【感想・ネタバレ】イスラエル 人類史上最もやっかいな問題のレビュー

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Posted by ブクログ

中東戦争、イスラエルパレスチナ問題はニュースで長年流れていますが、お恥ずかしながらどことどこが戦って、敵で、味方で、そもそもなんでこんな争いになっているのか、よく聞く人名や組織名がなんなのかが理解できず…。
そんなイスラエルパレスチ問題をユダヤ系アメリカ人で、イスラエルを真の民主主義国家達成を目指すNGO代表でもある著者が語る。


こちらの本は聖書時代に遡る歴史問題に、周辺諸国や欧米各国の思惑が絡み合い手出し口出しされ、「人類史上最も厄介な問題」になっているイスラエル・パレスチナのことをわかりやすく書かれている。…のだが、込み入りすぎている上に、それぞれの国や組織がその都度方針を変えるのでややこしすぎてやっぱり理解できず(ーー;)
この本は2021年までに纏めたことを2023年に刊行した。しかしさらにこのレビューを書いている2024年ですでに情況が変わりまくってるし(ー_ー;)
(本書現在では、ネタニヤフは議席を減らし、トランプ大統領も退陣した。しかし2023年10月にハマスのイスラエル攻撃、2024年現在はネタニヤフが政権に復権、アメリカ大統領選の結果により情勢はまた変わるだろう(-_-;))

2023年のハマスに襲撃されたイスラエルだが、その後の「反撃やり過ぎ」感もあり見通しは不安定だ。1920年代から50年代初頭にかけては世界中で大量強制追放と人口移動が起こっていた。多くの民族や人々が「正しい国」に行くことを強いられた。そんな中でもユダヤ人は世界中で差別され攻撃されてきたユダヤ人には「世界には自分たちが安寧できる場所がないのだから作るしか無い」という切実な思いがあった。さらにイスラエル建国後も「譲歩」したらその分攻撃されて奪われるという実体験もある、そこで引くことできないのだ。
それでも、イスラエルでは政権が変わるとアラブ系との対し方もガラリと変わる。お互いの譲歩による戦争回避を目指す首相たちもいたのだ。

イスラエル以外で力のあるユダヤコミュニティはアメリカにある。アメリカの大統領(元大統領)がイスラエルとアラブを握手させたこともある。だがドナルド・トランプとネタニヤフの組み合わせは非常に悪い意味で皮肉的な意味で合致してしまった。
もうすぐアメリカ大統領選だよ、どうすんのこれ…。
そしてアメリカのユダヤ人コミュニティと、イスラエルのユダヤ人の目指す方向もズレが生じている。

イスラエルにおけるアラブ系民族の非道な差別は「今、現在」のこととは思われないほどだ。だがイスラエルのユダヤ人たちも一枚岩ではない。東欧を中心としたヨーロッパ出身ユダヤ人のアシュケナージ系、スペインに滞在していたアジア出身ユダヤ人のスファラディ系、アラブ・イスラム圏出身のミズラヒ系などの系統がある。アシュケナージ系が世界的にも人数が多く、イスラエルでも重要な地位を占めているということだ。それでもともに暮らし交じるうちに、ユダヤ人とアラブ人の混じった料理や文化を生み出してもいる。

歴史、宗教、戦争、あらゆることが絡み合い、情況が次々に変わる「人類史上最も厄介」となってしまったイスラエル・パレスチナ問題。著者はユダヤ系だが実に冷静に問題を語る。
終盤には用語集もあるので、それだけでもわかりやすい。

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2024年05月13日

Posted by ブクログ

ユダヤ系アメリカ人が書いたアラブとイスラエルの関係史。
複雑に絡みあった状況をその歴史、背景から理解できる良書。

自身がアイデンティティに苦しんだリベラルらしく、現状のイスラエルにはかなり批判的。
自由と民主主義を求めて父祖の地に移住(帰還)した民族が、先住者である他民族を差別し、ましてや人種隔離政策を推し進めようとしている。

全世界のユダヤ人に門戸を開いたため、西欧、東欧・ロシア、中東、アフリカにルーツを持つ人々が住み、国内でも階層化が進んでいること(アラブ(イスラム)系イスラエル人は最下層)、長年密接な関係にあった米国のユダヤ人社会においてイスラエルに対する見方が近年大きく変わって来ていることなどは、あまり知られていないように思う。

