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Posted by ブクログ
平山さんの本はホント面白い。新たに学ぶこと大であったし、あとがきの歴史研究のセレンディピティの話も面白かった。
どちらかというと甲三同盟に反するようなしたたかな動きをしていたのが家康で信玄の恨みを買っていたこと、三方原合戦は武田軍が浜松城を干上がらせるために海上陸上双方の交通の要衝であった堀江城へ向かう動きを見せたために追跡していた徳川軍が開戦せずにはいられなかったために生起したこと、夜中の合戦であったために徳川織田連合軍の被害が少なく済んだこと、信玄が織田の援軍を警戒していたこと、三方原の合戦の結果足利義昭が動揺して反織田に転じたのであって義昭の反織田の結果の信玄の西上ではなかったことなど。
Posted by ブクログ
三方原合戦について最新の説を元に解説。さすが武田氏研究の第一人者である平山先生です。
ただ、するっと入ってこなった部分もあったので何度か読み直してしっかり理解度を深めたいと思います。
武田氏と織田氏の関係はこの合戦以前は良好であった。しかし織田包囲網の形成に信玄が入り大きな重しをなしていた。
それは逆に、織田氏による武田包囲網となって滅亡までの道筋が築き上げられてしまうという皮肉な面も。
信長・家康にとって信玄の死は幸運であった。病で倒れずこの合戦以降も健在であれば戦国史も変わっていた可能性があります。
次に出る、著者の「徳川家康と武田信玄」も読んでおこうと思います。