あらすじ
収容所の内も外も地獄
ウイグルの兄と連絡が取れない、父と弟と親戚12人が「学校」にいている、親戚も同級生も収容所に、電話は盗聴、公安が家族を人質に情報提供を要求・・・日本人になっても、日本にいても中国による「ウイグル・ジェノサイド」は追ってくる。
これでも「証拠がない」と言えますか。
ウイグル系日本人13人、在日ウイグル人21人が中国の弾圧を証言する。
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Posted by ブクログ
三十四人の日本在住ウイグル人の方々の生々しい証言で
す。
ウイグル系日本人・在日ウイグル人の方々たちは高学歴な方々たちばかりですので、なおさら胸が痛みます。
ウイグルのことでは清水ともみさんのマンガでの告発・発信が有意義です。
本書の三浦小太郎さんもYouTube等で活動されて発信されています。
在日ウイグル人や日本人たちにウイグル語を教えるなどをされていたウイグル人女性ミヒライ・エリキンさんは、家族・親戚のことが心配で、居ても立ってもいられなくなって、大変な危険でも日本からウイグルに戻ったが、強制収容所に入れられて亡くなられてしまわれた。
写真がP.27が載せられています。
ひどい拷問や暴力、薬物投与などを受けなくては、三十代、四十代の人達が数ヶ月でなくなることはありえないでしょう。
同じように、日本で働いていたり、勉強していたウイグル人の人たちがウイグルに戻って行方不明になり、全く連絡が取れなくなっていた女性が、三年後にSNSに突然出てきた。
この三年間にこの女性に何があったのかはわからない。
洗脳・脅迫・薬物投与・罪の作り上げ・家族・親戚を脅迫されている等々。
強制収容所、精神的・肉体的拷問、強制不妊、薬物投与、臓器売買、洗脳、収容所から戻ってきたときには廃人のような別人になっていた。ウイグル語の禁止、イスラム教の禁止、SNSの盗聴、監視、漢人の泊まり込み、弱みにつけこむスパイ行為の強要、強制、ありとあらゆる嫌がらせ。
ウイグル弾圧に関して、カナダを始め、ベルギー、オランダ、チェコ、リトアニア、イギリス、フランスの国会が、ジェノサイド(民族大量虐殺)に言及した決議や同義を採択、米国では政府がウイグルでのジェノサイドを認定。
同じイスラム教国の国々も、日本も、他のアジア諸国も、欧米も、アフリカ、中南米諸国も、世界中がなぜ許し続けてきてしまったのか。
欧米や日本は、過去の自国の出来事の話を例に出されたりすると、それ以上中国に対しては言えなくなるそうですが。
日本が他国に比べて尊厳や人権が守られている国なのかは判断ができませんが、日本の大学・企業・公共・国も日本に来られているウイグル人たちのことを守る責任があるはずです。
他人事ではなくて、中国は甘い国ではありません。私たちウイグル人の経験を生かしてほしい。ウイグルが征服され、何が起きているか、しっかり見てほしい。
自分たちの国を自分で守るために役に立つ示唆があるはずです。
日本はウイグルともっと連帯し、日本を含めた世界中が中国に対しはっきりと抗議の声を上げてほしい。