【感想・ネタバレ】数学の女王のレビュー

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Posted by ブクログ

ストーリー、スピード感、心理描写、そして舞台の札幌、今回も好みが揃ってます。主人公の沢村はじめ、周りの刑事、特に今回は松山が良い。公安が出てきてあやふやなけつまつになるのでは?と危惧しましたが杞憂でした。前作は前半が少し重かったですが、今回はバックグラウンドの説明は不要なので、冒頭から早い展開。純粋に面白かった。早くこのシリーズ次作を読みたいです。

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2023年09月07日

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ネタバレ

前作の北緯43度のコールドケースが面白かったので続編も気になり読みました。
今回の事件は大学で起きた爆破事件でテロの恐れもあり、警察だけでなく公安も乗り出す大規模な捜査が行われることに。
この警察と公安の組織同士の衝突やジェンダーバイアスのことなども書かれています。
男性はこう女性はこうっていう固定観念ってみんな無意識にあったりするけどそれが落とし穴になってたなんて

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2024年04月23日

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ネタバレ

前作が面白かったのに若干読みにくいと記憶してたので、今作はかなり読みやすかった。時系列通りに進んだから?
タイトルからも犯人はわりとすぐ分かる仕様だけど、だんだんと動機が明かされていくので面白かった。同じ女性としてこの世の理不尽さはよく分かる…
地元が舞台なので毎回楽しく読んでいるシリーズだけど、あそこが爆破されたのかぁ…と分かるゆえに切ない気持ちにもなってみたり。

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2024年02月18日

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ネタバレ

デビュー二作目だけど、デビュー作より格段に読みやすく、上手くなっていた。
でも、デビュー作もそうだったけど、エンジンのかかりがめっちゃ遅い。
最初に事件が起きて、主人公が事件の捜査に関わるまでに100ページも読まねばならない。
これが、だるい。

警察の人事なんて、もうどうでもいいよ。
自殺した元恋人の件も、引きずりすぎ。
それプラス公安と刑事部の対立も詳しく書いていたら、そりゃあ事件も進まないわ。
事件に関わってからが面白いだけに、最初の100ページがもったいなさ過ぎる。
事件へのかかわり方で人物に厚みを持たせるようにすればいいのに。

今時の若い人に響くかどうかわからないけど、40~50年前は本当に女性が進学すること、ましてや理系の大学院へなんて、とんでもないという風潮だったし、その後就職したところで男社会の中で、評価もされず孤独だったろうことは容易に想像できる。
そして自身博士号を持つ女性警察官としての居心地の悪さを抱える主人公が、結果として捜査員として最適であったこともいい。

でも、デビュー作に続いてまた上司が病に倒れ、突如浮上した容疑者はメンタルが不安定。
ちょっと構造が似すぎじゃないかとも思った。
100ページから最後まで、面白く読んだけど、今後シリーズを読み続けるかは、謎。
札幌を舞台にした小説を読みたいわけじゃないんだ。
面白い推理小説を読みたいんだ。

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2024年02月15日

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こんな事は言いたくもないし、認めたくもないが、涼子のような悲しい思いをしている人は、たくさん存在すると思う。
そして、心が折れ、大事なことを見失ってしまうのかもしれない。でも、囚われてはいけない、その悔しさに。

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2024年01月08日

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読書備忘録785号。
★★★★☆。

またやってしまった!
前作があるシリーズだったんですね・・・。涙
北緯43度のなんたらっていう作品。
主人公大学院卒のキャリア、沢村依理子警部補の登場物語を先に読むのだった!
まあ、後の祭りです・・・。

北日本科学大学大学院。
学長の桐生真(女性)の元に、母校の鳥羽大学から荷物が届く。秘書が学長室に届けたその瞬間爆発。
秘書を含む女性2名が死亡した。
学長を狙った犯罪か?大学を狙った爆弾テロか?

札幌創成署生活安全課の沢村依理子警部補は4.1付で警務部に異動になったが、爆弾事件を受けて非常召集により捜査一課にホップステップ異動となった。
(この辺りが前作からの流れなんでしょうね、多分)

沢村は特捜五係に配属され、諸事情により欠員が出る中、捜査の班長を任される。

そしてこの爆弾事件。
左翼系テロであれば公安マターとなり、刑事部とは水と油の警務部長が仕切ることになる。爆弾を使った殺人事件なのであれば刑事部マターとなる。
この事件を国内の重大犯罪と位置付けた警察庁は刑事部長を北海道に派遣する。公安マターとなれば、警察庁公安部、実働部隊として警視庁公安部が北の大地に乗り込んでくる。なんとしてもそれは防ぎたい道警。
深夜に及ぶ協議の末、捜査一課に特命捜査が命じられる!一週間以内に爆弾テロではない証拠を押さえろ!と。
実行部隊は五係!沢村達が動き出す!
果たして沢村達は証拠は押さえられるのか!
そして犯人は誰だ!

