【感想・ネタバレ】さんずのレビュー

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ネタバレ

さんずという会社でつながってる短編5話
1話目で「自殺幇助なんてのは悪趣味な金持ちのやることだ」って断言しててよかった。
金あるなら他の方法で助けられるよね。

「死ねば解放される」

「死ねば解放されるなんて、生きてる限り証明できないし、死人にも証明できない。(以下略)」
がこの作家の答えなんだろうなって思った
省略した部分は結構気持ちこもっててとても好き。ネタバレだから伏せるけど、ぜひ読んでほしい。

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2023年08月28日

Posted by ブクログ

結局人間って行き詰った時の視界は前の壁しか見えないけど、何かの要因で上を見上げたら空が広がってるかも知れないし、救助ヘリが居るかも知れない、様々なまだ見えてない要素があると示唆してくれてる。

後日談も少し気になる感じの余韻の残し方は流石だな。

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2023年10月03日

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自死の妨げる事を解決しサポートする『さんず』
一人一人、死にたい理由は様々。心残りも様々。
自殺幇助会社っていうのか、よかった。
もう1つのプラン内容も気になりました。

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2022年12月10日

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三途の川を渡るのさんずから取ったのだろうダジャレみたいな会社名。「よりそいプラン」と「もろともプラン」の2種類しか選べないしどっちも最終的には自殺となる。
こういう会社があったら利用する人はそれなりにいるんじゃないだろうかと思えてしまう。

コンビニの店長のような自業自得タイプから誰それのために自殺したいという献身タイプ、いじめられてどん底状態追い込まれタイプ…様々な人がさんずに自殺幇助を依頼する。
どう考えても怪しい会社だが、職員のスガとカトウがちょうどおちゃらけと堅物でバランスが取れており安心感がある。(死ぬとは言え、最期を見てくれる人には安心感を求めたいと私は思う。)

基本的にスガとカトウは依頼人の心残りを解消し、寄り添うことに勤めるのみ。自殺を押し付けたりはしない。
私も白状なもので、登場人物たちが自殺することを止めたい等とは思わなかった。
しかし、最後の章の地味な女性教師に関しては、死ぬ前に国枝に逆襲してしまえばいいのにと思った。

このまま本編が終わるかと思いきや最後に明かされるさんずの黒幕。予想もつかなかった。ある程度そういう嗜好の人がいるのは知っていたけれど。

死にたいオーラをちょっとでも出してしまったら最後、「さんず」に身辺調査をされ始めるかもしれないので注意しよう。笑

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2022年11月27日

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自殺幇助の会社、さんず。話の展開が読めず、読み進めたら1日で読み終えてしまった。死ぬ自由もあっていいのかもしれないけど、やっぱりどこか歪んでる。死ぬこと考えずに済むのが1番いいよね。

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2022年11月13日

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面白かったです。
いやーな空気感で
人の汚くて冷たくて恐ろしくて怖い一面を
これでもかと見せられる。
心の奥底にある死にたいという
深層心理をわざわざ呼び起こさせ
死に追いやる。
いい気分で読める物語ではないけれど
人怖な小説で面白かった。

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2022年10月04日

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 自殺幇助業者を描く連作短編集。5話からなる。

     * * * * *
  
 自殺したがっている人間がいるのを察知し、心置きなく自殺できるよう行き届いたサポートをする。それが「さんず」が請け負う業務です。

 斬新な発想の作品は看板倒れになることもよくありますが、本作は破綻することなく物語世界を作っていました。

 ターゲットについては、事前に調査をかけ、接触時点ではターゲットの置かれた状況の8割を把握していることや、カトウやスガがカウンセリングから自殺の実行まできめ細やかに面倒を見ていくという設定が面白かった。
 社名の「さんず」が三途の川からきているところも洒落ていると思います。

 4話目(の終盤)までは文句なし。きれいなミステリー仕立てで、このままシリーズ化してくれるかなとかアニメ化もして欲しいとか、ワクワクしながら読んでいたほどでした。

 けれど、(4話目のラストから)最終話の展開が無理に物語を終わらせるためのもののように感じ、不自然さが拭えないのが残念でした。

 『偽りの春』でファンになったレディースユニット。次回作に期待したいと思います。

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2022年08月10日

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降田天さんの新刊!!
もったいないのですこしずーつ読みました(笑)

