あらすじ
ディズニーヴィランズの「秘められた過去」を描いた新たな読みものシリーズが登場です。
ディズニーヴィランズとは、ディズニー映画の主人公たちを傷つけ苦しめ、陥れる悪役たちのこと。
彼らはいつから悪の道を歩み出したのでしょうか?
誕生した時から? いいえ、そんなことはありません。
元より、少しだけ人より欲や誰かを羨む気持ちが大きかった彼らが、
ヴィランになるまでには、それぞれ秘められた過去の出来事がありました。
第二弾は「美女と野獣」の悪役・ガストンのおはなしです。
映画「美女と野獣」で、ベルに恋をし、自分のものにしようとたくらんだガストン。
ガストンといえば、強い自尊心とたくましい肉体、威風堂々とした雰囲気……ですが、実は彼には決してベルには知られたくない、知られざる過去の姿がありました。それはいったい……?
総ルビ
小学校中学年から
・この本は「Disney Villains HAPPILY NEVER AFTER Gastone」を小学生のお子さまでも読めるように翻訳・再構成したものです。
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Posted by ブクログ
ヴィランズとしての終わり方だった。
前半は容姿に囚われており、まぁ誰でもそんなチャンスがあればしばらくそうなるよなと思いながら読み、後半はアガサと恋が進展しつつ、事件を解決するが、結局ガストンは容姿に囚われていたというか、魔法に魅了されていた。
最終的にアガサとは結ばれず、見た目だけ整って、アニメ映画本編へ繋がる。
魔法の使い方が、話として結構な魔法なのに都合が良すぎる気軽な使い方をしており、後から魔法の使い方が軽すぎたんだわと後悔していて微妙だった。
ガストンにはできる弟と我儘な妹がおり、ガストン自身はある時から身体の成長が止まり、顔も髪も体格も、容姿が頗る微妙で、さらに狩りなどが苦手で嫌いだったという、今とは正反対な設定。
弟と比較され、長男であるガストンが後継者になるはずが、狩りで競わせて勝者を跡継ぎにしよう、と父が宣言してしまったりと、弱いガストン。
そこで魔法嫌いの父がデュラン卿に売り渡して逃げてきた魔女のアガサと出会い、善行をするごとに容姿を少しずつ良くしてあげるという契約をする。(外見を良くしてあげるから内面を磨くようにということで)
そして顔のあばたを消し、髪をふさふさに、肩幅など体格を逞しく、と変身させて見違えるほどに。
アガサ自身もガストンに恋をし、自身の鼻を理想の形に変えて前より美人に。
と、中盤はガストンの容姿が良くなっていくことに重点が置かれており、その善行でその変身をさせてもらえるなんてちょろ過ぎないかと微妙だった。
後半、アガサとほぼ恋仲になり、ガストンを陥れようとする事件をなんとかしていく。
アガサの偽の家系図を作り婚約しようとするも、偽の家系図であることや魔女であることをバラすぞと手紙で脅され、魔法で誰が書いたものか調べるとレノア(当初からアガサが一番仲良くしていた子)で、実はレノアはジョージ(ガストンの弟)と恋仲であった。ジョージが後継者になるため、ガストンを陥れようと、これまで起きた様々な事件は全てジョージの仕業だった。言い合いの末、ジョージとレノアに忘却の魔法をかけると、アガサが魔女であることや、それぞれの恋仲であった記憶が消える。(そんな楽なことあるかね笑)
アガサは街で会った編み物屋のベアから不思議なオーラが出ていたのが気になり、訪ねに行くと彼女も魔女で、いくらか雑談し、帰宅。
仮面舞踏会にこっそり参加してガストンと踊るアガサ。ガストンは声を聞いてすぐアガサだと分かっていた。踊った後、プロポーズしてOKし、結婚式の準備。グエネル(ガストンの妹)と買い物に街へ出ていたアガサはベアに話したくなり、会いに行くと手紙があり、母であることがわかった。
衝撃を受けながら戻ろうとすると、冒頭で無理やり結婚させられそうになったデュラン卿に見つかり、魔法を操るブレスレットをつけられ、無理やり教会へ。
1時間後、グエネルがガストン報告し、ガストンはアガサを探しに街へ。するとベアが現れ、魔女であることを明かし、"追跡の魔法"をかけるといいながらガストンの手を握り、ガストンの心を見る。
すると、アガサの魔法で世界を我がものにしようと考えていることが分かった。
そのことは黙り、教会にアガサがいることを告げ、教会へ行き、デュラン卿をぼこぼこに。
殺しかけたのをアガサが助け、アガサ「なんでそこまでするの?人殺しになってしまうのよ?」ベア「そいつの心を見てごらん。お前を利用しようとしてる心の醜い奴なんだよ」と畳み掛け、心をみると確かに魔法の力を利用しようとしていた。
アガサは自身にかけた美しい容姿の魔法をとき、これが本当の私、この私を愛して、と言うが、元に戻ってくれとしか言わないガストン。
ガストンを捨て、母と生きることにしたアガサ。
ガストンはそのまま、完成された容姿を手にしたが、最近は顎が出てきたような。多少はご愛嬌だ。女は選り取りみどりだ!
そこへ、馬車に乗ったベルが通っていき、一度誘ってみよう、というので終わり。