【感想・ネタバレ】一心同体だったのレビュー

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Posted by ブクログ

一章読むたびに湧き上がってくる自分の思い出。
開けてはいけないタイムカプセルの蓋を開けてしまったような気がしてくる。

読後なんとも落ち着かなくて、明日から仕事(というかあの職場)に行けるかすごく心配になる。

サウナいこ。

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2024年05月06日

Posted by ブクログ

自分のことを言われているのかな?と思う点が多くあった。

女らしい女にはなりたくない。男にいいように使われる雑用係の女にはなりたくない、とこの本を読んで強く思った。女という型に当てはめられて生きていくのは嫌だ。
自分の気持ちを大事にしていこうと思った一冊でした。

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2024年01月21日

Posted by ブクログ

山内マリコさんのこれまでの全ての本を読んだというわけではないし、有名作数作を読んだだけなんだけど、この本は「山内マリコの半生の棚卸し」とも言える内容なのでは。
コロナスランプを経て、久しぶりの本らしいです。それがこれ、傑作。

一心同体だったのは誰と誰?
それは、読者である私と、この小説の登場人物達です。

小学生から、40歳子持ち主婦になるまでの、女の半生。
昭和50年代生まれ、現在40の私にとって、この本は「これは私?あの子?なんで私のことが書いてあるの?」と思うような記述に溢れてた。
私も、小学生の時から、誰かへの妬みや羨望の入り混じった自分の嫌な部分を自覚してました。
高校は女子校で最高の青春をエンジョイして、大学ではチャラいサークルに入ってる子を軽薄だと心の中で軽蔑しながら、私は特別で私の世界は私にしかわからない私の分身のような友達が欲しいとか思っていたよ。
そして20代後半頃からは一般化していく自分。
そういう自分のことを、「こじらせ」とか可愛い言葉で片付けられないくらい嫌悪する気持ちもありながら、でも私は誰からも理解されない存在だ、と思っていた。
この本読んで、共感するとともに、あの頃の私って、小説に出てくるほど大衆的な、どこにでもいる存在だったんだなぁ…と。
これは別に強がりではなく、この本を40で読めて良かったよ。10代や20代前半で読んでたらダメージでかかっただろうけど、今なら自分は特別でもない性格も良くないふつーの人だと理解してるから、昔話として読むことができたもの。
どこにでもいる大衆的な、でも自分は特別だと思いたい女達の頭の中にあること、全部棚卸して本にしてくれてありがとう。

「頭の中にあるときは、全て傑作」という言葉があります。頭の中で考えているときは「これは傑作、私すげー」と思っても、実際文章や形にすると大したことない…ということがほとんどなわけです。
多くの人が考えたことあるようなこと、多くの人の思い出の中にあること(うちのタマ知りませんか?私も大好きだった。でも私の裁縫道具箱は、ケンケンチキチキレースでした。小学生の時から可愛い系のものを遠ざけようとする自意識に支配されていた…。)を言語化してロンド形式の連作小説にして、しかも傑作に仕上げるなんて、山内マリコさん天晴。

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2023年12月30日

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おもしろかった
グイグイ引き込まれた

いろいろな年代の女子の話
章ごとに主人公が変わってく
前作に登場するが次で主役はバトンタッチ

これは、自分のことか?って思った
自分じゃないけど、こんな人いたなとか
いろいろ思い出した

女子の世界は、こーなんだよ!
っ言いたい

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2023年10月05日

Posted by ブクログ

10歳から40歳まで。
全8話、各年代の女子の友情がバトンでつながり、
1話ごとに主人公が入れ替わっていく連作短編集。
わたしたちの平成30年史。

少女時代の女子同士の繊細な距離感、90年代からゼロ年代カルチャーに影響を受け過ごした青春時代、社会人になり、仕事や結婚出産...枝分かれしていく女性たちの生き方。
この物語の中にはわたしがいて、わたしの友人たちがいた。

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2023年07月03日

Posted by ブクログ

最高に面白かった。
少女から大学くらいまでは、そんな感じだったんだーと女子の生態を学び、
後半の女性になってからは胸が締め付けられるシーンが多く、なんて住みにくい世の中なのか考えさせられた。82年生まれキムジヨン、フェミ彼女に通づる内容だった。

