あらすじ
大学入学直前のピップに、ストーカーの仕業と思われる不審な出来事がいくつも起きていた。無言電話や匿名のメールが届き、首を切られたハトが家の敷地で見つかったり、私道にチョークで頭のない棒人間を描かれたり。調べた結果、6年前の連続殺人との類似点に気づく。犯人は逮捕され服役中だが、ピップのストーカーの行為は、この連続殺人の被害者に起きたこととよく似ていた。ピップは自分を守るため調査に乗りだす。――この真実を、誰が予想できただろう? 『自由研究には向かない殺人』から始まった、ミステリ史上最も衝撃的な三部作完結!/解説=吉野仁
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Posted by ブクログ
1部作から全て繋がっていて、すごく面白かった。
当たり前の日常を大切にしようと思う。
最後は涙涙。ピップとラヴィが幸せに暮らしていて欲しいな。
Posted by ブクログ
シリーズ3作目(番外編を入れると、4作目)。前2作はネタバレあり。
マックス、ピップに対して名誉毀損で訴える。
レイプ魔だと言った。
マックスはベッカにクスリを盛り、レイプ。その行為がアンディ・ベルを死においやった。
死んだ鳩が私道に置かれる。
ピップのランニングの歩道に描かれた
死にゆく女の子
DTキラー、新たな被害者。ダクトテープで手首や足首だけでなく回まで巻く。目や口もふさがれ。
被害者はロープで首を絞められ殺害。
もう犯人は捕まっている。
母親は冤罪を訴えている。
ピップはその母親に情報を聞いてみることに。
犯人と思われているビリー。ジェイソン・ベルの会社で働いていた。
『きみが行方不明者になったら、誰がきみを探してくれるのかな』
闇の大の絵文字?→これ、なんや?
ジェイソンがDTキラーだった。
ピップ、ダクトテープでぐるぐる巻にさせられる。
ピップ、ジェイソンを殺す。→え?
ラヴィに来てもらう。
アリバイを作ることに。死体を冷やし、その後温め、死後硬直を誤魔化す。
マックスをスケープゴートにする。
紫斑をごまかすために、途中で死体をひっくり返す。
ピップ、ヘッドホンをジェイソンの家に忘れていた。自白をするしかないか、と思い始める。
マックス、起訴される。
警部補のホーキンスは何かを疑っているので、ピップはラヴィとは会わない方がいいという。
裁判、マックスの。評決が読み上げられてから3分後。
『へい、部長刑事やぼくを覚えている?』
『(入力)』
→これは、マックスが有罪になって、ピップたちは大丈夫になったってことかな?
今までマックスが刑を免れてきたのは、この展開のためだったか。今までのはミステリ的にそこまで面白いとは個人的には思わなかったが、今回のはシリーズものとしてのノワール的に面白かった。今まで長いシリーズを読んでいたかいはあったかな。
Posted by ブクログ
前作のラストで、それまでの「風通りの良い読み心地」に翳りが出て来たのを感じたが、全2作の悲惨な事件を受けてピッパはメンタルを病み、一転して陰鬱な世界観となる。そんなピッパにストーカーが現れる。それが数年前に捕まった筈のDT(ダクトテープ)キラーであり、その正体が1作目の殺人被害者であったアンディの父親ジェイソンであると看破する。しかし、ジェイソンに捕まり、6人目の犠牲者になる寸前で脱出に成功。
この時点で全ページの半分。
どうなるかと思いきや、前2作で全く頼りならなかった地元の警察、同級生を薬を使ってレイプしたマックスを無罪にする司法に失望し、頼れないと判断したピッパは自分の正義を行使するためにジェイソンを殺害。
それからはアリバイ工作、マックスに罪を着せる工作と一転してクライム小説が展開。
全2作と打って変わった予想外の展開。最後のページまでドキドキしながら頁を捲る手を止められなかった。
シリーズ3作ともそれぞれに最高の傑作ミステリーだが、前2作で明らかにされなかった事実が本作で解明されるなど、全3作合わせて1つのストーリーが構成されており、本当に最高の傑作だった。
ミステリーファンには是非読んで欲しい。
Posted by ブクログ
三部作の完結編として、これ以上ないほど挑戦的な作品だった。前二作で「真実を暴く探偵」だったピップが、本作ではその立場を失い、自らの正義と法の狭間で追い詰められていく。シリーズを通して描かれてきたテーマが、最後に最も重い形で突きつけられる。
特に印象的なのは、「真実」と「有罪」は別物だという残酷な現実だ。サル・シンやビリー・カラスの冤罪、あるいは野放しにされた真犯人を見てきたピップだからこそ、「真実そのものは変えられなくとも、手前の司法ならば操作できる」という決断に至る流れには強く納得させられた。勝負のラインを「バレるか」ではなく「有罪に持ち込めるか」に絞り、司法の穴を突く姿は、探偵が自ら人間性を捨て去っていく苦々しい味わいがある。
