【感想・ネタバレ】徳川家康の最新研究 伝説化された「天下人」の虚構をはぎ取るのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ


大河ドラマを見て、築山事件の史実が気になり手に取った。
 
「築山殿は、武田勝頼の妻になることで、息子・信康の命も守ろうとしたのではないか」にしっくりきた。
あと、本当は二人を殺めるつもりはなかったのではなかった(一生幽閉させるつもりだったが、それを苦に思った築山殿が自死)などの見解もなるほど、と思った。


それ以外の興味深かったところ
・家康はつらい人質生活を送っていたわけではなかった。割と優遇されていた
・最初は織田と対等だった。だが後に織田家の方が格上になっていく(武田信玄も、家康のことは信長に聞いていた)
・「徳川」という名字しか知らなかったが
「藤原」「源氏」「豊臣」「羽柴」なども使っており、また豊臣家との縁が薄くなると「豊臣」は使わなくなるなど、その時の立場立場で使う名字が変わるのがとても興味深かった
・関ヶ原が起こる前から家康は家臣団の中でトップのような状態だった、そこに偶発的に関ヶ原が起きて軍事的に勝利したことによって、トップが確定した

などなど、面白かった。

運の良さも大きいが、やっぱりかなり長い下積み時代(織田、武田、豊臣)や戦の経験を経たからこそ、盤石な江戸幕府を作ることができたんだなと感じた。

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2023年11月03日

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