【感想・ネタバレ】クロコダイル・ティアーズのレビュー

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舞台は美濃焼の老舗「土岐屋吉平」
店主貞彦の跡継ぎ息子が殺害された。犯人は息子の妻想代子の元交際相手だった。
判決の時「想代子に唆されて殺害した」と発言した事から「吉平」家族に不穏な空気が立ち込める。

孫の血縁に係る後継ぎ問題、吉平ビルを含む地域の再開発問題、家宝の陶器損壊事件。事あるごとに貞彦の妻暁美は想代子を疑う。夫や読者の気持ちもそれに誘導される。

一番怪しい人が実は怪しくないという典型的なパターンだろうとは思ったが、それでも時々怪しさを拭い切れなく最後の1頁まで気が引けなかった。最初から想代子の立場で読んでみると只々良い嫁でしかなかった。

恥ずかしながら陶器に関しては全く無知で興味もなかったが、本書を読んでいるうち、以前多治見で購入し10年以上使用していた茶碗が美濃焼の志野だったのかもと気付いた所から今では美濃焼に興味が沸いている。
本書に出会えて良かった。

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2023年11月29日

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【第168回 直木賞候補作】
ベストセラー作家、雫井脩介による「究極のサスペンス」
この美しき妻は、夫の殺害を企んだのか。
息子を殺害した犯人は、嫁である想代子のかつての恋人。被告となった男は、裁判で「想代子から『夫殺し』を依頼された」と主張する。犯人の一言で、残された家族の間に、疑念が広がってしまう。
「息子を殺したのは、あの子よ」
「馬鹿を言うな。俺たちは家族じゃないか」
未亡人となった想代子を疑う母親と、信じたい父親。
家族にまつわる「疑心暗鬼の闇」を描く、静謐で濃密なサスペンスが誕生!

想代子にイライラ。私はないも悪いことしていないんですぅ~と言いながら不幸をまき散らし・・最後は実母と息子と幸せかみしめる。ありえへんわ。

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2023年11月10日

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面白かった!前半は少し飽きがくる感じだったが中盤からはどっぷり小説に取り込まれてしまった。ただ、最後の女将の振り返りシーンはもう少し短くても良いんじゃないかなぁ

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2023年05月27日

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疑心暗鬼によるすれ違い。一度こうなると、なかなか抜け出せない。老舗という守らなければならない財産があると、一般の家よりも疑り深くなってしまうのではないだろうか。
ずっと暁美夫婦目線で書かれているので、読みながらも想代子に対して、白黒どっちなんだ?と落ち着くことができないまま読み進んだ。暁美とは結局心通うことなく、こんな風に姑から見られていたら、嫌で仕方ないよなと思っていたが、暁美も疑心暗鬼による被害者なんだなと思った。想代子強いな。

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2024年01月18日

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予備知識は直木賞候補作ということだけ。
最初は焼物の物語かと思っていたら、DVっぽい伏線が現れ、そのうちに殺人が発生・・・
そうきたか。
疑われようとしているとしか思えない、未亡人となったお嫁さん。そして疑った人たちに不幸が。魔性です。
ラストのお嫁さんのターンでわかる真相。
悪意がないのが、一番たちが悪いんですよね。

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2024年01月13日

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えっ、どっち…!?淡々と物語が進んで(随所に事件が起きるけれども)最後まで夢中になって読んだ。バイアスって恐ろしい。

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2023年12月24日

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夫を殺された妻。息子が殺されたのは嫁が原因ではないかと疑う義母。ずっとモヤモヤするサスペンス。
どんでん返しがあるかと思いきや、結局すんなり終わってなんか物足りなさを感じた。
けど結局想代子みたいな人がいちばん怖いのかもな。

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2023年11月19日

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嫁が息子を殺させたのではないかと疑う義母。主人公想代子視点では何も語られず、最後の最後になって始めて吐露される。それまで本当に悪いのは彼女ではないかと思いつつ読み面白くはあったが、登場人物に誰一人として魅力的なひとがいなかったのが残念ではある。

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2023年08月05日

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