【感想・ネタバレ】人づきあいが楽しくなる心理学のレビュー

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Posted by ブクログ

心理学入門の授業の内容とほぼ同じで、復習しながら読めた。
自分の感想を交えながら気になった部分、心に残った部分を書いてみる。

まず初め、自分を変える6つのヒントの中の I am ok。
学生からの感想を全てファイルに保管しており、それが元気の秘訣になって自尊感情を高められると書かれていた。私も「自尊心」はとても大切な感情だと思っている。私がこの前読んだ本にとても納得した言葉がある。“自尊心は、優越感を伴う傲慢さとは違う。誰かに愛されたり、認められたりすることによって得られる一時的な感情でもない。本物の自尊心は、自分に対する信頼である。” という文章である。きっとこの「信頼」とは、自分自身で今まで選択し、挑戦してきた「経験」に対するものであって、ただただ自分が大好きなナルシストとも違うんだと思う。だから自尊心をちゃんと持っている人は、自分中にゆるぎない軸、哲学みたいなものを持っていると思う。自分の中に哲学があるからこそ、生き方がぶれないし自分への信頼が生まれてくる。またその自分を定期的に自分で振り返ることや、その中で誰かから客観的なフィードバックをもらうことも重要だと思う。自分は頑張っているからokなんだ!ではなく、やっぱり社会の中で認められていること、他者とリンクしていてこそだと思う。私自身、もっと自分と向き合って、自分の弱い心に負けないように、感情のコントロールの仕方や自分自身の励まし方を知っていこうと思う。

次に感謝の心について。
”一般に「恩義」が人から利益を受けていると分かった時に、その人から受けた好意に報いようとする義務的な感情であるのに対して、「感謝」は人の善意により、自分が利益を受けていると分かることから起こるポジティブな感情である。“そして、感謝のある人はない人に比べて、決断力があり、楽観的で、人生の幸福度とも強く関係していると書かれてあって、本当にそうだなあと改めて思った。また、感謝の心がある人は睡眠の質が高いということを知りとても驚いた。私は特技が「どこでも寝られる」というぐらい睡眠の質がいいと思っている。夜行バスも大好きだし、寝られなくて悩んだことはほぼない。だから私はすごい感謝する人だ!とは思っていないが、感謝の心が強い人は、布団の中でも、心地よい睡眠につくことができると読み、なんだか嬉しくなった。最近、「人生がつまらない」と相談してきてくれた友達に、日記帳を送ってみることにした。

甘え上で賢く生きようについて。
お互いに弱さを認め、補い合いながら生きていくべきだという「他力資本主義」自体は、そうだなと思うし、自分の弱さを素直にさらけ出せることも必要だと思う。しかし私は、甘えて助けを乞う人はずっと甘える側だし、逆にそれを助けてあげる人は常に助けてあげている気がするのだ。ギブアンドテイクになっていない。しっかり者や我慢強い子が、自分勝手でわがままな子を助けてあげる構図が思い浮かんでしまったのである。甘え上手な人は私の周りにも多数いるが、その人たちは私からすれば、世渡り上手というか、いいとこ取りというか、自分で何もしていないように感じてしまうからである。例えばテストの時、今まで一回も授業動画も見ていない、自分で努力もしていないのに、当日になってまとめのノートを見せて欲しいとか、答え教えて欲しいといってくるようなもの。また、裏ではゲスイことしているのに、先生たちに媚を売るのがうまくていい点をもらうとか。こういう子たちを甘え上手とするならば、違うと思った。自分でどれだけ頑張ってもできなくて頼るのと、最初から誰かの力をあてにして何もしないのとは雲泥の差があると思うのだ。だから「誰に甘えを乞うのか」、また「誠実さ」が必要だと思う。謙虚に誠実に努力していれば、自分から甘えていかなくても自然と助け支えてくれる人たちが寄ってきてくれると思う。
ただ私は「自己開示」が苦手な面がある気がする。オープンな性格だし、普段から誰の前でも自然体だが、ものによっては恥ずかしいと思うこともある。悩みも聞いてもらいたいと思わず、特に言わない。特にお母さんに対する自己開示が苦手だ。お母さんの前では泣きたくないと思っている。全部赤裸々に話せるようになりたいわけではないけれど、もうちょっと自分の素直な気持ちを開示できるようになりたいと思う。

フロイトが世の中で最も困難を要する職業の一つとして挙げた教育について。
私のお母さんも教育者だ。いつも仕事の話を聞くたびお母さんは先生として立派で誇りだなと思う。多くの子の人格形成の手助けをしていると思うし責任重大だと思う。しかし、世の中の上層部にいる人は大手企業や官僚になり、教育に携わる人は中層の人たちだともいわれている。中層が育てるから、その子らも中層にしかならない、というのは一理ある気がする。フロイトが困難な職業として挙げた残りの二つは医療と政治。この二つはなるのも難しいのに対して教育は比較的なりやすいように思う。教育とは、ただ公務員で安定の職業だと思われていると思う。もっと教育に対する考え方を変えていかなければならないと思った。
また教育の一端として「母親との関係性」はやはり重要だと思う。“母親はいつでも自分を守ってくれると思えるようになると、他の人たちとの間に適切な人間関係を築いていける“と書かれてあった。本当にその通りだと思う。自分は愛されていると思えることは、いつでも助けを求められる場所があるということ。だから外の世界に新しい挑戦をどんどんしていける子になり、自尊心にもつながる。逆に愛されていないと思うと自分には価値がないと思い、自尊心が低くなると思う。そうすると、自分がうまくいかないのは周りのせいだと攻撃的な考えにつながっていくと思った。そういう意味で、うざいぐらいに感じる愛をくれている私の母は偉大だと思ったし、母にDVをして離婚した父はお母さんからの愛を十分に感じられなかった子供時代だったのかなと思った。

総じて、「楽観主義」だと思った。
私は自分で楽観主義だと思っているし、自尊心もそこそこある方だと思っている。しかしここに満足するのではなく、もっと向き合って自分を知っていきたいし、誰かにちょっとでも良い影響をもたらせる人間に成長していきたい。

喜劇王チャップリンのごとく何があっても、愉快に笑い飛ばしながら、苦労を楽しみに変えながら、快活に生きていきたい。(四季の励ましより)

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2021年01月30日

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