あらすじ
二度と戻らないと誓った故郷サウス・シカゴにヴィクが足を踏み入れたのは、不治の病を得た恩師に替わり、母校の女子バスケット部の臨時コーチを務めるためだった。不況にあえぐ町の窮乏ぶりに心が痛む。やがてヴィクは生徒の母親が勤める町工場への嫌がらせ行為の調査を始めたことから、弱者を搾取する巨大企業と対決することに。頼まれれば嫌とは言えず、危険も厭わず体を張る、V・I・ウォーショースキーの胸のすく活躍!
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Posted by ブクログ
探偵ウォーショースキーの13作目。
自立した女性としては、嫉妬は見苦しい。
そうはわかっていても、
自分よりも古い友達で、戦場を共に生き延びた仕事仲間、
しかも女っぷりもいいとあっては、
ジェラシーもやむを得ないよ、ヴィク。
またもや、心ならずも故郷のサウス・シカゴを訪れるヴィク。
バスケットのコーチでもあった恩師の頼みで、
母校の女子バスケットチームの臨時コーチをやることに。
メンバーの一人に、母親の働いている工場の事で相談を受け、
調査を約束したことから、
地元から成長したディスカウント・ストアの大企業とのもめごとに。
ヴィクが事件を解決するのも素晴らしいが、
なんやかんや言って、子供や若者を身体的にも精神的にも助け、
その人生を変えていくのが素晴らしい。
富豪の家に生まれながら、純粋な気持ちや理想を失わずにいた少年や、
貧しい環境を抜け出そうと闘うバスケットボール・チームの女の子たち。
でも一番の山場は、
コントレーラスと飼い犬ミッチとチームの子の家にでかけ、
ミッチがチンピラを追いかけて行ってしまった場面。
二人で探し回って、ミッチは死体と重傷者のところへ案内する。
しかも、コントレーラスが赤ん坊の扱いの上手さを披露してた。
いつまでも元気に「相棒」を務めてほしいものだ。