感情タグBEST3
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キムタク主演の南極大陸の基にもなった本
マイナス30度を超える南極では、マイナス16度は「たいして冷たくない」 らしい
温度感覚ってそんなにも相対的なものなのだろうか
最後の「私の魂はつぶれた」という表現がとても印象に残った
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ドラマ原作ということで、手にとってみました。感じ入ったのは、「夢 希望」の開拓者であった越冬隊の様子です。初めての越冬にプロもアマもないと思うのですが、プロ意識が行間に溢れている気がしました。何事に当たるときもこうあらねばと思います。
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作者は北村泰一氏で、第一次南極越冬隊の犬係の方です。北村氏は後に九州大学の教授になられたのですが、現在は退官されているとのことです。
実際にあの伝説のタロ・ジロ達とふれあった方が書く、南極越冬隊の物語。著作中、犬たちの比重はタイトルに比してそれほど大きくはないのですが、南極越冬隊の生活も興味深いですし、犬たちの描写も『生きている』感じがして非常に好感がもてますね。
苦渋の決断を迫られた第二次越冬隊派遣断念のくだりの無念さも直に読み手に伝わってきます。
そして歴史上知られている、第三次越冬隊到着時の『南極大陸に1年間自力で生き残った兄弟犬』との再会シーンもしっかり描写されています。
これは、映画(南極物語)のように劇的なまでに感動的なシーンではないんですけど、なんというか生の事実だからこその感動というものがあって、いいんですよ^^
そしてもう一つ、この本を読んでおおっと思ったことが一つ。
第9次越冬隊が昭和基地に行ったとき、昭和基地近くで、一頭の犬の遺体が発見されたという事実が書かれていたのです。当然第一次越冬隊が残していかざるを得なかった15頭の犬の一頭でしょう。北村氏はリキであると推測されていますが、なんとも言えない思いにかられました。
日本南極史を彩った犬たちに乾杯です。