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Posted by ブクログ
あっ、出口APU学長の本だ、と思って、ポチった。タイトルからして、てっきりアフターコロナの社会変革、日本の復活を述べておられるものと勝手に思い込んだままに。
しかし、本を実際に手にしてみて驚いた。えーっ、脳卒中で倒れていらしたんだ。そういえば、以前ほど文章等をWEBで見かけることがなかったものなあ。
近親者が同様な病気で倒れた経験があるが、本人の意思によっては本当に違いが出るのだということを、改めて痛感した。
そして、治療の環境をどう選ぶかということも非常に大きな問題だと思った。いくらデータを見ていいところであるという評価があったとしても、さらに担当してくださるスタッフ、そしてその方々への意志の伝え方というプロセスは結果的にどう復活するかという点に帰結されているように思った。自分の意志を適切に表明していくこと(スタッフの心を動かしたに違いない)重要性を改めて認識した。
一方で、今の自分が同様の状況になったとしても、1年後に職場に復活できるかというと、それは難しいことだろうと思う。私のリハビリ努力云々ではなく、制度的に正規職として一定守られている人々でなければ、この復活は実態的には難しい。実際には本人の努力だけでもない、環境の問題もあることを忘れてはならず、社会を改善していく必要があるんじゃないかと、改めて思った次第。
Posted by ブクログ
<目次>
はじめに
第1章 突然の発症から転院へ
第2章 僕が復職を目指した理由
第3章 リハビリ開始と折れない心
第4章 言葉を一から取り戻す
第5章 入院生活とリハビリの「自主トレ」
第6章 リハビリ入院の折り返し
第7章 自宅への帰還からAPU学長復職まで
第8章 チャレンジは終わらない
<内容>
一代の読書家で、ビジネスマンで、APU学長という教育へも参加した出口さんが、脳溢血で倒れた。しかし、そこから右半身にマヒが残りながら(さらに言語障害も八強いていながら)、APU学長に復職するまでの過程が盛り込まれている。すごいのはチャレンジ精神。気持ちがリハビリを効果的にするか否かの境目なのだなと、つくづく思う。