【感想・ネタバレ】くもをさがすのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

西加奈子のエッセイ。カナダでのガン闘病生活を中心に、日本とカナダの生活や慣習、文化の違いや闘病を通した自分との向き合い方、たくさんの感謝、そして顔も知らない『あなた』への伝言(エールというより、こっちの方がいいかも)に溢れてる。
自分や大切な人ががんになったら、辛い時になったらまた読みたい。

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2024年05月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

私の話ですがコロナ→心筋炎→心臓の難病発覚

心筋炎からの定期検査で難病がみつかり、どん底にいる時に本屋で偶然この本を見つけ即購入。
その時の自分の心にすーっと入っていく感じで、答えのないモヤモヤに少し救われました。

やっと落ち着いたと思ったらその3ヶ月後に、まさかの甲状腺のガンが発覚。
さすがにどうして私ばかりこんな目に遭うのかと悲観的になりました。手術が終わるまでは現実に向き合えずこの本も手術が終わって読み終えることができました。

そしてまたこの本にどれだけ救われたか。
同じフレーズを何度も読み返しました。

特にこの文章(以下)を読んだ時に自分の心のモヤモヤを言語化してくれたようで、心がすーっとしたことを覚えています。何度も読み返し、なかなか仕事が見つからずモヤモヤしてる今も読み返してます。

「私の体は私のもの たった一つ
みなさんの体もたった一つの命 人生
社会の基準に合わせてジャッジする必要は全くない」

病気になる前は、走ったり運動したりしてストレス解消してましたが、病気後は倦怠感もありなかなか思うように体が動かず。

ですが、西加奈子さんの強さに私も負けてられない、世の中にはいろんな方がいて、色んな場面で形は違うけれど様々な悩みを抱えて生きていて大小は関係ないんだと思うようになり、全ては考え方次第だよなぁと。

人が経験しないような病気を一年半で3つ経験し、今生きられてることに本当に感謝しています。

手術日を待つまで、終わるまで、毎日色んな本を読んで本に助けられてました。
一番助けられたのはこの本でした。
作家って自分の言葉で、人の人生の力になれるって、もう尊敬と感謝でしかないです。
西加奈子さんにありがとうございますと伝えたいです。

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2024年05月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

日本の医療は国民皆保険制度のおかげで安く手厚く受けられるのだと改めて感じた。
超高齢化社会の今、日本の医療のあり方も考えるべきだと考えさせられた。
急な受診で待たされるのは当たり前。
日本は本当に恵まれてるのにそれでも文句を言ったりする人が多いなぁ〜。

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2024年05月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

51
自分の意見が尊重されることを、信じている人間の話し方だった。

61
それから猫を拾い、夫と出会って結婚したが、独立した人間であることは絶対に手放さなかった。
私は弱い。ただの事実だった。
日々そうやって自覚することで、自分の輪郭がシンプルになった。心細かったが、同時に清々しかった。

65
あの人がここにいない。そのたった一つのことが、私たちを狂わせる。

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2024年06月08日

Posted by ブクログ

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最初は何のはなしかも分からず読んでいたので、まさか作者の西加奈子さんの実体験だとは思いもよらなかった。
カナダでの乳がん治療の様子には、作者の人柄の良さを感じた。不安でたくさんのなかでも携わる医療関係者や周囲の友人のサポートをうけていたのは、それだけ関わる人に対して敬意をもって接していたのだと思う。
私自身も乳がんで亡くなった親戚、血液のがんで亡くなった祖母、この本を読み始めた最近に大腸と前立腺がんが判明した父がいることからがんの闘病の記録は人ごとには思えなかった。
抗がん剤治療は身体的精神的にもかなり厳しいものであると感じているし、カナダだけでなく日本でもがん患者も病院患者も多いから必ずしもすぐに治療がスタートできず道のりは遠いものになる。
その中でもカナダでのおおらかな考え方をプラスに変換し、大変なことがほとんどななかでも生活を楽しむ様子が描かれていて強さを感じた。(彼女は勇敢ではないと書いていたが、やはりそう思ってしまう)
寛解してもその先も再発やがんが判明したときこことを考えて恐怖が続くというのはあまり焦点があえられないがそれを周囲も知っておくというのは大切だと思った。

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2024年05月11日

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