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2023年01月08日

Posted by ブクログ

山内マリコさん作品記録14

大好きな山内マリコさん作品。
装丁も可愛らしい刺繍で絶対に読みたいと
ずっと気になっていました。

全8話、8人の女子のストーリーが
ロンド形式でつながっていくという
構成が良い。

わたしは今年29歳なので
世代ぴったり!という訳ではないけれど
自分も小4の時こう思ったな、とか
これからの人生でこう思う瞬間が
あるんだろうな、
とか気付いたらまるで物語の主人公のような
気持ちで読み進めていました。

夫婦別姓制度、わたしの母も
わたしが結婚する頃には整ってるんだろうなと
思っていた。ってこの前話してくれたな。
実現はしないまま、 
2年前の春に違う苗字になった訳だけれど。
…そういうことだよなあと思ったり。

『一心同体だった」
読み終わった後にタイトルが
腑に落ちるというか
一人じゃないなって
何となく強い気持ちになれた。

女子みんな読んだほうが良いよ!と
心から思った作品でした。

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2023年01月01日

Posted by ブクログ

40代前後の女性に読んで欲しい本。
クラスのヒエラルキーのどこに位置するか気にすること、昨日まで仲良かったこと急に話さなくなること。
あんなに仲の良かった地元の友人と疎遠になること。
誰もが経験したことあるような、若かりし頃の原体験を思い出させて、もう一度整理していくような追体験。自分にとっては大切な一冊になった。

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2022年12月25日

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久しぶりに心にグサグサきた〜
相手に踏み込まない間合いのとり方ばかり
上手くなって仲良くなりたくてもどうアプローチ
していいかわからない…
学生時代の無邪気に友達と笑い合えたことが
どんなに尊い時間だったか思い知った。

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2024年03月07日

Posted by ブクログ

2022年刊

私たちの自分史であり
そして紛れもない社会史でもあり

書いてくれてありがとうという感謝の気持ち!!

あまりにステレオタイプ化されてるような気も
しなくはないけれど
私自身の生きてきた歩みに重なることもありありで
それは時代でもあり女としてのこれまでの生き方
でもあり

自分がこれまで経験し考えてきたものは
普遍性のあるものなのだったのだな
とありがたく気づかせてもらう

こうして文章で言語化してもらえて
しかも40までの歩みだなんて
今現在のことって過去になった事に比べると
ふわふわとしていて
掴みづらいけれど
この難しさに正面から向かい合って
現在(イマココ)までしっかり書いてくれたことに
頭が下がる思い
しかも現在のパートは文体もツイッター風
なのがよかった

社会という大きな何かのなかで生きる
自分というちっぽけな存在である私たちが
マスになって社会になってるってことを
をしっかり照らし出してくれた

いずれ45、50、55、60、、、、、
と続編が出ることが今から楽しみでならない

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2024年01月14日

Posted by ブクログ

友情とは、フェミニズムとは何かを考えさせられた。
自分とは少し世代が違うけど、幼い頃に恋愛成就のおまじないをしたり、恋愛一辺倒の時期があったり、ずっと同じ友人と関われるわけではなかったり。
女性特有の共感できる部分だろうな〜と思うことが盛りだくさんだった。
ただ女性の方が学力が伸びる時期が早い気もするし、思春期は男性も生産性がないことに時間を割くことも多い気がするし、最後の章のフェミニズムに関するところは全面的に共感!というわけではなかったが、男女ともに型にはまるのを良しとした子育てはしたくはないなと感じた。

章ごとに主人公がかわるが全員同年代という構成で、バックボーンは説明があったけどその後どうなったんだろう、と思う人も多かった。
北島とかその後どうなったんだろう。
ただ気にはなるがモヤモヤするわけではなく、色々と想像が膨らむ読後感だった。

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2023年11月30日

Posted by ブクログ

ドンピシャど真ん中ではないけど誤差の範囲で同じ時代を歩んできた。
サンリオ、リボン、なかよし、明星、光GENJI懐かし~
うわぁー、ミサンガ編んでた!おまじないしたよねぇ、そうそう、中学こんな感じだった
高校生はジュディマリYUKIちゃんだよね
、、、と大学生、社会人、とそれぞれ連作短編で進んでいきます。

