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Posted by ブクログ
「ネコ全史」?!
このタイトルは、ユヴァル・ノァ・ハラリの『サピエンス全史』に倣ったか?! 元の原題は「The Seclet Life of Cats」と極めて普通のストレートなタイトルだ。まぁ、「ネコ全史」も悪くない。
猫専門誌に加え、AERAやCasaなどの猫特集本、その他のムック本の類と比べ、さすがナショジオという硬派な記載で、フムフムと納得して読める。
冒頭から、
”ネコは単に「耳のとがった、群れないイヌのような動物」ではない。彼らが極めて複雑な生きものであることを、科学者はようやく理解し始めたところだ。”
と、そこはかとなく科学的、学術的なトーンだ。
進化論的な「ネコの昔と今」という第1章から、いかに人間と関係を結ぶようになったかとう「人間とネコの絆」の第2章、そして将来の進化をも見据えた第3章「人類史の中のネコ」と、壮大な内容となっている。
図、画像も豊富で、それを見ているだけでも猫好きには眼福な一冊。