【感想・ネタバレ】ウイルス学者の責任のレビュー

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Posted by ブクログ

不可解で過剰なコロナ対策、ワクチンへの拭い切れない疑問…ウイルス学者として訴えるべきことがある!独特の「研究者論」も語る。
「PHP新書」内容紹介より

人体には、人体だけでなくさまざまな生物でまだまだ解明されていないことがたくさんあることを実感した一冊.
すべての研究に言えることだけれど、さまざまな因子が複雑に絡み合って起こっている現象を、こうだと決めつける姿勢に自分も疑問をもっていたので、そうだよなぁというのが素直な感想.
なにが正しいことか、専門家でも難しいことを素人の自分が判断するのはもっと難しいことだと思うけれど、こういった専門家の発信するさまざまなことを、自分の頭で考えることはやめないでおきたいと強く思った一冊だった.
途中の鑑識への協力や研究者としてのキャリアなど、人となりを知ることのできる部分も面白かった.
もうこういう自由な研究はできない世界になってしまっていることが残念でならない.

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2023年12月31日

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ウイルス学者の宮沢孝幸先生の新刊で、2022年3月時点での、宮沢先生による新型コロナ騒動と新型コロナワクチンの総括といった感じ。新型コロナ騒動中に先生が提唱していた「100分の1作戦」や「目玉焼きモデル」などの概要が語られ、コロナワクチンに関しては副反応や、子どもにワクチンを打つか打たないかの見解等が解説され、今後別のパンデミックが起こった際の指針になるような内容だった。いろいろしっくりくることが多く、ウイルスに関してはウイルス学者から学ぶのが一番だと思った。

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2022年03月28日

Posted by ブクログ

 ウイルスに関して間違った情報が氾濫していたことがよく分かった。日本の学者達は自分の責任を回避するために勇気ある直言はしない。
 ウイルスに対する免疫力は地域によって異なるはずなのに、欧米諸国と全く同じ対応をする。年少者や妊婦にもワクチンを投与する必要性とリスクについて日本の独自の対応をしようとしない。手洗いを石鹸で30秒なんて過剰過ぎることがキチンと話されない。専門家が勇気ある発言をしないのなら、何のために研究しているのだろう。

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2024年02月08日

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前半に書かれた今般のコロナ禍に対する我が国の対応についての指摘は、うなずけるものばかり。

ウィルスは動物の体内で変異するため獣医師の方が知見を持つが、対策本部には人間の医者しかいない。
重症化率等の状況が明らかに異なる欧米のものを当てはめたため、大幅に過剰となった対策。
リスク評価をせずに若年層にまで接種を進めたmRNAワクチン。

今後、事後評価する際には本物のウィルス専門家を入れてほしい。

後半は著者の研究者人生を振り返る。
進振りでの綾もあったようだが、結果的には初志を貫徹した実り多いキャリアだったのではないだろうか。

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2023年05月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

良書。
ウィルス学者の苦労、やりがい、現状がわかった。
人と反対のことを考える。社会に出たら、人間関係が大事。日本ではが政治的、経済的に問題が多いことが分かった。
生物学は物理学と違って、試験、継続、手足を動かすことが大事。同じ理学でも大分違うことに驚いた。

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2023年02月18日

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〈本から〉
人間は生まれてからずっと同じ遺伝子情報を保っているように思われていますが、
遺伝子情報はところどころ書き換えられてます。生まれた時のDNAと死ぬ時のDNAは部分的には違っています。
特に、脳はかなり変化をし、生まれた時の脳のDNAと大人になってからの脳のゲノム遺伝子は違います。

初期の哺乳類は、卵を産んでいた

「哺乳類の時代」といっても、人間が勝手に名づけているだけです。生物の体を構成している炭素の重量で比較してみると、哺乳類よりも植物の方が圧倒的に炭素重量が大きいですし、植物を除けば、昆虫の炭素重量の方が哺乳類をはるかに上まっています。人間はアリをバカにしているかもしれませんが、あり全体の炭素重量はほぼ同じと見積もられています。
地球全体を見ると、哺乳類はごくわずか。宇宙人が地球を見たときには、おそらく「昆虫の惑星だ」と思うはずです。

私たちはおごってはいけません。地球では様々な生き物が繁栄しているのです。

現生人類もいつかは絶滅して、次の進化へ

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2022年06月28日

Posted by ブクログ

 コロナ禍の最初の時点で、大規模な自粛要請や学校休校等の措置は不要だったと訴えておられた。基本的なマスク・手洗い・うがいで事足り、飲食店などでは黙食もしくはマスク着用の上での必要最低限の静かな会話で十分だったらしい。mRNAワクチンの効果や今後どんな影響が出るかわからない点など勉強になることが多かった。
 中盤からの著者がウイルス学に携わるきっかけ等の部分は専門的で難しい箇所も多く流し読みしつつも、この部分で著者の誠実さと熱量が伝わってきたので、必読ではないが著者への信頼度が増す。

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2023年11月20日

Posted by ブクログ

ウイルスやワクチンの話は読んでいてとても勉強になった。大学時代の話とか、今市事件の話は、この本ではなくて、別の書籍で、じっくりと記した方が...と感じた。「人の逆を考える」というのは、見識を深めるさいに必要な考え方だと思う。

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2022年10月17日

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ウイルス学者の日本のコロナ対策への疑問と過去のウイルスに関わる事件に関わった経験からの日本の無策を批判している。
ウイルスの感染力を正しく理解する必要がある。100分の1に抑えることが肝要。
コロナワクチンについては副反応へのリスクは解説していたが、ワクチン接種への否定まではしていなかった。
ワクチン接種のデメリットは、超過死亡統計で見ることになる。

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2022年07月24日

Posted by ブクログ

コロナ対策のワクチンへの疑問、批判、ご本人の研究者としての経歴など。
宮澤先生って、実はすごい人だったんだ。
ワクチンの件は、判断がしづらいが、それは先生のような「ウイルス」の専門家が、他に見解をなんも表してくれてないから。いくら先生がすごくても、先生だけがそう言ってたって、ボクらは解らない。
表で意見を言っている人たちが専門家でないとしたら、なぜ他の専門家の方々が何も言わないのか。
それが気持ち悪い。
やだろうが、その辺の話を論じて欲しかった気がする。

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2022年06月22日

Posted by ブクログ

世の中は汚いことであふれているなぁ。

真摯に研究者としての道を歩む宮沢先生の姿に敬服します。
コロナ騒ぎで怒りや失望を感じ続けている2年間だが、この元凶は今まで見えにくいところでくすぶり続けていたのだな、と、改めて思った。
それが噴き出したのが新コロ騒動だったのだな、と。

人間は愚かだけれど、少しずつよりよい世界になることを切に願います。

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2022年03月27日

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