ミステリーなので備忘録には書けませんが、作品タイトルから犯人は初めから想像がつく。笑
数学の天才が自らの不幸を都合の良いように書き換えて恨みを膨らませてきた末の犯罪・・・。

しかし、沢村の過去を前作で勉強しておけばもうちょっと沢村への感情移入が出来たかもしれないと思うとちょっと残念。
あと、公安の存在が薄かったので★0.5マイナス。

前作を読まなきゃ!

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2023年12月11日

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2023.11.07
初めての著者。タイトルと表紙に魅かれて。
崇高さを感じる、+αのミステリーだった。出会えて良かった!

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2023年11月07日

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ネタバレ

学問の世界は凡人にはわからないと言ってしまえばそれまでだけど、1人の女性をあそこまで追い詰め、孤独にする世界はなんなのだろうと思う反面、なんて独りよがりで傲慢な人だろうとも思う。
犯人は三島ではなく息子かと思ったのに、まさかの妻とは。
警察の諸事情も描かれて、公安の身勝手さも面白くミステリーとしても警察小説としても面白かった。

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2023年06月26日

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ネタバレ

『数学の~』という題名につられて興味津々で読み始めたけれど、ミステリー。まあそれはよいとして、登場人物像がなかなか頭に入って来なかった。そうか、一作目からの続きかと思い至った。
ジェンダーバイパスに関してのテーマをもっと掘り下げて涼子さんの学者としての苦悩、母親としての喜びや苦しみなど同じ女性としての記述などあれば。
しかも、公安外事二課など面白そうな内容だったのできっかけをみつけて一作目も読んでみたい。

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2023年06月20日

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前半は説明が多くて翻訳本のような感覚になり苦手だな~と思ってましたが後半はどんどん面白くなって一気に読み終えました。

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2023年05月21日

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前作で恋人の死によって描かれていたアカハラが裏テーマに。大学院のポスドクの問題なんかもさらっと描かれる。公安との関係性など読みごたえあった。

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2023年05月12日

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「北緯43度のコールドケース」シリーズ2作目。

博士号を持つ異色のノンキャリ刑事・沢村依理子が大学院で起きた爆発事件に挑む。
異色の人事、部下の不信、公安との駆け引き、スパイは誰か、そして真犯人は?

アメリカの爆弾魔ユナボマーへの手紙で始まる出だしでつかみは完璧。前作より読みやすくなった文体と先が気になる展開に読むのをやめられない。
テロなのか殺人なのか、公安と刑事の探り合いの中捜査は進み、次第に明らかになる事件の真相は狂気と執念に満ちたものだけど、犯人の人生の哀しさに胸が締め付けられる思いも。

このシリーズ、事件の解決に加えて依理子と片桐の関係がどう進展していくのかこれからが楽しみ。

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2023年05月03日

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博士号を持つノンキャリ女性刑事が、今度は爆弾事件に挑む! 鬼シブの警察小説を堪能せよ #数学の女王

■きっと読みたくなるレビュー
博士号取得のノンキャリ女性刑事が、警察組織の荒波にもまれつつも、生真面さと情熱で事件解決に奔走する警察小説。『北緯43度のコールドケース』に続く、沢村依理子シリーズの第二弾。

あっと驚く謎解き小説というよりも、着実な警察捜査で事件解決に導いていく。
今回は主人公である沢村が現場のリーダーとなって、様々な人間関係・上下関係に苦心することになる。犯罪に対する正義感というよりも、むしろ彼女の人生の悩みや葛藤が読みどころになってます。

例によって警察にはびこる刑事たちの信条がやたらリアルなんです。
露骨な正義を振りかざすのではなく、心に秘めた想いが漏れるセリフや言動がカッコイイの。仕事人やプロというのは、こういう人たちのことを言うんでしょうね。

そして爆弾事件の真相もなかなかキツイ。
本シリーズのメインと言っていい社会性を切り取ったテーマです。
ある人にとっては当たり前のことであっても、別の人にとっては許されないこと。価値観や考え方というのは当然ながら人それぞれで…どこかで起こっている戦争のことを思い出し、やるせない気持ちになりました。

