【感想・ネタバレ】ワンダーランド急行のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

パラレルワールドものは個人的に大好きなので、どういう原理で時空を移動したのか気になりながら読み進めていました。
コロナがなかった世界だけなら良かったけど、自分の常識が通じなかったりして、あの世界には行きたくないかな。
ハッピーエンドなのかは分からないけど、頑張れ野崎。
世にも奇妙な物語とかで映像化したら面白そうです。

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2024年01月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読書備忘録743号。
★★★★。

荻原さんの作品は、心に染み渡る作品が多い。
この作品は面白かったけど、個人的にはめっちゃ苦手分野。笑
私は、戻れる場所が普遍的に存在するということが、絶対的な安心感として必要とする性格。
なので、なんか知らんけど家に帰れないという嫌な夢を小さいころから良く見る。ほんとに嫌だった。笑

この作品。最初に言ってしまうと(ネタバレ)多次元世界のお話。
主人公はふとした事から、ちょっとだけ違う世界に紛れ込んでしまう。そしてもとの世界に戻るために頑張るのだが、多次元世界は無数にある。だから戻れない・・・。めちゃくちゃ嫌だ!エンディングが嫌だ!主人公が元の世界に戻れました!というエンディングにして欲しかった!

主人公はどこにでもいるうだつの上がらないサラリーマン、帝通プランニングという広告代理店に勤める野崎修作。40歳。
サラリーマンなら100人中100人が経験する「朝会社に行きたくない。下り電車に乗ってしまいたい症候群」に罹った。笑
そして、下り電車に乗ってしまった。笑 ただ、次の駅で降りて上り電車に乗るつもりだった。しかし乗った電車は急行。あれよあれよという間に終点の駅に。

もう会社に間に合わない。
開き直って、近くに見えたふたコブ山に登ってみようと、駅前にあった雑貨屋のような店で腰の曲がったおばあさんからサンドイッチとビールを買って登り始める。
そして、異世界へ・・・。

そこには、妻の美冬はいた。
コロナが流行っていなかった。
その代わりMCDウィルスとかいうウィルスの影響で牛が絶滅しており、牛丼が無かった。マトン丼があった。
そしてこの世界で野崎はヒット企画を連発していた出来るサラリーマンだった。
すぐに戻ろうかと思ったが、妻は子宮筋腫に罹っており、手術をする。夫としてそれを見届けなくて良いのか?
しかし、亡くなった親が生きている。やはりこの世界は自分の世界ではない。
野崎は再び下り電車に乗り、終着駅に。
そして再び雑貨屋のようなよろず屋に。再びおばあさんからサンドイッチを買って山に。
「良いところですね」と自分。おばあさんは「短いあいだしか居なかったのになにがわかる」。「えっ?」
もやもやを抱えつつ山に。そして下る。そこは更に全然違う世界だった・・・。
妻は美冬ではなく、会社の同僚でちょっとだけつき合ったことのあった女性。ちょっと抜けた部下の多田が専務になっていた。玉の輿?
そして思考警察なる、マスク警察の発展版みたいなとんでも警察がネットに蔓延っていた。
そして再び下り電車に。
次は日本が内戦状態の世界。
そして、多次元世界の交差ポイントに驚くべき事実が明かされる。そしてあるロジックに従い、いよいよ無数にある世界から元の世界へ戻ろうとする修作!
やった!戻れた!
そこには慣れ親しんだ世界が広がっていた!そして新聞には平成33年という日付が・・・。

が~ん。ハッピーエンドが良かった。涙
しかし流石は荻原さん。めちゃくちゃユーモアにあふれた文体は健在。楽しめました。

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2023年06月25日

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ネタバレ

ある朝、いつもとは違う反対方向へ向かう電車に乗った野崎。山の中を彷徨いたどり着いた場所は、違和感が拭えずにいて…

パラレルワールドへ迷い込んだ野崎。もしかしたらあったかもしれない世界観。何回か電車に乗ってはみるものの、一向に元の世界へは戻れない。やっとラスト戻ったと思ったけど、結局また違う世界へ来てしまったのに切なくなりました。
いつか野崎の旅が終わりを迎える事を願っています。

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2023年02月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

出社するときに魔が差して、先に来た反対方向行の列車に乗ったのが事の始まりだった。
似ているがどこか違う・・・
牛丼屋だったはずの店がアイスクリームの店に変わっているのはともかく、昨日までは皆がマスクをしていたはずなのに、誰もマスクをしていない。
ここは自分のいた世界ではない!
彼は記憶を手繰って、元の世界の戻るべくそこに来た道筋を逆にたどるが、次の世界も元に戻るどころか、二度目の世界でさえ無かった。
繰り返すたびに違う世界が現れる。
それは自分の選択の結果なのか。

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2024年05月09日

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ネタバレ

コロナ下でのパラレルワールド物語。

パラレルワールドが社会風刺的になっていながらもユーモアにあふれているのは作者らしいです。
ラストがちょっと意地悪なところも完全なハッピーエンドより納得です。

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2023年11月03日

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ネタバレ

感想
最初の印象は、見知らぬ森を抜けて自分の常識が全く通用しない世界に飛ぶって千と千尋じゃん!と思った。

登場人物は変わらないのに、立場やキャラが変わっていたり、今までの自分の常識が通じない世界に掘り込まれると恐ろしいだろう。

何気ない日常こそが一番良いのかもしれない。

あらすじ
四十歳になるサラリーマンの野崎はある朝、会社をサボってやろうと、電車に乗って見知らぬ駅まで出かける。そこで野原のようなところで過ごして帰ると、自分の常識が通じない異世界へと辿り着く。

最初の世界では、マスクをしていると奇異な目で見られ、牛はほとんどこの世からなくなり、牛頭を信仰する宗教が幅を利かせていた。妻もその熱心な信者であり、巫女に選ばれていた。スカイツリーは牛頭大菩薩に代わっていた。この世界を抜け出すべく、再び電車に乗った野崎は次の異世界へと辿り着く。

妻が別の女性になっていること、コロナが現世より猛威を振るっていること、部下だった多田が専務になっていたこと、ルッキズムやLGBTにかなりシビアで思想警察が蔓延る世の中になっていたことなど。

野崎は自分の世界へ帰ることを求めて時空を渡り歩く。

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2023年10月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

コロナ禍からコロナのない世界に飛ぶのは違いがわかりやすい。逆だとSF色が強すぎて盛りだくさんすぎるかも。

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2023年09月24日

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