【感想・ネタバレ】なぜ人は砂漠で溺死するのか?のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

○杏林大学教授で法医学者の高木徹也氏の著作。
○実際の「変死体」の原因分析を通じて、人間の死因やその見抜き方について、分かりやすく解説。
○具体的な病名や専門用語も多く登場するが、説明が丁寧なため、大変理解しやすく、素人でも面白く読むことが出来る。
○この分野の入門書としては、とても参考になる興味深い一冊。

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2013年11月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

高校生のときに、上野正彦先生の「死体は語る」という本を読んでとても面白かった。
それ依頼の法医学者の本。
病気を治す臨床医ではなく、法医学の立場から様々な例を述べている。

立場が違うから、臨床医とは違ったものの見方となり、大変勉強となった。
このような本を通して、臨床医も死について新たに勉強する必要がある。
特に、死亡診断書の書き方については、センスが必要で深いものとは知らなかった、、、、っていうより勉強不足であった。
そういった面では、研修医にも読んでもらいたい。

最後の章に、医学的に先進国である日本が、なぜ、死に対する医学的概念は圧倒的に遅れを取っているのか、考察されている。
理由の一つに。死の教育が行われていないことがある。
これは、法医学だけでなく、臨床の場でも同様に感じることは多い。
核家族となってきて、人の死とあまり遭遇しないことが多くなったのか、死に対する準備がまったくできていない。
今の医療を持ってすれば、生きて当然だと考えている人も多い。
医療には限界がある。人の死亡率は100%である。
生に対する医療技術が進んでいるから、死に対する教育、研究が遅れているのであろうか?
これが、自殺の多い原因にまでつながる可能性はどうだろうか?
この本にあるとおり、国のため、生者のためを考え、死の教育を行い、死について皆で語っていく必要がある。

それにしても、テレビで「法医学者○○の事件簿」的なドラマをやっているが、現実とはかけ離れているなあ。

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2013年07月13日

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