読みすすめれる。
この物語のポイントとなるチャットを使ったやりとりも
状況説明なしに会話を追う構成となっているため、
この本の世界観に引き込むよい演出をしている。
また、序盤釈然としないゲームの趣旨が主人公と共に少しずつ明確になっていく構成がすばらしかった。
これは読み手によって別の感想をもつ人もいると思うが、私の場合はゲームの趣旨が作中で明らかになる少し前に気付くことができた為、謎が解けたという優越感に浸ることができた。
もしかしたら、その優越感も作者の意図的な構成なのかもしれないが。。。
ただ、残念なのは少し物足りないラストシーン。謎が謎のまま終わってしまっている。
本編をあれだけ疾走して読み進めていけたのだから、多少、設定が説明されるような書き込まれたラストシーンがあってもストレスは感じないだろう。