とても丁寧に描かれた、めっちゃシブイ警察小説でしたね。本作から読んでもほぼ問題ないですが、できれば『北緯43度のコールドケース』からどうぞ。こちらも面白いですよ。

■きっと共感できる書評
かつて私が優秀な上司のもとに配属されたとき、きっと最高のパフォーマンスを発揮できるだろうと期待をしていました。しかしながら一時的に業績は上がったのですが、その後チームはバラバラになり解散になってしまったのです。

本書を読んでいると、組織の中で自分が信じる道を進むということがいかに難しいかよくわかる。

我々は専門性、チャレンジ精神、マネジメント、行動力、コミュニケーションなど様々な能力を駆使して仕事をこなしていく。しかしもっとも必要なのは、ひとりひとりがそれぞれの立場を思いやる人間性ではないでしょうか。

自身が最大のパフォーマンスを発揮するには、決して自分一人の力では成しえないのです。

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2023年05月03日

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アカデミクスやジェンダーなど社会問題が自然に取り込まれたストーリーが秀逸。女王は誰か?ハラハラしながら読み進められた。舞台が新札幌なのも斬新。

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2023年04月30日

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前作に続き沢村依理子が女性という警察官の中でのハンデを抱えながら、チームとして居場所を築いていく。爆弾犯人の捜査、アカデミーな大学でのパワハラなどももちろん面白かったが、警察内部の人間模様がもっと面白く思えた。

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2023年04月06日

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初伏尾さん。
主人公警察官の沢村依理子が大学への爆弾テロの犯人を突き止めていく。 「数学の女王」はそう絡むわけね。
ジェンダーバイアスは男女平等下に置いても絶対なくならない問題だと思う。でもなくなって欲しい。

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2023年04月02日

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ネタバレ

とても面白かったが、横柄な男が、いきなり完落ちしたうえ、言葉遣いまで変わってしまったのは大変な違和感。さらに嵌めるための罠だとしても、自分のテリトリーに捜査陣を引き寄せる懐中時計はないし逮捕前日に行確してないなんて…。美紀さんも男に間違えられ経験ありなのかな?アイデアはそこから?でも今は逆差別も問題に…。北海道の春、円山動物園から藻岩山ハイキング懐かしい。

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2023年03月21日

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乱歩賞受賞後の初書き下ろし。受賞作よりもグッと人物描写が良くなった印象。あまりにもわかりやすい多すぎる伏線はどうかと思ったが、プロットの薄さをエリートノンキャリの主人公・沢村依理子の魅力と、数学に憑りつかれたギフテッド女性の哀しい半生のストーリが帳消しにしてくれている。語りの上手さは間違いないので、次の柚月裕子を狙える逸材。

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2023年03月17日

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ネタバレ

ジェンダーバイアスかかってなかったので、お手紙等、引っ掛からなかった

もう1作ぐらい、出してほしい

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2024年05月02日

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北緯43度のコールドケースの続編。北海道を舞台に物語が進んでいくが、ミステリー色が色濃い。数学のウンチクが山ほど出てくるものかと思いきや、題名に踊らされすぎてしまったのか(笑)
ジェンダーがらみの描写と公安との軋轢に辟易してしまった。犯人もなんだかなぁ。動機も共感できずラストもイマイチだったような。このシリーズ今後展開していっても読もうと思えるのか甚だ疑問かな。

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2024年03月22日

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ネタバレ

2023年。
江戸川乱歩賞の前作の続編。博士号を持つ警察官、沢村依理子シリーズ。
ユナボナーラブな手記と札幌の大学での爆弾事件が発生。ダンボールを開けようとした女性が死傷。ある大学教授が捜査線上に浮かぶが、結局その妻。妻、天才的な数学の才能の持ち主だったが開花せず、ひねくれていった、みたいな。大学で働くって大変そうだもんねぇ。そして、公安はあいかわらず敵っぽく書かれる。そういうもんなのかね。捜査チム内にいる公安のスパイが誰なのかはやっぱりねー、だし。

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2024年01月28日

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ネタバレ

感想
面白かったけど、途中で女王という表現が出てきたあたりで、タイトルを考慮すると、犯人にあたりがついてしまった。

容疑者の候補も多くはなかったので犯人を推測することは困難ではない。また、中盤からは犯人に向かってという流れだったので、大きなどんでん返しもなく予想通りといったところが少し残念。

