【感想・ネタバレ】とてつもない日本のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

元総理大臣、麻生太郎氏が現在の日本について語る本。
ニート、少子高齢化、様々な問題に対して、麻生氏は悲観することなく肯定的に分析していく。

日本はアジアの「ソートリーダー」であると麻生氏は語る。
成功だけでなく、失敗も進んでさらけ出し見本になる存在、それが日本である。
また、有識者は「日本は世界から孤立している」と言うが果たして本当にそうだろうか。
日本の文化、歴史、価値観、日本が世界に与えている影響は計り知れない。
ネガティブ面だけ見るのではなく、まず日本国が世界に与えるプラスパワーを日本国民が再認識する必要があるのではないか。

また国内の問題に関しても麻生氏は悲観することなく切り込む。
高学歴、大企業のエリートの道から外れた人間は本当に「落ちこぼれ」なのか。
真の問題は将来の選択肢を狭める「均質化」教育ではないかと麻生氏は語る。
ニート、低学歴=悪とどうしても決めがちな現代だが、そういったネガティブな決めつけを疑い、別の角度から見直すことで本質が見えてくる。

麻生氏のスタンスは「悪い面ばかり見ててもしょうがない、良い面を見ていこう」のスタンスである。
物事の悪い面ばかり見ていては何も行動できないのは自明だ。
麻生氏のように、良い面を見て伸ばしていく思考法は現代人にとって見習うべきものではないか。

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2018年09月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2007年の本だけど、今から読んでよくわかる。
日本の海外への貢献度。とくに自衛隊による途上国支援。
元気な老人の活用。
ニートへの応援歌。
悪平等主義への忠告と、格差社会への視点の変え方。

庶民的な目線で書かれており、読みやすい。
麻生家のルーツもわかる。

興味深いのは靖国神社の国有化だろうか
安倍さんの著作にもあったが、国家の為に命を捧げた英霊たちを祀る靖国神社の参拝がなぜ政治問題として騒がれつづけなければならないのか。

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2015年09月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

政治家麻生太郎氏が日本の可能性、及び、これからの政策について述べている。
氏が総理大臣であった頃、メディアでは触れられていなかったことなどが書かれており興味深いものであった。
また、読んでいて氏が日本の未来を憂いるだけでなく、しっかりと希望を持っているということがわかる。

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2014年06月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1. アジアの実践的先駆者
2. 日本の底力
3. 高齢化を讃える
4. 「格差感」に騙されてないか
5. 地方は生き返る
6. 外交の見取り図
7. 新たなアジア主義
からなる書物。日本の底力を見直し立て直そうと気持ちを奮い立たせる
ないようであった。
マスコミはどうして、偏向報道が多いのだろうか
麻生氏の考える政策もまた日本のためを考えたものだと感じた。
読んでよかったと思うものである。

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2012年09月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

<目次>
はじめに
第一章 アジアの実践的先駆者
日本は必ずよくなる
成功も失敗も進んでさらけ出す国
安定化装置としての役割
アジアの幸福
第二章 ニートも、捨てたもんじゃない
若者のソフトパワー
日本がロボット大国である理由
私は劣等生だった
第三章 高齢化を讃える
若さは至上か
還暦過ぎたジョン・レノン
老人の労働力
第四章 「格差感」に騙されてないか
平等が生み出す不平等
なんとなく気が晴れないだけ?
教育は格差より悪平等の問題
第五章 地方は生き返る
炭鉱からベンチャーへ
三位一体改革で親離れ
役人の時代の終焉
地方の底力の集合体が日本
第六章 外交の見取り図
外交は難しいか
中国の台頭を喜ぶ
北朝鮮が忘れてはならないこと
靖国は、外交問題ではない
第七章 新たなアジア主義―麻生ドクトリン
SARSと人間の安全保障
価値の外交
民主主義は終わりのないマラソン
自由と繁栄の弧を広げる
国造りのお手伝いをする
中央アジアの「グレート・ゲーム」
自衛官という外交官
アジアとのしなやかなネットワーク
おわりに

****
メイデン閣下が外務大臣だった頃の著。
なかなか面白かったです。この人はやはり政治家である以前に一「経営者」なんだなぁ…とところどころで感じる内容でした。

面白かったのは、外務大臣就任後、日本のODAで建設されたニューデリーの地下鉄を視察した際に現場担当者が言った話。

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最初の現場説明の際、集合時間の八時少し前に行ったところ、日本から派遣された技術者はすでに全員作業服を着て並んでいた。我々インドの技術者は、全員揃うのにそれから十分以上かかった。日本の技術者は誰一人文句も言わず、きちんと立っていた。自分が全員揃ったと報告すると、「八時集合ということは、八時から作業ができるようにするのが当たり前だ」といわれた。
悔しいので翌日七時四十五分に行ったら、日本人はもう全員揃っていた。以後このプロジェクトが終わるまで、日本人が常に言っていたのが「納期」という言葉だった。決められた工程通り終えられるよう、一日も遅れてはならないと徹底的に説明された。
(略)
我々がこのプロジェクトを通じて日本から得たものは、資金援助や技術援助だけではない。むしろ最も影響を受けたのは、働くことについての価値観、労働の美徳だ。労働に関する自分たちの価値観が根底から覆された。日本の文化そのものが最大のプレゼントだった。(略)
(P10~11)
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新人研修だな…と読んで最初に思いました(笑)私も研修時に「9時就業開始だとしたら、9時にかけ込んで席について「セーフ!」って状態はすでにアウト。PCを使う仕事なら、9時にはPCを起動し終えて、今からすぐに仕事に取りかかれる、って状態になっていないといけない」と言われ、基本的に30分前には準備完了になってないとダメ…と言われたものです。今は…インド状態です…。

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2013年01月03日

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