【感想・ネタバレ】音楽とファッション 6つの現代的視点のレビュー

青野賢一

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現代的な問題意識をもって捉える音楽とファッション
文学や映画も巻き込んだ鮮やかな考察で、文化の見え方が変わる

ポピュラー・ミュージック"には、その歴史を語るうえで欠かすことができないさまざまな文化的背景があります。これは"ファッション"という文化においても同様です。
この本では、音楽とファッションが出会い、生まれたムーブメントや流行、そしてアイコニックなアーティストの姿から、現代の問題意識と通底しているトピックスをピックアップしています。
ジェンダー、他者の文化、レイシズムといった現代的な視点で、映画や文学にも接近しながら、音楽とファッションの相互作用を鮮やかに考察。
単なる"音楽とファッションの歴史本"ではない、アクチュアルな問題意識を提示する1冊です。

著者の青野賢一は、株式会社ビームスにてPR、クリエイティブ・ディレクター、〈BEAMS RECORDS〉のディレクターなどを務め、現在は独立し、音楽、ファッション、映画、文学、美術といった文化芸術全般を活動のフィールドに活躍する文筆家／DJ／クリエイティブ・ディレクターです。本書は、これまでにさまざまな媒体で手掛けてきた「音楽」と「ファッション」に関する記事を集め大幅に加筆修正し、書き下ろし原稿を加えたもの。

本書のカバーデザインは、古い雑誌や紙物を素材にハサミと糊を使ってコラージュ作品を生み出すM!DOR!が担当。『VOGUE JAPAN』『装苑』といった雑誌誌面や書籍の装画、またofficial髭男dismやPerfumeといったミュージシャンのアートワークなど、多方面で活躍するコラージュ作家です。

カバーデザイン：M!DOR!

●本書のおもな登場人物
イエロー・マジック・オーケストラ
カート・コバーン（ニルヴァーナ）
クルアンビン
ジョン・バティステ
セックス・ピストルズ
ちゃんみな
デヴィッド・ボウイ
BTS
ビョーク
ビリー・アイリッシュ
ボーイ・ジョージ（カルチャー・クラブ）
ポール・ウェラー
ボブ・マーリー
マイルス・デイヴィス
リナ・サワヤマ
レディー・ガガ
ローリング・ストーンズ
......他

[ブクログ · ★★★★☆]

主に1950年代〜現代のポップカルチャーを、社会学的視点で読み解いたコラム集。
終章の、ポップカルチャーはそれが流行した時代の空気を内包しており、それを知ることでより豊かに味わうことができる(意訳)というメッセージに納得感があった

[ブクログ · ★★★★☆]

カッコイイです、この本。
そしてとても勉強になる。
洋楽好きならば絶対に読んだほうがいい。
ほぼ全てのジャンルと年代をカバーしている。
確実に視野が広まった気がします。

[ブクログ · ★★★☆☆]

YMO　1978～
赤い「人民服」は日本の古いスキーウェアをモチーフとして高橋幸宏がデザイン
シンセサイザーを駆使し匿名性のディスコサウンドのドライブ感の新しい音楽
西洋的な視点から見た、パロディ、誇張されたジャポニズム

セックスピストルズ　
ニューヨークドールズの衝撃をロンドンへ　マルコム・マクラーレン
　ヴィヴィアン・ウエストウッドの服
　リチャード・ヘルが破れた服をとめた安全ピンがパンクのイメージ

トレーシー・ソーン　エヴェリシングバットザガール
　感じるままの音楽　エレクトロニクスと地理的時間的エキゾティズム