あらすじ
父が亡くなり、孤児になったサムとルーシー。二人は亡骸を埋葬する場所を探すため、広大な土地を彷徨う。それは、中国系移民の過去をめぐる壮大な旅の始まりだった──。ゴールドラッシュ以後の西部を舞台にしたブッカー賞候補作。オバマ元大統領が薦める一冊
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Posted by ブクログ
面白かった。
家族の話、そして2人残された姉妹の物語。
悲しい現実の中で、家族のために生きること。ルーシーは最後に何を願ったのだろう?サムはルーシーの嘘に気づいているのかな?それとも海の向こうでルーシーが来ることを信じているのか?そもそも無事に海を渡れたのか。
サムとルーシーが船に乗るために2人で旅をするシーンが心に残った。
Posted by ブクログ
最初から最後まで不幸な物語が続く、でもなぜかのめりこんで読んでしまう。
父親が死亡するまでは貧困と墓力によって苦しんでいくルーシーだが、スィートウォーターに住み始めてからは憐れみを含んだ友情にも表面上は穏やかだが内面は反骨心を持って生きていく様子が美しい。それが成長とは言えないかもしれないが父親と母親の自立して生きていくという信念を引き継いでいる女性になっている。彼女が唯一幸せだったのが父親の遺体を埋葬する旅の間だけだったのでしょう、死んでからのほうが人間の本音が伝わってくることはあると思います。