【感想・ネタバレ】侠爛の契りのレビュー

辻桐葉

時計店に勤める森田香月は客に絡まれているところを、威風堂々とした男……大河原組組長の侠輔に助けられる。美しい容貌の香月は一方的に気に入られ、侠輔の祖父が勧める見合い話を断る口実として、恋人役を頼まれる。助けてもらった恩があるため断ることも出来ず、仕方なく引き受けた香月だったが、より本物の恋人に見えるようにと強引に身体を奪われてしまう！ 優しい言葉と甘く淫らな愛撫。会うたびに愛してると囁かれ、香月は偽りの関係だと分かりながらも、徐々に侠輔に惹かれ始めてしまい……!?

[ブクログ · ★★★★☆]

軽めの極道物でした☆
時計店に勤める盛田香月は性質の悪い客から庇って貰う。
大河原組組長の侠輔だ。
助けてもらった恩に侠輔のお見合いを断る口実に恋人の振りを頼まれるが。
もう一つのお話には天敵？の西紋組の組長が登場。
アメリカから帰国した極道らしくない要望の彼に興味を抱かれてしまった香月は。
朝南先生の描かれる侠輔、素敵過ぎます。

[ブクログ · ★★★☆☆]

ヤクザ組長×時計屋。あれよあれよという間に初対面の堅気の男がヤクザ組長（男）の恋人役をやるという、普通では考えられないとんでも設定。ヤクザモノ特有の緊迫感、泥臭さは感じられず、言動の端々が温い。極々ライトな少女漫画的初々しい展開。攻めが一目おかれた組長という設定になっているが、お子様臭さが抜けず、直情型で大人の色気も足りないのが残念なところ。任侠ラブストーリー入門編。