歴代保守系政権は1967年の戦争で占領したガザ地区、ヨルダン川西岸地区への入植を推し進める一方で、占領地に住むアラブ人は虐げられてきた。
アラブ/パレスチナとの融和は何度か成立しそうになるが、都度、暗殺やテロによって頓挫する。

四方を敵に囲まれ、建国以来数多くの戦争を経験した自国を守ろうとする決意や、旧約聖書まで遡る民族の自我への拘りが保守派が台頭する背景にはありそうだが、外からは打開策が全くないように見える。(アラブ側にも原因はある)

イスラエル建国の父ベン・グリオンは「①イスラエルはユダヤ人が多数を占める国家である、②イスラエルは民主国家である、③イスラエルは新しい占領地をすべて保有する、のうち2つは選べるが、3つすべては選べない」と言った。今のイスラエルは①と③を選んでいるようにみえる。
グリオンはこうも言っている。「確かに、神はわれわれにその地を約束してくれたが、彼ら(パレスチナ人)にしてみればそれが何だというのだろう。反ユダヤ主義、ナチス、ヒトラー、アウシュヴィッツなどが現れたが、それは彼らのせいだっただろうか。彼らが目にしているのはただ一つ。われわれがやって来て彼らの国を奪ったということだ」

2021年に原書が出版された本書ではガザ地区についてはあまり触れられていないが、アラブを含む多民族との融和を願う著者は、今回のガザ紛争に何を思うのか。

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2024年01月29日

Posted by ブクログ

他の方々と同様にハマスへのイスラエルによる報復のニュースをみて、パレスチナ問題への問題意識と関心を持つきっかけなり本書を手に取る。

今までの歴史的背景をつぶさに解説し、多角的にこの問題の紛糾する理由、非常にナイーブな立場の軋轢を提示されている。今までのあいまいな理解を整理することができた。

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2023年12月16日

Posted by ブクログ

著者はアメリカのリベラルなユダヤ人コミュニティ出身とのことですが、ユダヤ系イスラエル人側の主張に偏ることなく、パレスチナ人側の主張や、歴史的背景を丁寧に解説してくれていると感じました。
ハマスとイスラエルの紛争のニュースを見て、イスラエル問題を知りたいと思い書店で手に取った本でした。
どちらかの主張に偏ったものではなく、フラットな目線でこの問題を知ることができる本、という点で非常に素晴らしい本でと感じました。

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2023年12月13日

Posted by ブクログ

在米ユダヤ人によるイスラエル・パレスチナ問題に関する解説書。5月に日経の書評欄に取り上げられていて気になっていたが、買うのを先延ばしにしているうちに事態がだいぶ変わってしまった。
歴史の記述などが豊富なのは当然として、興味深かった記述は、
- 原題"Can we talk about Israel?"に表されているように、イスラエル・パレスチナに関する問題になると他のトピックとはうってかわって冷静な議論が難しくなるケースが多い
- イスラエルの入植や攻撃の批判とanti-semitismは明らかに違うのに、意図的にそこを混ぜた反論がされやすい(現時点でもこれはかなり見られると思う)
- ベン=グリオンの三角形の概念。恥ずかしながらこの言葉を知らなかったが、つまりイスラエルが(1)ユダヤ人国家であること、(2)民主主義国家であること、(3)占領や入植をすること、にはトリレンマがある。(3)を諦めるのではなく(2)を捨てる方向に行きつつある懸念は以前からなされている通り
- アメリカにおけるイスラエルの扱い。在米ユダヤ人とイスラエルには乖離があり、トランプ登場がそれに拍車をかけた。むしろ(非ユダヤ人である)共和党の福音派がイスラエルに共鳴している
- イスラエルにも多くの非ユダヤ人がいて、第三党はアラブ人政党(知らなかった)
などなど。
二国間対立が二か国共存の形で解決に向かうことを望まない勢力(過激派政党や民衆)が常に立ちはだかってきた事実を思うと気持ちが重くなる。今の日韓関係のムードはいつまで続くだろうか、など思わず自国のことも考えてしまった。
読めば読むほど打ちひしがれる1冊であったが、だからこそ、最後の章で思わず目頭が熱くなった。

