【感想・ネタバレ】不揃いな身体でアフリカを生きる――障害と物乞いの都市エスノグラフィのレビュー

仲尾友貴恵

福祉制度が実動しないタンザニアで、「ふつう」に働けない障害者たちは、いかに生計を立ててきたのか。植民地期から現在までの彼らの姿を追う。障害学、都市下層研究、地域研究の枠組を越え、路上に「居る」障害者たちの生活世界を描く。

[ブクログ · ★★★☆☆]

タンザニアの首都ダルエスサラームでのアルビノを含む身体障碍者の生活を調べたものである。物乞いの話が具体的である。特徴としてはアルビノ（色素がない人）が日本ではあまり表に出ない話である。
　博士論文を一般向けに書き直した本であるが、学部生にとってはすこし難しいかもしれない。博士課程の学生には参考になるかもしれない。