らすじ
道警の沢村依理子シリーズの第二弾。博士号を持つ警部補で、幹部候補生。前回の事件から警務部に異動になっていたが、札幌の新しい大学院大学で起きた爆発事件の影響で、捜一に呼び戻された。

捜一では待機番であったが、公安が刑事部に情報を流さないため、捜査は難航。爆発事件の発端も掴めないことから道警幹部より、沢村の所属する奈良班は特命捜査を命ぜられ、沢村も捜査班長として捜査にあたる。

係の長であった奈良も急病で離脱し、沢村が班の指揮を取ることに。わずかな手掛かりから、三島副学長を捜査線上に浮かび上がらせ、地道な捜査で外堀を埋める。そして、真実に辿り着く。

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2024年01月09日

Posted by ブクログ

『北緯43度のコールドケース』を読む前にこちらを先に読んでしまったので、前作に触れる場面が出てきて、ネタバレしないでねーとビクビクしながら読みましたが心配無用でした。
前作を先に読んでおいたほうが、きっとより人間関係がすっきりする部分もあったでしょうが、こちらを先に読んでも大丈夫だと思います。
刑事VS公安のようなところとか、警察内部の上下や力関係など最初のうちは「??」でしたがその点も読んでいるうちになんとかなります。

この小説のテーマは「ジェンダーバイアス」です。
知らず知らずのうちに私達は、そうしようという意思なく、偏見や思い込みをしています。
このバイアスのお陰で、見えるはずのものが見えてこないという体験を日々しているのだな、と感じました。
同性でも同性にジェンダーバイアスをかけている。
これに気づいたり、取り払おうと意識しなければ、ずっと見えないまま。
警察もジェンダーにかかわらず、色んなバイアスを取り払って仕事をする必要がありますね。
まだまだ男性が圧倒的に大いに職種ですが、沢村刑事のような人材も必要かも知れません。

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2023年11月23日

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展開、謎解き、人物描写ともに悪くはないけど普通。爆弾、公安、数学と深堀りできる要素があるのにどれもサラッと書かれて終わってるため記憶に残る内容ではないのか。

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2023年07月16日

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芥川賞受賞作2冊読んだら、また俗っぽいものが読みたくなり刑事物。
相葉英雄にハマった身としては、キャラダチが弱いというか…事件の展開に絡む主人公や周囲の上司、部下の関わりがいまいち迫真に迫ってこなかった。

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2023年07月12日

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「北緯43度のゴールドケース」の沢村依理子第二弾。

新設の大学院大学の学長室を狙った爆破事件をポスドクの女性警部補が追う。

終盤のミスディレクションは作中人物とともに読者をも惑わす。

書名の「女王」は唯我独尊な犯人の人間性と、それを助長した数学研究室での孤立を表すか。
犯罪ミステリは連想しづらいが。

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2023年06月18日

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ネタバレ

終盤まで、人物の相関関係がなかなか頭に入ってこなかった。
事件を起こしたのが、たまたま数学の女王だったので、物語に広がりを見せたが、何でもない爆弾魔が事件を起こしたとしたら、物語にもならない話だったような気がする…。
だから「数学の女王」というタイトルなんだと思うが。
(ちなみに前作は読んでません)

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2023年06月03日

Posted by ブクログ

大学内での爆弾爆発死亡事件、その謎を追い前回からの主人公沢村と新たなチームが活躍します。公安も絡んで捜査が一筋縄ではいかない展開、ジェンダーバイアスを巧みに取り入れた仕掛けなど一気読み。余りにも天才が故の悲劇。

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2023年04月07日

Posted by ブクログ

主人公が女性の刑事というのは久しぶりで新鮮だった。ジェンダーバイアスが出てきたが、刑事といったら男の印象が自分の中にもあり、囚われていることを再認識してしまった。
ミステリーというより、事件解決のドラマを見ているような気分で読んだ。
犯人の思考は理解できないが、この犯人は今までで1番理解できなかった

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2023年04月05日

Posted by ブクログ

事件や謎そのものは
こぢんまりとしていて
犯人やその動機にも
とくに驚かされることはなく
全体的にフツーって感じなんだけど
先の想像がついても
最後までしっかりと
読まされてしまうから不思議。
ただ事件だけを追うのではなく
登場する人物たちの
人となりや背景、つながりを丁寧に
きちんと描こうとしているからかも?

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2023年03月02日

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