一方で、DTキラーに狙われてピップが姿を消した際、ラヴィが積極的に動いている描写がほとんど見られなかった点には違和感が残った。二人のこれまでの関係性を考えれば、もっと必死に彼女を探す姿があってもよかったのではないか。
探偵が自ら境界線を越えてしまう展開は賛否が分かれるだろう。しかし、その人間性の変化まで含めて最後まで描き切っていた。爽快感とは程遠く、「これで本当に良かったのか」という問いと、数年後に自由研究でこの事件を再調査する女学生が現れる続編に期待したい。
Posted by ブクログ
1301冊目、ピップの強さと弱さが同じ根から生まれ、互いを照らし合うように際立つ物語だった。彼女は強いからこそ真実を追い、弱いからこそ壊れ、壊れながらも愛する者を守るために前へ進む。そのアンビバレンツさが、ただの探偵役ではなく、生身の人間としてのリアリティを与えている。事件が終わっても罪悪感や倫理の揺らぎは消えず、むしろ静かに彼女を締め付ける。その姿が痛々しくも人間的で、読者は彼女を責められず、ただ応援したくなる。勝利でも敗北でもない“重さ”を抱えながら生きるピップの姿が深く心に残った。⑤↑↑
Posted by ブクログ
今回はどんでん返しは少なめ。殺人後の工作がそんなにうまくいくのかなと思い心配になりながら読み、ヘッドホンの件で終わったと思うがなんとか乗り切り最後はハッピーエンド。警察がちょっと無能すぎる感あるが全体的によくまとまっていて良い作品です。周りを絶対に巻き込まないってところが今までにない感じ。
Posted by ブクログ
『自由研究には向かない殺人』というタイトルの1作目から始まり、今回で(1つ間も挟み)3作目の完結編。タイトルからは想像がつかない程ドラマティックで壮絶な完結編だった。中盤で思いもよらなかった展開になる。本当にこれは予想外。正直前作あたりから、行き過ぎた正義感を持つピップがあんまり好きじゃないかも‥と思いながら読んでいて、今作も第三部は読むのがしんどかった。けど最後まで読んだら、ピップは周りに助けを求めるけど、絶対に迷惑を掛けない、自分の感情を差し置いて犠牲になると、最後まで覚悟を決めて貫いた姿にさすがに感服した。ラヴィという素敵なパートナーがいたこともよかった。
Posted by ブクログ
ずーっとピップが人の死を乗り越えられず、薬にまで手を出してしまうなど辛いシーンが多かった。
人も殺しちゃうし。
でもこの先にしか彼女の未来はなかったのかもしれない。
最初の明るいピップの話がまた読みたかったので、そういう面では少し残念。
ラヴィはずっといいヤツだった。二人は幸せになれ。
Posted by ブクログ
三部作の完結編!
まさかこのような展開を迎えるなんて、初めの頃には全く想像できませんでした。
ピップの狂気と憎しみの心が怖いです。
アンディの性格もだいぶ変わってしまいましたね。
ストーリーは面白いけれど「以前のピップに戻って欲しい」と思いながら読み終えました。
最後は「救い」なのかな…
Posted by ブクログ
前作から闇堕ちした主人公の視点をトレースするのはきつい
闇堕ちした時の心情、発覚を恐れる不安な気持ちと一時的な安堵の気持ちとの振幅の大きい気持ちの揺れがストレートに表現されていて、自分も気持ちが不安定になってしまい、一気には読み進めることができなかった
ハッピーエンドといいたくないけと、司法制度への批判が大きなテーマだとすると、この結末も必然なんだろう
でも、真実はいつか発覚する、という、このシリーズの大きなテーマを思うとモヤモヤする
また読み返すと思う
Posted by ブクログ
正直、中盤頃から「自分はいったい何を読まされているのだろうか?」と思い始めた。
相変わらず、警察が無能すぎたから起こった事件で、別にトリックがどうとかそういう作品ではなく小さい町で起こる人間関係
睡眠剤を飲まなくては過ごせないピッパ。目の前でスタンリーが撃たれたことが身体から離れないピッパ。ストーキングされるピッパ。
いきなりスラウの殺人鬼の話題が復活。またの名はDT(ダクトテープ)キラーこの殺人鬼はピッパの言うとおり、1巻にもスタンリーとのやりとりでちらっとだけで出てくる。この殺人鬼がピッパをストーキングしていた。
この殺人鬼はアンディの実の父親ジェイソン。ジェイソンに捕まるピッパ。拘束され、そこから脱出するピッパ。ここが中だるみポイント。延々とダクトテープでグルグルされたピッパがもがくシーンが続く。いったい何なんだ?
