感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2024年05月02日
面白かった。
赤井三葉だからレッドクローバー。
でも私の脳は勝手にレッドオクトーバーを連想してしまい、戦艦みたいな硬派な話をイメージしてしまってた。ぜんぜん違ってた。
まさきとしかさんらしい、母と娘や女性の嫌な感じ全開の話。
母と娘はもちろんなんだけれど、近所の女性たちもかなりヤバい。
海と山 住...続きを読むむところで蔑んだり、自分より身分が低そうな人に偉そうにしようとしたり。本人たちはそれを普通だと感じ、普通に話しているところが悲しい。
ワタシは、他人の悪口言わないようにしよう。
あれがあの人だったとは・・・ミステリも楽しめました。
Posted by ブクログ 2023年07月07日
怖いもの見たさ ちひろは大丈夫か三葉はやばいと、思い込みながら読む。
終盤に近づくとどっちがどっち?と、読み返しドンデン返しを少し期待してしまいました。
母親となった久仁子、笑子、春香達 娘への接し方や想いが・・・難しい。
周りのことは気にしないようにしても集団が相手になると弱みがはいり追い詰めら...続きを読むれる気がする。
Posted by ブクログ 2023年06月16日
サイン会参加予定のため、
珍しく文庫化を待たずに購入しました。
暗い陰湿な話ですがページを捲る手が止まらない展開でまさきとしかさんの本は文庫化待たずにさっさと買うべき読むべきと学習しました。笑
豊平峡のカレー、ナン大きいし美味しいよね。
Posted by ブクログ 2023年06月03日
狂っているのに、必死で、憎めない。
けど久仁子は一番怖かった…エゴの塊。
人が死にまくるのに読後感は悪くなかった。
心中に向かうメンバーたちの死にたい理由に共感したし、リアリティがあると思った。
Posted by ブクログ 2024年03月05日
毒を吐きながらも親の愛情を求め続けた子と心を殺された子。
負の連鎖に、突き刺すような痛みを感じずにはいられなかった。
エピローグの最後も、とても余韻が残るシーンでした。
Posted by ブクログ 2024年01月18日
親に愛されない子供の苦しみと切なさ。
どうしても子供を愛せない親の辛さ。
悲しくてやるせない話だった。
北の小さな町が
舞台のひとつになっていることで
そこから逃げ出せない閉塞感があり
余計に胸が苦しくなるようだった。
結局、ヒ素中毒事件に関わった
全ての登場人物たちが加害者であり
また被害者でもあ...続きを読むるように感じた。
Posted by ブクログ 2024年01月01日
東京のバーベキュー場でのヒ素を使った大量殺人。
記者の勝木は、十数年前に北海道で起こった一家毒殺事件の、ただ一人の生き残りの少女――赤井三葉を思い出す。
家族が毒殺された居間でラーメンを啜っていた一人の少女。彼女が家族を殺したのでは…?
思わぬ展開に気持ち良くやられた!
