【感想・ネタバレ】短篇七芒星のレビュー

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あいも変わらず不可思議な設定とカタルシス(ときおりセンチメンタル)で大好き。
当初は「ID:INVADED」のスピンオフでしたけど、関係なく読める作品。

もう、この作者の文体が好きなので、それって声が好きな歌手みたいなもので曲はある程度なんでも……みたいなところではあるんだけどね。

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2023年02月26日

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ネタバレ

相変わらずの、どこへ向かうのか分からない熱量とさすがの構成力。疾走感は抑え目だけれど、やはりぐいぐい読ませる引力を感じる。
「代替」と「縁起」が特に良かった。どこに行き着いたのかさえ悟らせないままにカタルシスを感じさせる技が見事。

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2022年12月17日

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ネタバレ

訳が分からなくて、衝撃的で、面白がっているうちに読み終わった。

・奏雨 演出から連想させる。
・狙撃 考える必要はない。
・落下 恐怖が恐怖を呼ぶ。
・雷撃 石
・代替 終わり良ければ全て良し?
・春嵐 馬鹿だけど美しい。
・縁起 豚の神殿

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2022年10月23日

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『代替』がとにかく面白かった
この話のためだけにこの本があると言っても良いくらい面白い
舞城節が炸裂していて心地良い
残念ながら他の話は私には今ひとつピンとこなかったが、『縁起』のラストで大爆笑
こんだけ笑って本を閉じられたのはこれまでにないかもしれない
良い経験させてもらいました

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2022年10月12日

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とても面白い。なにがどう展開していくのか、この後彼らはどうなってしまうのか、まったく想像がつかない。この登場人物が死ぬのか、それとも生き残るのか、まったく予想もできない展開で一気に惹き込まれる。だからこそ短いのが惜しいなって思う。そろそろディスコ探偵水曜日級の長編を出してほしい。

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2022年10月10日

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ネタバレ

舞城王太郎って感じ。この人の真似は誰にも出来ないんじゃなかろうか。発想とか。感想を言葉にするのも難しい。魅力を伝えるのには話の筋とかではないから。

奏雨。足切りという殺人鬼、ソウとはSAWという映画。
狙撃。スナイパーの撃った弾が悪人の体内にワープする話。
落下。マンションで飛び降り自殺の落下音が毎晩する怖い話。でも黒い影は皆の恐怖心から生まれた幻影。
雷撃。主人公には気を遣ってくれない石に執着される話。
代替。とんでもないクズい男の精神が入れ替わる話。成り代わった意識【俺】がその身体を殺す。
春嵐。ストームという犬と兄と兄カノが拉致事件に巻き込まれる。そこにはただ意思がある。
縁起。豚の神様に感謝しつつ挑んで家族を守った父親の話。

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2024年01月05日

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ネタバレ

「代替」は『淵の王』からの擬似二人称シリーズに見えて、途中から語り手が対象に代替してしまうという話。『好き好き大好き超愛してる。』などポジティブなエナジー=リビドーに対する底なしの受容の話が多かった舞城作品の中で、今回は死に向かうエナジー=タナトスの承認の話であり、おーすごいことやってるぞと驚かされたし感動した。ということは心に楔を打ち付けるのは愛の受容のうちの愛ではなく受容の方だったということなのかもしれない。

全体的にあっさりした読み味の短編が多い中で特にあっさりしていて、語り手自身にも大した課題もなさそうで、兄カノとゆったり散歩を満喫するだけで終わる「春嵐」も良かった。

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2023年10月06日

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「ろくでもない人間がいる。お前である。
くだらないことに執着して他人に迷惑をかける人間がいる。これもお前である。
何を触っても誰と関わっても、腐敗と不幸をもたらす人間がいる。まさしくお前である。」

SNSでバズっていた印象に残る書き出しがキッカケで手に取った本。短編集なので非常に読みやすく、内容もどこか現実離れで面白い。

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2023年09月02日

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ネタバレ

イマジネーションに溢れてるなあ。日常と非日常が境目無くつながっている。
■奏雨:タイトルと足首でピンときた
■狙撃:狙撃主の消える弾丸
■落下:引越先での落下音の正体と頼れるパパ
■代替:赤子の泣き声
■雷撃:石はペットか兄弟か恋人か神様か
■春嵐:犬のストーム大活躍
■縁起:胎内記憶。アレを豚の神殿て呼ぶのウケる

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2023年05月28日

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観念的なものが現実とも繋がっていて、つまり目の前の現実は用意されたものではなく、自分の脳内が用意したもの、という様なお話が多かった気がします。
そこをそのまま描いた小説はあまり見かけない気がしますが本作で語られている事も腑に落ちるというか、「あるある」の様な気分で共感してしまいました。確かに在るけど誰も規定していない事柄を規定してみせてくれるというのは小説の醍醐味だと感じます。
そして文体が独特で読んでいて痛快です。

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2023年05月18日

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snsで知ったから読みたいと思っていたけど、想像以上にぶっ飛んでで、最初は完全に理解できなかったけど、何回か読んでいくうちに自分の中で少しずつ理解?することができた。
何回読んでもわからないところもあるけど、他にはない表現の仕方が好き。

