【感想・ネタバレ】官僚国家の崩壊のレビュー

あらすじ

元自民党幹事長の、政治生命を賭けた告発! 日本の権力の中枢に巣くう「ステルス複合体」とは何か?政治家、官僚、経営者、ジャーナリスト、学者のなかに存在する邪悪なリンクを、国民の眼前に初めて曝す!

序章 日本を滅ぼす「ステルス複合体」の正体
第1章 霞が関主導の罠
第2章 「ステルス複合体」との死闘
第3章 大転換する政治
第4章 美しい心を育む「美しい国」
第5章 復活か破滅か――岐路に立つ日本
第6章 21世紀の大戦略
第7章 地方に学ぶ日本資本主義の英知
第8章 再び「日昇る国」へ
第9章 日本国の大改造

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Posted by ブクログ

自民党元幹事長、女性の話で辞職した、上げ潮派の代表の中川氏の著作である。

中川氏の意見としては、官僚国家を政治主導で変える、税収は増税ではなくて再建するといっているが、あまり民主党の主張と変わらなく感じた。

というか、自民党の中に政策がありすぎることの問題かもしれないが。

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2011年06月29日

Posted by ブクログ

官僚制度批判の書です。もう少し具体的な踏み込みも欲しかった感がありますが、政治家の意見表明の書としては、これでよいのかもしれません。

中川さんですが、元経済記者上がりで、国会議員の娘婿として地盤を引き継いで政治家になったんだな(でも最初は新自由クラブ)、というのが分かりました。愛人問題(+α)で一度失脚した経緯も書かれていますが、個人的には政治家を愛人問題で追い込んではいかんよな、と思います(セクハラはいかんですが)。クリントン前大統領のスキャンダルのときにアメリカにいましたが、あれはアメリカ人も基本的にはうんざりしていたように思います。

感想として改めて公務員制度改革は、官僚自身のためにもきちんと進めていかないといけないんでしょうね。高橋洋一氏の例を取って「回転ドア」の安全性が確認されたとしていますが(かなり特殊な例のように思いますが)、民→官の方向の回転ドアも空ける必要があるんでしょうね。

中川氏は本書で出した「ステルス複合体」や前著のタイトルにも使われた「上げ潮派」といった言葉を作っています。私見ですが、言葉にセンスがないのかなと感じます。まず、何を意味しているのかがイメージしづらいです。ステルス複合体にいたっては、攻撃対象としての害悪感が出ていないし(ステルスって一般用語なんだっけ?)、ターゲットがますますぼんやりしてしまうし、重要な解決策がはっきりイメージできないです。重要なポイントなんだから誰か考えてやらないと...

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2009年12月26日

Posted by ブクログ

新聞記者の経験からか過度の霞ヶ関官僚批判とその裏返しの道州制賛美。古木日本社会の良さ、地方の良さを評価するあまり、「外国人と共存出来るようになれば些細な差異のある日本人同士も共存出来る社会になるはずだ」と移民受入を主張するなど支離滅裂な面が多々ある。部分的には同意出来る点もあるのだが…そもそもこいつが有能なら安倍内閣が(ry

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2018年11月04日

Posted by ブクログ

古くても、提言はその通り。

官僚支配の国家を、戦中の日本軍に例える方法は、わかりやすい。
メンバー間の”間柄”を重視して、本来の目的が遂行できないこと。

竹中平蔵について、個人的に行ったことは?があるけど、
本書で書かれている官僚制度をうまく改革できたことは、見事。
勝因は個人だけでなく、組織ごと必要なところに自分の味方を
一気に送り込んだこと。会議などを調整する人(ロジというそうです)
は官僚に抑えられているので、普通は何もできないところを
そこを一気通貫に変えることで、民間人として改革を進める
ことができた。
今は、誰もできていないでしょうね。

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2013年12月12日

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