Posted by ブクログ 2023年12月25日
灰戸町という町の名前のせいか、全体的に暗くて陰鬱な話。でもなぜか引き込まれ、没頭して読み終えてしまった。後半、時系列が行ったり来たり、誰が死んで誰が殺してが、頭がこんがらがってしまった。
タイトルと表紙のデザインが、この小説にピッタリ。
Posted by ブクログ 2023年10月07日
東京のバーベキュー場で起こったヒ素による大量殺傷事件を取材することになった記者の勝木剛の現在の視点を主軸として、勝木が関連を疑う12年前の北海道灰戸町一家殺害事件の関係者たちの過去と現在を行き来する視点が交わり、2つの事件の真相が立ち現れてくるというミステリー小説。
ミステリー小説としても「なるほど...続きを読む、そう来たか」という展開でとても引き込まれたが、それ以上に親と子の負の連鎖、ひいては人間の業の深さを感じる、読み応えのある小説だった。不幸の根源は、他者より優位に立ちたい、あるいは他者を自分より低く見たいといった根深い人間の感情にあるという洞察を得た。そして、自分の子供には親に対して無条件の愛を感じてほしいし、そうなるように接したいと思った。
記者の妻である美和子が漏らした「子供を愛さない親はいても、一度も親を愛さない子供はいないんじゃないかな。だから、もし長女がほんとうに親を殺したのだとしたら、その子のほうが先に心を殺されたのよ。」という言葉が強く印象に残った。
Posted by ブクログ 2023年08月27日
14年前、北海道らしさのない灰戸町という北海道の片田舎で起こったヒ素殺人事件。その時と同じヒ素が使われた殺人事件が起こり、新聞社を定年退職して系列の雑誌記者になりたての勝木はその事件の記事を書くことになる。勝木はたまたま同時北海道支局にいてその事件を取材したこともあり、謎を追い始める。子を愛さない母...続きを読むとその娘たちの歪な憎悪が事件の捻れを産んでいく…。
ものっ凄く夢中になって読みましたが(最後謎解き辺りは少しもったり)まあ、登場人物にカッコいい人がいないこと、この上ない。下衆だらけですよ。だから★4。でも、人の暗黒面だらけで気にならないタイプの読み手さんには超オススメでした。そう、どんなに最低な母親にも子どもは愛されたくて、精神的にしがみついてしまうんだよね。
Posted by ブクログ 2023年06月26日
豊洲バーベキュー事件と12年前の灰戸町一家殺害事件、使われたのは同じヒ素。豊洲の犯人と灰戸町の件は繋がってるのか?
ざまあみろ
殺られる前に殺してやる
この本は恐ろしくて怖いのに、読み出したら続きが気になり止まれない。
読み終わった今も囚われてる
Posted by ブクログ 2023年03月07日
怒りからは何も生まれないというけれど、
怒りを生きるエネルギーに換えて、そこから這い上がっていくことだってあるだろう。
だけど、この物語全体を覆い尽くしている怒りは
相手を殺し自分の心も殺しどこまでも陰惨だ。
そこから生まれてくる希望は何もない。
ここまで怒りの醜さをこれでもかと見せつけられてしまう...続きを読むと、
何だかストンと憑き物が落ちたように
何かに執着し怒る気力もなくなって来るわね・・・
自分の受けた傷や痛みを、どう自分の中で消化して生きるのか。
それが生きて行く力なのかもしれない。
Posted by ブクログ 2023年02月18日
凄まじい。
憎しみが増幅し人が憎悪の怪物と化していく姿に恐怖を覚える。
発端は豊洲のバーベキュー会場で起きたヒ素による大量殺傷事件。
犯行に使用したヒ素が同じだった事から12年前に北海道の灰戸町で起きた一家殺害事件との関連が疑われる。
真相が見えて来る度にやり切れない思いが募っていく。
余所者...続きを読むを排除する閉塞的な町で親を求める子、自分第一主義の親、不満を抱えた町民、皆が鬱屈とした感情を持て余し、常に誰かの不幸を念じている。
何度心を壊されても当たり前の幸せを望む子らの想いが切ない。
ミステリーに毒親問題を融合した衝撃作。
Posted by ブクログ 2024年03月10日
過去と現在
北海道と東京
点と点が徐々に繋がってゆく
これは本当にちひろ?それとも三葉??
これは本物の久仁子?
誰が本当なのか
何が本当なのか
本当の気持ちや心というのは
こんなにも伝わらないものなのか
三葉が生きていくために必要だった
自分は殺された久仁子の娘というストーリー。
そうでもし...続きを読むないと生きられないということに
とても心を痛めた
誰が誰を殺したのか?
この人も結局殺されてたのか?
救われる人は1人もいないのか?
灰戸町という閉ざされた不気味な舞台
「奥」「町」という表現
区別することで、自分より下の人を作ることで人は強くなれるのか?