どういう展開なのか、毎回わくわくし、予想外だと嬉しかったです。

姉が…!!って思ったけど降田さん作品何作か読んでると妙に納得してしまう(笑)

続編出たら読みたい。

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2022年06月28日

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ネタバレ

社長ムカつくぜ…と思いながら読んでいたが黒幕は別だった。スガくんが結構詰めが甘いのでハラハラする。しかしいくら色んなところにパイプを持っていても、いつかバレて制裁喰らいそうだなこの会社…と思った。

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2024年02月03日

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11月-11。3.0点。
自殺幇助業を営む「さんず」という会社の従業員が主人公。「死にたい」と思う人を見つけ、事前調査し、絶妙なタイミングで会社の名刺を渡す。。。

連作短編。ラストに向け、従業員の秘密が少しずつ明らかに。

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2023年11月16日

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自殺したいと思う人に届けられる自殺幇助業者「さんず」のカード。依頼人と「さんず」の社員カトウとスガのやり取りの短編集。

1話目のような話が続くのかなと思ったけど、意外にいい意味で裏切られたというか。個人的にはスガの背景をもうちょっと引っ張って、続編とかあっても面白いかなとは思ったけど。

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2023年09月29日

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連作短編集の形式を取った作品集。
自殺志願者に付き添う特別なサービス会社、有限会社さんず。そこの二人が出会う人々と事件とは。
これが良い意味で甘さの欠片もない。読者をあれやこれやと翻弄しながら進み、あっという所に着地するのは流石といったところ。

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2023年08月28日

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自殺幇助会社「さんず」の社員とその依頼者の話。人間の嫌な面を突きつけられ、依頼者の事情とか知っていくと、そりゃまぁどんどんしんどくなる。この会社も自殺を思い留めようとするのじゃなく淡々と進めていくのが歪みを感じる。

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2023年07月06日

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久しぶりに小説を読んだ。
自殺幇助会社の話。
この話を読んで希望が持てる訳ではなく
特別不思議で面白い訳でもなく
読み終わってどう感じたらいいのか分からない本

でも少しの希望を感じる事は出来るのか
人が生死を選択するのはほんの少しのキッカケ
次第で、未来を選ぶのは自分だ‥的な?

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2023年02月25日

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自殺幇助業者、その名は「さんず」。

死にきれない者達の元に届くQRコードのみが印刷された名刺大の白いカード。
そこにアクセスし、必要事項を入力すれば彼らはやって来る。

スガとカトウと名乗る謎の男性二人組。
自殺志願者の願いを叶える彼らは神か、それとも悪魔なのか。

5話の物語には、それぞれ事情は異なるが、死にたくても死にきれない人達が登場する。

人生に心残りがある人。
生き辛さに苦しむ人。

死と真っ向から対峙する事で、浮き彫りにされるのは、それまで自身ですら気付く事が出来なかった本当の気持ちだ。

心の中の闇を炙り出す死小説。

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2023年02月18日

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死にたい人の背中を押す会社さんず。自殺希望者からカウンセリングをしてその死を見届ける。が、実態は自殺希望者を事前に察知してその人を死へ誘導していく会社だった。それでも死を前に踏み留まるもの、全てを諦めて死を選ぶもの、抗いながら死を選ぶもの…と自殺希望を前にしても人というものは様々だ。死でしか救われないこともある、のかな。なんかそれって寂しいなあ…

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2022年08月31日

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特殊な職業従事者と依頼者の話。依頼者にとっての現状(地獄)からの救済「よりそって死を見届ける」までの展開がとてもしんどい。それが救いになるけれど依頼者の未来は閉じてしまう。収録されている話の仕掛けがどれも違うのでそこを楽しんだ感じ。読むタイミングは大事

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2022年08月16日

Posted by ブクログ

自殺幇助業者〈さんず〉への申込方法が妙にリアル。
QRコードからHPにアクセスし、希望のプランを選び、用意されたフォームに入力する。
そのページが簡単に想像できてしまうから怖い。
物語の設定上、死を望む人しか出てこない。
読んで楽しい気分には決してならないけれど、意外な真相に驚かされる連作短編集。

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2022年07月24日

Posted by ブクログ

正直、期待せずに読み始めたけれど案外よかったな。テイストが近いのは怪盗山猫シリーズとかだろうか。評判が良ければ続きものになるのかも。

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2022年06月26日

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