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2023年04月30日

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ネタバレ

雷撃
p108-109
田舎だから信仰深いのか、神様的な話が重いのだ。

個人的には雷撃以降の4話がお気に入り。代替の視点切り替えは著者のシグネイチャーとも言える。そこで言う「お前」という呼び方は何かを示唆しているのではないか、隠喩、メタファーのように思てならなくて、何重もの意味でゾクゾクします。

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2023年03月01日

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「ろくでもない人間がいる。お前である。」
書き出しからガツンと来る短編の数々でした。この発想はどこから出て来るのだろうとしげしげ見てしまう、そういった面白さがありました。
初めての舞城王太郎でしたが短編から入ったのはよかったかもしれません。句読点が少なく一本の棒のような文も面白いし、話ごとにフォントが違うのも、目に眩しいツヤツヤの紙も楽しい、エンターテイメント感ある本でした。

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2022年10月05日

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ネタバレ

七つの短編。

少し薄味な感じはしたけど、七つがそれぞれ舞城王太郎味ではあった。

『代替』

p. 183

「人はそいつなりに生きるしかない。
自分の願いを叶えるしかない。
ブレるのは容易い。
ブレずに求め続けるのは辛く苦しい。
でもお前はそれをちゃんと、歌を歌わないみたいに絶対的な意志で求めていたんだ。」

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2022年08月21日

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物語設定も語りも奇天烈だなぁと思う。短編によっては文字のフォントも違うのだけれど、これも態とかな?それぞれの短編は全く繋がりのないような物語にも見えるけど、それぞれの短編を線で結ぶと円環をなすような気がする。時空を超えて繋がっているようなイメージ。連想的というか。舞城ワールド満載でとても面白かった。

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2022年08月12日

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この人の本は、ずいぶん前に「好き好き大好き超愛してる」を読んで以来で、たぶん2冊目。
前回読んだ時は「悪くない」と思ったのは確かなんだけど、当時日本の若い作家は、病んだ感じの一方的な語りが多くて(たくさん読んだわけじゃないので単なる思いこみかもしれないけど、当時はそう思ってた)、その病みの一族の一人だわと思って、私の好みとは違うため、続けては読まなかった。

でも、舞城王太郎、って名前はいいね、いい名前だ、と思って記憶に残ってた。いつもは一回で覚えないんだけど。
あと、タイトル「好き好き大好き超愛してる」もいいと思った。
てことで、言葉のチョイスは好きだな、と思ってた。
「短篇七芒星」ってタイトルもいいですね。
ここで検索してて知ったけど、短篇五芒星もあるのね。

七芒星、おもしろかった。
小説には無口な小説と多弁な小説があると思うけど、これはすごく多弁なタイプの話ばかりだった。
よくしゃべるので、ずっと聞いてると少し疲れるので、一篇ずつ少しずつ読んだ。

いちばん最後の「縁起」がとってもおもしろかった。これが一番好き。
胎内記憶、をテーマに、こんな変な小説書くなんておもしろすぎる。豚とか花瓶とか、発想が素敵。
オチも良かった。
こういうのをまた読みたい。私の中の胎内記憶の概念がちょっと変わるくらい意表をつかれた。

あとは、「電撃」が良かったかな。
最後の数行がとても良かった。

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2022年07月27日

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ネタバレ

春嵐と代替が面白い
縁起の「妻」が立派で好き。豚を出し抜いて家族全員を守ろうとする「夫」がカッコいい
雷撃の終わり方が好き

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2022年10月14日

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あなたの胸にほんの少しだけ、もしくは強烈に響く 摩訶不思議な舞城ワールド炸裂の短編集 #短篇七芒星

相変わらず意味不明、でも読まされてしまうし、ジワリと心に訴えかけてくる何かがある。正直、凡才な私には理解しやすい作品しか伝わってきません。でも読書を楽しむにはそれでよいですよね。

不思議な体験をしたい人は是非読んでほしい一冊。

■奏雨
私は会社員で日々働いてますが、結局仕事って、こういうことですよね。

■狙撃
人の思い込みほど恐ろしいものはない。

■落下
幼い子供に戻った気持ちになり、今年亡くなった母を思い出しました。

■雷撃
一番好きな作品。
美しくも汚らわしい青春の一ページ。

■代替
舞城節炸裂!さっぱりわからない。
ただ情熱と悲鳴だけは聞こえてくる。

■春嵐
ふと、太宰治の女学生を思い出した。
そっと優しい気持ちになれる作品で大好き。

■縁起
生き物の永遠のテーマ、生命。
避けなれない不条理な敵に対して挑む姿が狂熱的で圧巻。

純文ですが舞城先生ということで読んでみました。
普段はミステリーばかりですが、たまにはいいもんですね。楽しめました!

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2022年09月25日

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ネタバレ

「奏雨」★★★★
「狙撃」★★★
「落下」★★★
「雷撃」★★★★
「代替」★★★
「春嵐」★★★
「縁起」★★★

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2022年09月16日

Posted by ブクログ

親が自分の子供のうち年長の方をお兄ちゃん(またはお姉ちゃん)と呼ぶのは個人的に好きではない。
短編だから名前考えるの面倒だっただけかもしれないけど。

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2022年08月22日

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