過去と現在
閉ざされた町
この世界感に、知りたいという思いが溢れ出る
読後は深く暗く灰色な世界にどっぷりと浸かっていた。
Posted by ブクログ 2023年11月26日
なんだか何が言いたかったのかよくわからず、ただただ長い文章を追いかけていた感が否めない。ヒ素がそんなに身近にあって軽い気持ちで殺人を犯すことも理解できないし、やるせなさだけがどこまでも増長していくばかりだった。事件に関わった人はみんな掘り下げても私には上滑りしてどうにもこうにも残念すぎるほど。
作家...続きを読むさんの相性もあるのかも。
Posted by ブクログ 2023年11月03日
今現在こんな風に家族や友人そして社会を
恨み、憎み鬱積した怒りを抱えている
人間は多いと思う。
そして常に孤独であると言う事だ。
この小説の灰土町は田舎独特の閉塞感
と闇神神社と言う
人の悪意を吐き出す場所。
その中で孤独な三葉とちひろは出会う。
三葉は自分が排除されたなら、それを何故
受け入れ無け...続きを読むればいけないのか?
自分が相手を殺せばいいと、ちひろに問う。
その言葉が怒りの火種となり、事件は起きる。
人間は常に心に小さな火種を持っている、
それを点火させるか否かは、本人次第だ。
Posted by ブクログ 2023年08月31日
なんともやるせない物語だ。北海道の閉鎖的な町で起こった陰惨な事件が、東京でのヒ素による毒殺事件につながっていく。登場するのは、子供を愛さない、自分勝手な親と家族、それでも子どもは親を求める、が、報われない。愛されたいのに、愛されず、否定され続ける。それが、殺される前に殺すという信条になって子どもは成...続きを読む長していく。普通の家族ってなんだろうとは思うが、ここには仲良し家族とか、家族団欒とかは、全くなくて、貧しく、汚れきり、荒れ果てた家族ばかりだ。荒涼たる気持ちで読み終えようとして、かすかな救いが、主人公の雑誌記者が亡くなった妻に語りかける言葉だけ。幸せって、そんなに手の届かないものなのか?
Posted by ブクログ 2023年08月05日
ちょっと今までのまさきとしかさんのと違う感じのような。ちひろはどうしてそうなってしまったんだろうか。
お母さん久仁子もやはり少しおかしかったのかねー。
Posted by ブクログ 2023年06月24日
過去と現在を行き来しつつ見えてくるものは何か。
社会派的なアプローチが施されているものの今ひとつキレがなく、物語をどうしたいのかが掴みづらく自分とは合わなかった。
Posted by ブクログ 2023年06月21日
毎回思うのですが、この作者の文章は好みですね。
とても読みやすいです。
今回も楽しく読めたのですが、んー。
死ぬ殺すが多すぎて、あまりにも…な人ばかりで
なんだろう。
湊かなえを読んでる気持ちになりました。
Posted by ブクログ 2023年05月28日
家族と土地、いろいろなことが絡み合って事件が起きる。それも今のところ事件と過去がシンクロしてくる。何となく犯人はわかってきたが、最後はえーだった。
Posted by ブクログ 2023年03月29日
北海道 灰戸町でヒ素による一家殺害事件が起きた。
家族には1人の生存者がいた。一家の長女 赤井三葉。
長女による犯行の可能性が出てきたため 匿名での報道になったが、謎の多い事件は 長女の名前から
影で『レッドクローバー事件』と呼ばれるようになる。
『灰戸町一家殺害事件』から12年後
東京 豊洲のバ...続きを読むーベキューガーデンで、ヒ素による
殺人事件が起きる。男女3人が死亡し、4人がヒ素中毒となった。犯人はその場で逮捕されたが ヒ素の入手方法はわからないまま…。
灰戸町の一家殺害事件と豊洲バーベキュー事件に繋がりはあるのか…。
豊洲の犯人と 赤井三葉に接点はあったのか。
✍︎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
