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Posted by ブクログ
各章のタイトルが気になって購入。
家族、恋人、知人の愛情を避けようとする、煩わしい、面倒だと思う泰史。
避け続けたものが、弓恵と出会ってから、少しずつ歯車が狂い、一気に押し寄せる、がんじがらめになってゆく。
弓恵は、「愛しているから」「そばにいたいから」が、すべてのような女性。
自分の勘違いから、近くにいる女性とは違う女性、母に近い女性だと思って興味を持ってしまうが、義理の母よりも、妹よりも愛情の強い、執着の強い女性、一番そばにいてほしくないタイプの女性だとわかった時には遅く、彼女の束縛、執着に苦しんでゆく。彼女に怯える日々。
「愛しているから」が、怖い。
何でも許されるかのような台詞だと思う弓恵の言葉。
「家族だから」という、妹の言葉も泰史には、憎しみの対象になる。
何でも、◯◯すぎることは、怖い対象でしかない。
一定の距離、知らなくてもいいこと、聞かなくてもいいことは、大事。