【感想・ネタバレ】まめで四角でやわらかで (下)のレビュー

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Posted by ブクログ

下巻。

手習から始まる下巻目は、暮らしの幅が広がり知らない文化も楽しめる。
上巻の曝書も知らないことだったが、下巻もさまざまなことを知る。

まじないでは、良くない夢を見たときに「見し夢を獏の餌食となすからに心も晴れし曙の空」と三偏、早口で唱えるといいとか。
悪夢を翌日まで忘れられないときは、この歌を三枚書いて午前十時までに川へ流すこと。

湯屋〜お風呂やさんのこと。
観音祭〜各町から飾り盛り立てられた山車や神輿が出ていたようだ。
七輪に火鉢、これらは幼少の頃実家で使っていたことを思い出した。


あとがきに書かれていたが、江戸というのはどうも、時間もお金も「どれだけあるか」ではなく、「なににつかったか」が大事なよう。
数字で測れず目に見えないものの、愛しさとタフさよ。


確かに全体的に愛おしさを感じた。
言葉数が多いわけでもないのに表情で動きですべてを感じとれるというのが良い。

特に下巻の表紙の絵が良い。







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2024年05月25日

購入済み

続巻希望

江戸時代の人々の日常生活を描いた漫画です。
サスティナブルな生活だったんだと感心しました。
人との距離は蜜であったと思われる。鬱陶かっただろうなと思う反面羨ましくも有る
絵も柔らかなタッチで江戸の日常と人との関係に合っており、この作者様で続編を希望したい
待っています

#ほのぼの #癒やされる #憧れる

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2024年05月14日

Posted by ブクログ

貸本屋の本のメンテナンス方法がわかって驚いた。蒸す工程は和紙だからできることよね?江戸初期ごろの設定なのかな。
黒繻子の襟とか、ちょっと飛び出している腰紐とか、当時の服飾なんかも興味深かった。江戸時代をもっと深めてみたくなってしまった。大阪ヴァージョンも読みたい。井原西鶴あたり。

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2024年04月14日

Posted by ブクログ

フォローさせて頂いている方の本棚で見つけて、これは!と思って購入。

いいなあ、粋でいなせであたたかくて優しい世界。「まめで四角でやわらかで」という題名がぴったり。飢饉や疫病、改革、犯罪など色々なことはあれど、約260年も太平の世が続いたなんてすごいことだと思う。先日ついに明治生まれの人が日本にはいなくなってしまったけど、今、令和の時代に昭和を懐かしむように明治生まれの人は江戸時代を懐かしんでいたと思うとすごく身近だ―って思う。明治時代は約45年だから明治45年生まれでも江戸の時代はたった45年前のことだったと思うとすごいワクワクしてしまう。

江戸時代の小説が好きで、それに伴って江戸地図とか江戸の生活とか江戸の料理本など本も読んでいるけれど、こちらは漫画なので江戸の日常がすぐ目の前にあるようにとても身近に表現されている。こんな風な江戸文化紹介も兼ねたような読みやすい漫画ってあったかな。発想がとても良いと思う。

精密な絵ではないのだけど人間のまるみとかやわらかさがとても上手にやわらかいタッチで描かれていて子供は可愛いし、おばちゃんは本当におばちゃんだし、じいさんはじいさん、あーそこらへんにいそういそうって思いながら読んだ。昔購入したジブリのアニメーター近藤喜文さんの「ふとふり返ると」というイラスト集があって、その絵もすぐに動き出しそうだったけど、この作者さんも同じで今にも動き出しそうな絵で読んでいて本当に楽しかった。心躍る読書時間だった。また読み返す、何度も。

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2024年04月10日

Posted by ブクログ

江戸の町民の日常を描いた連作シリーズの下巻。
何気ない日常を丁寧に少しのユーモアを持って描く感じは上巻と変わらず。
落語や杉浦日向子ら先人の仕事の影響かもしれないけれど、江戸の町民の暮らしってなんかのどかでありながら刹那的でユーモアを処世術にしている印象があって、この作品もそういう系統にあるなぁと。

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2024年04月08日

Posted by ブクログ

あとがきの
「江戸というのはどうも、時間もお金も『どれだけあるか』ではなく『なににつかったか』が大事なようです」
のひとことにぐっときた。
だから江戸に心惹かれるのかもしれない。

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2024年04月16日

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