読み終えていちばん懐かしいのは、あの頃の友達でした。

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2023年11月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前章で友だちになった相手が次の章で
主人公となる。なので前章の子のこともそれとなく書かれてるけど、やっぱり時間が経過してるからその時は一心同体だった相手なのにすごく軽く触れるだけの関係になってる。
でも女子の友情って綺麗事抜きにしたらこれが現実。

本当に友情って難しい。
その時代事に友情が書かれてるけど
本当にその都度そういう悩みあったなぁって。

一生続く友情って奇跡みたいなもので
だから大切だし尊い。

どんな形で出会って、どんな人と友だちになるかは
結局自分の状況で変わる。

最後の章は本当共感多かった。
子どもが産まれて、自分が自分でなくなっていく
そこで出会った自分と似た人と夜な夜な連絡とって、愚痴はいて、自分らを褒めて、そうやって自分を維持してたなぁ。懐かしい。

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2023年10月11日

Posted by ブクログ

最初は小学生から物語が進んでいくため少し読みづらかったけど、だんだん年齢が上がるにつれておもしろくなっていく。男性にこの本のおもしろさが解るだろうか。

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2023年09月12日

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世代的にもドンピシャなので懐かしいし、女子の色々な感情が共感できて、なんだか身近な話に感じてしまった。

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2023年07月23日

Posted by ブクログ

どの部分がどうよかったとか言えない。多くのフレーズが胸に染み込み、ときにヒリつかせられる。

わたしもそのときどきで、仲が良くて、ずっと友達!と思っていたのに、どうしてかいまは連絡先すら知らないような子がいる。
それでもそのときは、その子と過ごすのがとにかく楽しかった。いまは連絡先を知らなくても、それだけでも十分幸せなことだったんだなと思わされた。

最後まで読んで、一番最初の無邪気な少女時代を読むと泣けてくる。
大人になるにつれ、いろんな価値観に振り回されたり、知りなくなかった事実に気付かされたりして、自分を守らないと、自分の次の世代はこんな思いをしないようにしないと、と心がガチガチになってしまう。
それって何も知らないよりは絶対いいことだけど、でも少女だった頃の無邪気さを思うと、こんなこと知らずに済みたかったと思う。

次の世代の子たちが、私たちのように、ここまでがんじがらめにならないように、少しづつ良くしていくしかない。

私は、山内マリコさんの小説が大好き。シスターフッドにすごく励まされる。
でもいつかは、女性たちが、シスターフッド小説にここまで励まされたりしないようになるといいなと思う。

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女たちはリレーをしてる。自分の代でなにかをほんのちょっと良くする。変える。打破する。前進させる。そうやって、次の世代にバトンをつなぐというリレー。

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2023年06月16日

Posted by ブクログ

続いていく短編が心地よい。
そのときの大事な友達ってとても分かる感じがして。 その時々の出会いを大切にしたいなと思った。
続くから大事なこともあるけど、そのときにある大事なものもある。

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2023年04月13日

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1人の女の子を追う本かと思っていたが、それぞれの年代のそれぞれの女子の話、そして共感できてしまう。こんな事あったなぁ、って事多くて、懐かしくてちょっと苦しくて、でも今も変わらない事やってるのよね、女子って。いくつになっても女子は女子。だけどそれを乗り越えて来れたのも女子の絆があったから。「あなたは三十歳になる」が1番好きな話。

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2023年04月02日

Posted by ブクログ

新聞の書評を読んで興味を持ち、軽い気持ちで読み始めました。
まぁ、女子あるあるのオンパレード!
年代は少し違うけど、みんな同じようなこと経験してると思う。
とりあえず娘には読ませたい。

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2023年03月26日

Posted by ブクログ

1980年前後に生まれた人は絶対読んだほうが良い。懐かしいカルチャーが色々出て来るので。
「岡田あーみん」とか「ウィノナ・ライダー」とか、「エビちゃんブーム」とか。
ちなみに「うちのタマ知りませんか」の裁縫箱、私も持ってるー!と叫びそうになりました。(1979年生まれ。)

