【感想・ネタバレ】グレイス・イヤー 少女たちの聖域のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

女たちを魔力があるという理由で
男たちが女を抑制し管理する。
16歳の儀式の日に男たちに自分が選ばれなければ
生きている意味がないと自分の人生を勝手に決められてしまう。

生まれたときから
その習慣になれてしまっている
ティアニーとほかの16歳の少女たち。
運命に抗うティアニーと
その運命を生きる糧としている
他の少女たちと繰り広げられる
壮絶な女同士の戦いが凄まじい。

この世界観が好きで読んでいて
興奮が収まらなかった。

0
2023年10月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

とにもかくにも読め、読んでくれと言いたい本。

簡単に言えば、家父長制と女性消費から立ち向かう話……なのだが、作中の時代と主人公が暮らすコミュニティ外の世界観が明らかにされていないのがミソで、つまりはどの時代・どのコミュニティでも有り得る話という恐ろしさを感じる。

コミュニティ内にミソジニーがあるとはいえ、それに密かに立ち向かおうとしている他の女性や、終盤で明らかになるが、女性を一人の個人として尊重する男性もいる。

正直、中盤に展開したロマンスは「結局恋愛かよ」と萎えたが、そこからの終盤の展開と伏線回収に脱帽した。

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2023年06月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あまりに生々しく、ダーク''ファンタジー''であることを忘れかけた。恋愛の話が絡んできてヤングアダルト?と思い、白けそうになってしまったが、「そうだ、この子はまだ16歳なんだ」と思い出す。その後の展開にも引き込まれ、夜更かしして一気に読んでしまった。

女性達に立ちはだかる理不尽な運命。
・女性同士で集うのを禁じられる
・女性の結婚相手を男性が決める
など女性に主導権を渡さないように必死というか、
力を与えない為の巧妙なシステムに胸糞悪い思いをした。

「でもわたしは誓った。
この息が続くかぎり、もっといい人生、嘘偽りのない人生を追い求めると。」p422

自分に嘘をつかない。女性は消費されたり利用されるためにいる訳では無い。こんな環境なのに主人公の強い決意が希望。


「女って怖い」
よく聞くセリフである。
確かに、女にはいけずだったり、嫉妬深かったり厄介な気性があることは否めない。
しかし、女を結束させまいとする圧力の方が怖いのではないか、とこの作品を通して思った。
競わせたり対立を深めさせる見えない構造は無いだろうか?それは私達が生きていくために必要だろうか?
訳者あとがきで、女性が生き抜く為には結束すること、同性を見る視線を和らげること、という旨の著者の主張が取り上げられている。
これは本当にその通りだなと。

世界の見方を変えることで、変革は実は始まっていたのだと、味方は想像以上に多いと、主人公が気づく展開には希望があった。

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2023年02月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

結構期待して読んだけど、それほどではなかった。でも、まあ、面白かった。

現代に生きてていろんな歴史や差別や偏見を知ってる者から見ると、さもありなんな設定、世界観、展開。
逆にほとんどなんもないのに一年生き延びる少女達すごすぎる。ここら辺もうちょっと現実味がある設定が欲しかったな。毎月、食料が投げ込まれるとか。

主人公がモテるところにはあまり共感が持てなかった。マイケルなんでだ。
ライカーとの仲は別に良かったけど、その別離まで描くとは。逃亡エンドでも良かった気がするけど、それでも、改革していこうエンド。マイケルすげえよ。主人公は、マリアで、マイケルはヨセフだったのかもな。

キルスティンは嫌いすぎてイライラして、時間を置かないとダメだった。実際できるかは別としてささっと始末したい。最後も助けたのがっかりした。問題のある者でも受け入れるのは素晴らしいが、自分はそんな素晴らしい人間じゃないし、なれそうにない。改心したら助けても良いかな程度。

あと帰ってからも描写が続くなと思ったら、楽な暮らしをしてて笑ってしまった。トップの妻だもんな。

読んでてやっぱ自分の経験や観察力、目に見えるもの、そして科学最高って気持ちになる。よくわからんものを信じるより、よくわからんけどまあ解明出来る人には出来る科学を信じたいよ。

何だかんだ女性達は団結してるよエンドだったのは良かった。でも、これ乗り越えても問題やまづみなんだろうな。だるいなって気持ち。

映像化したら、まあ見てみたい。

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2023年04月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後の展開は個人的には納得がいかなかったけど、
一年で大きく変えられるほど伝統はやわなものじゃないってことか。

でも希望のある終わる方で良かったです。
完全に好みの問題だが幼馴染派だったので彼の扱われ方や最後の展開的にちょっと不憫だった。
ただ物語的に幼馴染と恋に落ちると色々崩れちゃうんだろうな...とも思うししょうがないのかな。

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2023年05月15日

ネタバレ 購入済み

読み物として面白く、引き込まれながら読みました。
フェミニズム的な視点で見ると、結果的に女性たちが突然団結して政治を変える!というような大きな変化が
ないままというところがリアルでもありもどかしいところでもあります。
個人的に主人公が妊娠出産するシーンやライカーをはじめとした男性陣の設定には釈然としない部分もありました。
ただ、こうやってもやもやする部分も含めて非常にリアルです。個人的にはもっと爽やかさや希望も欲しかったかなあとは思いますが。

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2023年05月11日

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