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2023年11月19日

匿名

購入済み

奇しくも今、ハマスの非道なテロから始まり、イスラエルの自衛権を逸脱した激しい暴力がガザ地区を襲ってます。
いわば狂信武装テロとイスラエル右翼の狂信への傾きが衝突し、市民が犠牲になってます。
背景の一面であるイスラエル史の、あまりにも複雑な過程を見事にわかりやすく提示した著者の力量は素晴らしい。
おそらく子供達にもイスラエル史を教える機会が多い事や、著者の信条が建国初代首相のベン=グリオン、オスロ合意を果たしたラビン首相の系譜に近しいものである事にあると思います。

#切ない #深い #タメになる

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2023年11月17日

Posted by ブクログ

イスラエル問題について詳細にかつ公平に(と感じる)書かれた一冊。もうね、こういうの以外は信じちゃダメだなと思った。どれだけ長く現地で記者をやってようが、どれだけ国際情勢に精通してようが、日本人がこの問題をどれだけ分析してみたところでこの著者からしたら「むちゃくちゃ浅い」のよ絶対。両国の間に起きた数々の事実は時系列順に並べればそれなりに歴史っぽくはなるんだけど、それぞれの事実の経緯を説明するに足る宗教観や感性はさ、もうこんなの当事者にしかわからないじゃん。自分がこの問題について全て分かってるわけじゃないけど、イスラエル問題について軽々しく書いてあるメディアに触れるのはほんと良くない。「日本の現在の人口は何万人ですか?」という問いに対して政府系のデータを参照しないで、まとめサイトにある「約1.2億人と言われています!」をそのまま引っ張ってきて理解した気になってるーみたいな。うまく伝わらないと思うけど、問題を考える上であたるデータソースって本当に大事なのよってことを言いたかった。

あとこの問題は解決するの無理でしょ。問題解決を望まない層の勢力が強すぎる。ちょっとでも強硬なことを考えてる人間を双方で根絶やしにして初めてスタートラインなのでは?あと個人的に興味深かったのは、アメリカのユダヤコミュニティとイスラエルの関係性の変化。アメリカの若いユダヤ人がユダヤ人としてのアイデンティティを持たずアメリカというコミュニティに埋もれようとする中で、イスラエルがそれを阻止する手立てとして機能してたってのは面白かった。トランプ政権がアメリカのユダヤ人からしたらいかに狂っていたかってのも、他の立場から書かせたらきっと違うんだろうけど、1回の表に7点は入ってますね。後攻チームがこれ跳ね返せるのか?そんぐらい狂ってる。

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2023年10月24日

Posted by ブクログ

イスラエルとパレスチナの問題を過去から比較的中立的な立場で解説していて、非常にわかやすい。迫害を受け続けてきたユダヤ人が、パレスチナの人々を迫害し、アパルトヘイトであるとまで言われるような事を推し進めていることは、なかなか理解できない。
にもかかわらず、アメリカの福音派キリスト教徒が何故かこのイスラエルの行動を全面的に支援して、事態を悪化させている。
日本はこの問題について、イスラエルの譲歩を強く求めて行くべきである。

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2023年08月31日

Posted by ブクログ

イスラエル…
正直、全く知らない時事ネタというところ

どちらかというと、
パレスチナは難民が出て可哀想で
イスラエルは悪者
みたいな印象があった

パレスチナと検索すると、BDSなのか?
完全にイスラエルが一方的に攻撃をしている
(インティファーダのことなどを書いていない)
記事が出てきたりする

今回、中立的な視点でイスラエルの歴史を紐解いてくれているので、複雑さがよくわかった。

過激派の人たちの思想(完全なゼロサムゲームで、和平など求めておらず、闘い続ければ神に選ばれた自分達が勝利するはず)というのが、衝撃的で…テロリズムってこういうことなのかと思った。

イスラエル建国の父ベン=グリオンの言葉はどれも重くて、また、1番私に取っては理解しやすくて、この人が今いたらなぁと思った。

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2023年08月09日

Posted by ブクログ

繰り返される戦争、決裂する和平交渉、日本人にとってあまりに複雑なイスラエル−パレスチナ問題を深掘りする本である。おそらく一読して分かる内容ではない。ただ中東の石油依存を深める日本人にとって決して避けては通れない、そして知らなくてはならない問題だ。

