【感想・ネタバレ】ギフテッドの光と影 知能が高すぎて生きづらい人たちのレビュー

あらすじ

「同級生と話が合わない。なじめたことは一度もない。授業はクソつまらない」……IQ130以上がひとつの基準ともされるギフテッド。強い個性ゆえに周囲になじめない現実を描く。朝日新聞の人気連載「ギフテッド 才能の光と影」を加筆。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

教育に関する本ですが、制度にも絡むかなともう一段上のジャンル、社会に分類。
ギフテッドの子供の判別を、学校現場で先生たちができるように研修や知識を得てもらうような方法を指導するというような対処を今後していきたいという話が後半で出てくるのですが、現実的には今は無理なのではと思いました。また、地域差や先生のスキルなどによって偏りがかなり出るのでは、とも思いました。
現状の学校は人手不足で、昔に比べて「オカミの顔色」を伺うような無駄な(と言い切ってしまうが)仕事量がものすごく増え、さらには特別に指導が必要な子供が増え(発達障害が広く認知されたことによるところもあるそう。現役の先生が言ってましたが)、授業そのものにも子供たちにも十分に手をかけてあげられる余裕がないそうです。
そんな中でさらに特別な才能がある子供を見出して、才能を引き出すような指導へ受け渡せと言われてもできない先生のほうが多いのではないかと思います。
著者がギフテッドについて「ようやく光が当たった」と書いていますが、ここに紹介されている一部の子供はその光の中でうまく育ててもらえるかもしれませんが、全国的な話で言えばギフテッドの子供に対して何ができるのかというのはまだまだ及んでいないでしょう。そもそも見出してもらえてない子供がきっとたくさんいるように思います。

まず、学校の先生方がもっと余裕を持って子供たちに向き合えるような状況を作り出すことができなければ無理な話と思います。
それは、ことギフテッドの子供たちだけの話ではなく発達障害や愛着障害の子供たちに対してもそうでしょう。
先生方にギフテッドの判別をしてもらうと言うならば国はまず、先生という仕事のブラック化を改善するところから始めてほしいと思いました。

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2023年08月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「ギフテッドは特異な才能があっても、決して特異な存在ではない。それぞれに得意なことがあり、学び成長したいと思っている一人の人間である」

ギフテッドと呼ばれる人々がいると知ったとき、どんな特別な能力があるのだろうと好奇心を持ちましたが、周囲の理解の無さなどで苦しい思いをしている人も多いとわかりました

「他類まれな才能を持っていることは、一つの特性に過ぎない。我々ひとりひとりに個性があるのと何ら変わりがないのだ」

それを踏まえると、ギフテッドと出会ったときも親近感を持って適切に接することができるのではないかと思いました。

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2024年11月27日

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