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Posted by ブクログ
内容は期待していたものにほぼ近い。
特別支援学校ということで、基本的に言うことを聞かなかったり話が通じなかったりする子供に生き方を教えていく、でも先生も一人の人間なので熱血ではなくほどほどに。
そういった毎日で気をつけていることや気づいたことを紹介し、でも「こうするべき!」ではなく、「私はこうしましたよ」という、柔らかめな考え方をお知らせする感じ。
そしてなにより、帯の裏にも「特別支援教育は全人類に有効です」と書かれている通り、ここで紹介されている考え方、別に子供への対策じゃなう、普通に新卒への接し方、厄介な人への対応方法など全然応用できる。むしろ特別支援学校について書いたという皮をかぶったビジネス本なのではないか。
A>B>CとできないときはCを隠してA>Bまでやらせるとか、一回で覚えられない子にはそれを書いたメモを渡すとか、できない子を注意するんじゃなく、できる子を褒めるとか。
こういうことを考えるたび、障害のあるない関係なく、どいつもおんなじやな、自分も含め、という思いが強まっていくのだった。
ただ、タイトルにあるような、特別支援学校でのトラブルを笑いに昇華するようなホンワカとした経験エッセイかと思いきや、最近良くある、片ページに元ツイート、反対側にちょっとした説明という、だいぶ文字数の少ない省エネな本だった。
本を買うときは、文字数に金を払っているわけではないとはいえ、こういう本に当たると、ちょっとモヤッとする。