あらすじ
最期を迎える場所として、ほとんどの人が自宅を希望する。しかし現実は異なり、現在の日本では8割の人が病院で最期を迎える。では、「家で死ぬ」にはどうすればいいのか。実際には、どのような最期を迎えることになり、家族はなにを思うのか――。
著者は、在宅死に関わる人々や終末期医療の現場に足を運び、在宅医療の最新事情を追った。何年にもわたる入念な取材で語られる本音から、コロナ禍で亡くなった人、病床ひっ迫で在宅を余儀なくされた人など、現代社会ならではの事例まで、今現在の医療現場で起こっていることを密着取材で詳らかにしていく。
2025年以降、死亡者数が急増すると見込まれている多死社会の到来において、個人の希望はさておき、現実的に「病院では死ねない時代」がやってくるともいわれる。それでも、自分がどこで死ぬかを具体的にリアルに考え、死というゴールを見つめることは、“だから今をどう生きるのか”につながっていく。人が死に向かう過程で懸命に生きる人々の記録でもある一冊。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
在宅医療の現実や具体的に知っておくべきことを理解することができ、自分のときはどうしたいのかを考える指針になった。1人でも家族がいてもその人なりにきちんと生ききることはできるということを知ることができた。
大切な人を亡くしたあなたへという文章には、色々と思う節があり、慰められた。
第1章 在宅死を支えた家族の本音
第2章 今、現場で何が起きているのか
第3章 「家で死ぬ」ために知っておきたいこと
第4章 家で看取れてよかった
Posted by ブクログ
どう人生の幕を閉じる支援ができるのか…を考えるために読みました。
いいこともよくないことも書いてあって、いろいろ参考になるし、考えさせられました。