【感想・ネタバレ】【SS付き】捨てられた双子のセカンドライフのレビュー

mazecco / アリオ

王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。汚い身なりを不審がられるものの、Ｓ級冒険者カミーユなどの助けもあり、徐々に街での暮らしに馴染んでいった。そんな二人はある薬師に弟子入りし、厳しい修業を耐え抜いてやがて店を任されるようになる。ところが、モニカが回復魔法でポーションを作ったことが知れ渡り、彼女は回復の力を独占しようとする悪しき組織の手の者に連れ去られてしまう！ 電子版には「ある冒険者の休日」のショートストーリー付き

[ブクログ · ★★★☆☆]

最初こそ、双子で生まれたというだけの理由で殺されかけた兄妹ですが、人里に暮らすようになってからは訳ありのこどもを優しく見守ってくれる大人たちに恵まれ、あたたかいストーリーでした。

ストーリー後半では悪い大人の登場や、薄気味悪い権力や癒着との戦いなどがありましたが、やはりあたたかいエンディングだったと思います。

サラッと軽く楽しめる一冊です。