あらすじ
米国防総省は人口データから世界のさまざまな動きを予測している。たとえば将来の移住者が社会に与える影響を知るうえで、人口統計はどう役に立つのだろう? あなたも人口統計学者のような思考力を身につけ、どんな未来が待ち受けていようと準備できるようになる
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Posted by ブクログ
昔より突然の人口減少が起きにくくなって、予測がつきやすくなったとはいえ、コロナとか色々ある。予測は有益、限界あるが。仮定はアップデート必要。ある程度予測可能なパターンはある。所得があまり低いと移住できない。ある程度所得が増えて移住が可能になり、豊かになると受け入れ側になるコースがある。人口ボーナスを活用して浮上するには準備が必要。アフリカどうなる??全世界が高齢化する。人口動態の解釈は恣意的になりがち。名付けよ、好みを意識せよ、仮定を見直せ、適切な質問をせよ。
Posted by ブクログ
人口統計学者が分析している事柄の一端を明かした一冊。
出生、死亡、移住という3要素によって起こることを世界各国について分析しているので話題の範囲が広くて面白い。
「人口ボーナス」の定義を改めて知ったことがよかった。
単に若年者人口が増えていればよいのではなく、その増加に見合った働き口の増加もなければマクロ経済における消費が増えることにつながらず、仕事のない若者たちの増加はむしろネガティブに働く(社会不安の増大)というのは、言われてみればその通りなのだろう。
しかし、世界市場で戦える工業化でなければポジティブなスパイラルにならないというのは、いまとなってはハードルが高い話だ。先進国や、アジアNIESといった国々は先行者利益を得たという印象を受けてしまう。
本書の主要なテーマではないというが、移住に関して世界で起きているコンフリクトは重いテーマだ。日本も例外ではなく。