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2023年06月04日

Posted by ブクログ

日本人には分かりにくいイスラエルという地について基本的なことから時事的な分野まで書かれている。
面積は四国程度で人口は1,000万人にも満たない小国ながら世界に対して大きな影響力を持つ国。
ナチによるホロコーストは聞き及んでいるが、その他のヨーロッパの国々からも決して歓迎されてこなかったユダヤ人のことなども詳しい。
複雑で歴史が長くかつ現在進行形のパレスチナ問題の詳しいことが読み取れる。

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2023年05月06日

Posted by ブクログ

「この国を正しく理解するための入門書」という帯のコメントがまさしくこの本の内容を表している。
第一部ではイスラエルとパレスチナ、ユダヤ人とパレスチナ人の歴史的経緯をまとめ、第二部では現在もなお残る問題点を深掘りし解説している。
著者はアメリカ在住のユダヤ人。と聞くとイスラエル贔屓の内容かと思うが、かなり中立に、そして近年のナショナリズム蔓延るイスラエルの右翼政権に対してはかなり批判的に、内容を整理している。

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2023年03月26日

Posted by ブクログ

人種、民族、宗教、文化、歴史。
あると言えばある。
実態はないと言えばない。

人が集まり、緩く、厳密な定義を持たせないことで、なんとなく成立する物語。
中には、先鋭的に解釈して文字通り人を殺してでも、自らの物語の筋書きを貫くものもいる。
周囲との調和を目指すものもいる。

人は木の股から生えてはこない。
一人で成人することもできない。
親、社会、他者から、言葉を、生活を、文化を与えられて育つ。
それら、全ての偏りから自由には生きることはできない。
なんという不自由さだろう。

幸せなことに、今自分の周囲において、人種だの国家だの文化だのが原因で、殺したり殺されたりの連鎖があるわけではない。

しかし、自分とテロリスト、教条的な信仰などを持つ人の間に、なにか本質的な違いがあるわけではないように感じる。

もう少し考えていくべきテーマなのかな、と思う。

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2024年02月26日

Posted by ブクログ

著者はユダヤ系アメリカ人。少しイスラエル寄りなところを感じさせつつも、かなりバランスよくイスラエル及びパレスチナ問題を解説している。恥ずかしながら本書を読んで、日々のイスラエルに関するニュースは基本的事項を押さえずに聞いていたことが分かった。これからは少し背景知識を持ってニュースを聞くことができそうだ。
興味深かった点を羅列すると、
イスラエルが占領するヨルダン川西岸は、米国を含め(トランプ政権は置いておく)国際社会からその支配は認められていない。
米国のユダヤ人は基本的にリベラルであり、イスラエルの建国当初から支援してきたが、近年は右傾化するイスラエルと思想的に分離が見られる。米国で熱心にイスラエルに肩入れするのはキリスト教福音派。
ベングリオンの三角形:建国の父が、ユダヤ人国家、民主主義、占領地の継続の3つが同時に成り立つことはないとの発言に由来。

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2024年02月06日

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ユダヤ系アメリカ人の著者ができるだけ公平な視点から書くイスラエルの問題。イスラエル、パレスチナの地についての歴史を描く第一部とイスラエルの問題を探る第二部に別れる構成で、著者のユダヤ人バックグラウンドはありながらもどちら側にも肩入れすることなくイスラエルの解決の見えない問題を教えてくれる。
知れば知るほど解決などできない問題だと思えてくるがどうなるのだろう。ユダヤ人が迫害を受けた結果として元々パレスチナに住んでいた人々を迫害(と、同じようなこと)するというのは、客観的に見たどうしても愚かとしか思えない。判官贔屓的にパレスチナ国家樹立を支持したくなる部分もあるけど、ファタハとハマスの断絶のように単純な話ではないのだろう。歴史から学ぶことができるのはあくまでも自分の生活に関わらないことだけなのかもしれない。アメリカの福音派キリスト教の薄気味悪さがドナルド・トランプ再選の可能性も含めて怖い。

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2024年01月31日

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イスラエルの問題は複雑で根が深くて本当に難しい。最新のニュースから得た断片的な表層の情報だけでは分からない事も時系列で詳しく説明されている。最後に掲載されているインタビューはイスラエルの希望だった。こういう人達の活動にももっとスポットが当たって欲しい。