どの話も面白かったけど、後半に行くにつれてさらに面白くなりました。


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2023年02月26日

Posted by ブクログ

赤裸々、かつ共感の嵐。

平成の30年間、10代から40代まで其々の年代を生きた女性の姿を、その時々の世相を反映させて描いた作品。

この物語のあちこちにかつての自分がいた。
「女」「友情」これらの言葉に囚われ、らしくしてみたり、顔色を窺ったり、距離感を図ってみたり。

女の敵は女と落ち込んだ時があれば、助けてくれたのもまた女友達だ。

年齢を重ね経験値が増えても、結婚、出産、育児と悩みは尽きない。
ジェンダーに対する思いも、まんま自分の経験と重なった。

男も女も関係なく誰もが生まれて来て良かったと思える社会になりますように。

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2023年02月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前に読んだ女子の人間関係の本よりはるかにこれだよ!女子の人間関係って!となる本だった。長すぎて最後繋がった!ってなれんかった(笑)でも本当にあの女子の人間関係の本よりはるかに、この世に生きる女子というものをリアルにかいてる感じだった。女子きらーいてのは自己嫌悪なのか、よくないのか。とはっとしました。

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2023年02月13日

Posted by ブクログ

あ〜そういう気持ちあったなと、共感できる部分も多く、読んでて辛くなったり。。
みんな同じような気持ちでいたんだなと、思えることが出来た。

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2023年02月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

平成31年間の女の子物語
正確にはちょっとだけタイムラグあるんだけど…そうかぁ〜平成って女の子にとってそうゆう時代だったんだなぁ〜と改めて客観的に見ると弱冠シミジミ
女の味方も女の敵も…女なのかもね

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2023年02月05日

Posted by ブクログ

世代がほんの少し違うので、特に10代の頃はこんなこともあったなと思いながら読みました。
多くの人の気持ちや当時の感情を代弁していると思いながら読みました。

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2023年01月23日

Posted by ブクログ

各時代に出てくるアイテムも感情もすべてがエモいです。沁みます。なんとか自分を納得させながら私たちは生きていくしかないんだなあ、と改めて思いながら。

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2023年01月20日

Posted by ブクログ

平成の時代に子供から大人になった自分にとってこの本はどの時代のどの主人公も自分のことで、友達のことで、あの子のことでもあって、女であることへのうんざりする感じも苦しみも楽しかったこと含め胸がギュッとなる。それでもどの主人公たちも懸命に今を生きている切実さが眩しい。

女子は陰険で意地悪で悪口ばっかりで男子と一緒にいるほうが良いっていう女子の発言(実際たまに聞くし、私にもそう思ってしまう時があるのだけど)、そういう発言や思いに何とも言えないモヤモヤした気持ちがあったけれど、その原因や考え方の和解が最後に書かれていてすごく腑に落ちた。

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2023年11月23日

Posted by ブクログ

やめることはできないけど女であることはこれだから癖になってやめられない。
家にいる時間以外で一番長い時間を割いて女といる。
後に思い耽る時を今も紡いでいる。
相手を変えたり刻む間隔を変えて
与えたり削いだりを繰り返して。

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2023年03月01日

Posted by ブクログ

私たちはものすごいスピードで仲良くなっていったけど、そんなわけでものすごい勢いではなれていった。
…勇気を出して心の中を打ち明ける。
それは告白であり、「好きです、付き合ってください」だけが告白ではないのだ。

もう二度と会わない未来も含めて、心がぎゅっとなる。

折り返し地点まであとわずか
歩んできたみちをふりかえれば
たのしそうにのぼってくる娘がみえる
手をふって応援したくなる
娘にそして
幼い日のわたしに

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2023年02月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

各年代ごとで変わっていく友達の形、社会的な女性の立場とかあり方が書かれていた

昔の交友関係はこんな感じだったなあ、主人公目線の描写が(話し言葉、捉え方なんかも)すごいリアル。

私的には一心同体だった、のサブタイトル?がwe were friends,seriously?なのが刺さった。
ほんとにこれは、この関係は友達と呼ぶのか?自他に境界が引けずに相手と自分が同じだと認識したり、表面上の付き合いだったり、一時的なもので縁が切れたり、でも同じ女ってだけで友達になれたり。女性であること、友達であること、互いに共感し、この時間を今日共有することそれが私たちを一心同体にし得る。

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2023年01月13日

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