『捨てる前に捨てる。殺される前に殺す。』
自分が生きるために。
生き残るために。
「もし本当に殺したのだとしたら、その子のほうが先に心を殺されたのよ」
彼の 彼女の心を殺したのは___。
Posted by ブクログ 2023年03月24日
ただひたすら暗く救いのない話。
幸せを求める気持ちをきっかけに、自分の人生を生きようとしたものたちが、事件を起こす。
ラストに色々なことが反転する。
怪物じゃなかったと語りかける主人公に共感できず。
Posted by ブクログ 2023年03月23日
読書備忘録723号。
★★★☆。
今回も読むの疲れました。笑
よく考えてみたら、登場人物に感情移入できない。これが読むのが疲れるひとつの要因だと気が付きました。笑
今回の登場人物も全く感情移入できないモンスター達でした。笑
豊洲バーベキューガーデンでヒ素による無差別殺人事件が起きた。
犯人は丸江...続きを読む田逸央。被害者は所謂上級国民。丸江田は下級国民。何が丸江田を犯行に導いたのか・・・。
北海道灰戸町で12年前に起きた、同じくヒ素による一家惨殺事件。唯一生き残ったレッドクローバーこと長女の赤井三葉。事件後行方不明になっていた。当初三葉が犯人だと思われていた。豊洲事件の発生を受けて、灰戸町事件の犯人も丸江田なのでは?とメディアが騒ぐ。しかしアリバイのしっかりした丸江田は犯人ではあり得なかった。三葉はどこにいるのか?生きているのか・・・。
豊洲事件で始まった物語は14年前の灰戸町に遡り、一家惨殺事件から豊洲事件に至る断片的なパズルをひとつひとつ繋いでいく。
描かれるのは、地方の田舎町で日常のように行われている差別。住む場所だけでヒエラルキーを作る住民。他人より幸せであることを演出したい醜いエゴ。自分の不幸はすべて他人が悪いという被害者意識。家庭内暴力、ネグレクトで蔑まされる子供たち。
そして、殺される前に殺す!
この作者の作品を初めて読みましたが、母娘の関係がめちゃくちゃ歪んでいます。笑
一般的に女性には母性があり、それは子供を守る本能であり愛であると認識されている。
この作者はそうは考えていない。
女性は母性である前に女性であると。他人より美しくありたい、他人より裕福でありたい、他人に認められたい、他人に羨ましがられたい・・・。
ちょっと歪みすぎの女性像ではないですか?まさきさん。笑 同性なのに。
なので、登場人物の誰一人にも"良いやつやんか!"という感情移入が出来ない。
すなわち、読むのが疲れた・・・。
以上!
Posted by ブクログ 2023年02月18日
これでもか、これでもかと人間のネガなヴァイブスが重なり合い物語を織りなしていきます。その負の感情は決して特別なものではなく現代の社会に生きているうえで誰もが持ちうる小さなイヤな衝動の連鎖と合成なので自分もその中に引き込まれそうなのが、このミステリーの一番怖いところだと思います。育児放棄、家庭内暴力、...続きを読む地域いじめ、学校でのいじめ、妬み、嫉み、恨み…本書で描かれている心の揺れは物語ではなく今の日本の現実にゴロゴロと転がっているものばかり。最近、顕在化している宗教の問題とか、社会から零れ落ちた男たちの理不尽な犯罪とかのニュースに触れて、心が落ち着かなくなる感じが読後感でした。ただ、本書ではその痛みが一瞬で噴出するのではなく、女たちの世代を超え、血を超えた物語として繋がっていくところが作者のクリエーションなのでしょう。昨年読んだ「朱色の化身」にも相通じて、昭和の松本清張「砂の器」や水上勉「飢餓海峡」の社会派の主人公は、令和では女性が引き継いでいるように見えます。「殺される前に殺す」…この物語で受け継がれるバトンは、ふと昨今の「敵基地攻撃能力」についての議論を彷彿とさせました。強引な感想ですが、そのテーマもこのミステリーを現代的にしていると思いました。