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2023年12月14日

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アメリカのキリスト教福音派がイスラエルを支持する理由。第三神殿、赤い班牛の生贄、キリスト復活、ハルマゲドン。訳わからん。
アメリカ在住ユダヤ人の解説、分かり易かった。

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2023年11月05日

Posted by ブクログ

イスラエルとパレスチナをめぐる紛争については、何回も何回も聞かされてきた。ユダヤ教とイスラム教の共通の信念がエルサレムにあり、両者がここは神によってもたらされた、絶対的な聖地であると主張し続け、そのためにはいかなる犠牲を払うことも神の命じる使命であると長い長い歴史の中で引き継がれてきている。
イスラエルパレスチナ問題に決着をつけると言う試みは、どちらも正しく、どちらも間違っていると言うのは、どうにもならない。歴史の中の最も複雑で厄介で、古代から続く紛争を解決することの困難さを改めて感じさせられた。辺

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2023年04月25日

Posted by ブクログ

イスラエルというか歴史を振り返るのに役立つ一冊…分かり易い解説だけど難しい…『現状はあまりにひどい』…

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2024年03月23日

Posted by ブクログ

聖書にあるようなユダヤ人の歴史、反ユダヤ主義、ホロコースト、シオニズム、イスラエル建国みたいな話しが書いてあるのかなと思って、読んだ。

実際、そうしたことも書いてあるが、それは前提知識くらいで簡単にまとめてあって、メインは建国以降の歴史。

なんとなくぼんやり知っているような気になっていたことが、全く理解が足りなかったことがわかった。

そして、現代、アメリカなどで論点化するイシューもコンパクトにまとめてある。

この問題に限らず、政治問題をニュートラルに語るというのは困難なことなのだが、できるだけニュートラルに書こうという努力はよく伝わってくる。

一番、勉強になったのは、トランプ政権の時のアメリカの親イスラエル的な立場、その背景にあるキリスト教福音派の考え。そうだったんだ〜という感じ。

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2023年12月11日

Posted by ブクログ

やっぱり、複雑。
読みやすく書かれているのだろうけど、
事情が既に複雑。
国家や政治と人種・民俗、文化は、別ものであることを、
痛感。

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2023年11月22日

Posted by ブクログ

ヨーロッパを中心に、迫害され続けたユダヤ人。
自己防衛のために、安全な土地が必要で、そういや、神さんにもろうた場所あったやん、あそこうちらのもんやんな、みんなで安全な国作ろうや。

そこには、すでに何世代も幸せに過ごしている人たちがいたが。

うちらのもんや、出てけ。神さんの口約束がこれや、よう見ぃ

アホか、何いうてんねん、お前らなんぼのもんじゃ。ジジイのジジイの時代から、わしらが住んどんのじゃ。

簡単にいうとそういう話か。

ユダヤ教もキリスト教もイスラム教も、一柱の神は同じ筈なのに、言うてることがちゃう。何千年も前に、誰かがそう聞いたらしいで、ということが、今だに排他的な争いを生む。

そもそも、キリスト人とか言わんのに、なんで、ユダヤだけ、「ユダヤ人」なのかわからんし、何でそんなに嫌われて来たんかも理解できんし、イスラエルもエルサレムもイスラームも、語感が似てて混乱する。

非常に読みやすい本だった。
細かいと言ってはいけないが、具体的な争いとか、イスラエル建国理念がどう変わって来たかとかの歴史も説明されているが、もう、その本質だけで十分だった。

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2023年08月04日

Posted by ブクログ

白状すると「イスラエルってどこ?」で読み始めたから全ての単語の意味がわからないって言うどういう人生の情報回避して生きたらこんなに無知で居られるのか不思議な位無知だった。
この本を読む為の本や動画を見ながら読み進めて行くって言う意味の分からない事をしてたんだけど、この一連の問題って知れば知るだけ地政学や歴史の根源っていうかそもそもだから、映画や小説全てに於いて見方が随分変わりそう。
喧嘩してる当事者に向かって言える第三者だからこそ「そんな事でカッカするなよ」って言う超絶無責任な事を言ってる人が居るけど、この場合にも多々同じ様に思いはした。でもこれらを部外者として傍観して別世界のこととして捉えるのも違うよね。
もうなんか、知らない事だらけの本を手探りで読んだから、感想もとっ散らかってまとまらないな。

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2023年06月21日

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