脱出できたと思ったら、なぜかピッパはジェイソンをハンマーで撲殺。
そこからはラヴィとか友人達を巻き込んで隠蔽大作戦。
無能なホーキンスが、この件に限っては異常に有能になりピッパを疑いまくる。さすがに逃げられないと思ったピッパ。ところがラヴィの方が完全殺人隠蔽に乗り気。ウソのアリバイまで警察に提出。
コナー、ジェイミーのレノルズ兄弟は、ジェイミー誘拐の件でピッパに恩がある。
ナオミ、カーラのワード姉妹は、ピッパと元々が姉妹のような幼なじみな上、カーラがひき逃げ関係者であることをピッパが警察に黙っていたことで恩が。(マックスがひき逃げしたときナオミは同乗していた件)
ナタリー・ダ・シルヴァはよくわからない。ナタリーをレイプしたマックスを有罪にしようとしたピッパ。仲良し、恋仲のジェイミーを救ってくれたピッパに恩を感じているのだろうか。2巻の終わり頃にはいきなり親密になっていたが。
ケンブリッジ大学に進んだ後も、マックスへの有罪判決が確定するまで自分を押し殺しまくるピッパ。
いったい、何だったのか。
ジェイソンを殺したときから自首しないで『青の炎』パターンかなと思ったがマックスにこのジェイソン殺しの濡れ衣を着せようと計画し、そのために友人達を巻き込みまくる。もちろん、ジェイソン殺しをマックスに押しつけるから手伝ってとは言っていないがさすがに気付くのに
ナタリーとカーラはジェイソン殺しが明るみになった後、ピッパと二人で語るシーンがそれぞれ書かれているが、コナーとジェイミーはどう思ったのか。ナオミはピッパが手伝ってほしいと言ったときから覚悟が決まっている様子だったが。
アンディの性格がよくわからない
父親から逃げたがっていることは、お金を集めていることでもわかっていたが
それにしても、ナタリーをだまして上半身ヌードをネットに流すとか、妹が自分が売ったヤクを飲まされたせいでレイプされても何も動じないとか、1巻のキャラはどうなったのか。妹を連れ出して父親から逃げると考えていたとかは、ちょっと1巻のキャラと比べて、当事者である妹の証言からも離れすぎている。
好きなサルと一緒のオクスフォード大学に行きたいのだったら、もうちょっと勉強しないのか。その果てがワード先生に自らを抱かせて脅迫するというぶっとんでいる。
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『自由研究には向かない殺人』から
関連してること
p.51
スタンリーが「スラブの絞殺魔」に言及している
p.394
ナオミに「警察に共犯の自首をしなくていい」と言い、ナオミをかばうピップ、
○アンディがナタリーやったこと
p.189
アンディからナタリーへのいじめ
・ナタリーの親族は内輪で性交している
・ナタリーはのぞき見てオナニーしている
という噂を流す
p.191
ナタリーをだまし、上半身裸の動画を撮影させ、それを入手してネットに流す
Posted by ブクログ
最終章でまさかの展開。ピップの中の正義はグレイゾーンに身を落としたまま、終わりを迎えてしまった。2作までの経験を経て警察への不審。正攻法では守れないという失望がピップを最悪に導いた感じがする。初期のピップなら死ぬか逃げるを選択したように思う。
それにしても、ホーキンスとピップは相性が悪い。ピップが期待しすぎたのか、ホーキンスが規定通りすぎたのか。接点を持つほど信頼がなくなっていった。終盤になってホーキンスが規定以上の視野を持っていたのはピップの影響か。だとしたら皮肉なタイミングである。
ラヴィは今作が1番存在感あったけど、個人的に、彼の記憶には初めて出会ったときのピップが強烈に焼き付いていて、神格化されており、本当にピップの支えになれていたのかと疑問が残った。
内容、文字数含めて読み進めるのが大変だった。