【感想・ネタバレ】母親になって後悔してるのレビュー

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Posted by ブクログ


気になってはいたけれど、手に取る勇気がなかなか出なかった本、ようやく読みました。

後悔しているとまでは言わないけどさぁ、日々大変な思いで生活してるんだわ~
私はそんな平凡なワーママですが、ハッとさせられるフレーズがたくさん出てきました。

ママ達にとっては、自分の気持ちが言語化され、俎上に載せてもらえたカタルシスがあると思います。

また社会が無意識に女性に課している「理想」が、今の時代にもまだまだ存在して女性を苦しめていること、あらためて再認識できました。
こうしたバイアスを顕在化させることなしに少子化対策は語れないと思うんですよね、政治家さんの必読書に認定して欲しい位です。

私も産まなければ多分、女性であることにここまでの苦しさは感じなかったと思うんです。
「男性」と同じように働きお給料をもらう生活を長く続け、このまま定年でも良いと思っていました。
ただ産まない事が夏休みの宿題のように引っ掛かり続け、結局40歳という年齢で産むことになりました。
この本について様々な意見があることは想像に難くないですが、私にとっては産前産後の(色々な意味での)辛さを少し、軽くしてくれた本です、感謝。

読書を続けていると、時々こういう脳天に突き刺さるような本に出会えるんですよね。
(止められないわけです!)

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2023年06月20日

Posted by ブクログ

哲学書としても読み応えあり、ルポとしても読み応えあり。この本で、母親になることが怖くなったし、私は今までお母さんの人生を奪って、自分自身の人生も奪われてきたのだなと気づいた。

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2024年06月17日

Posted by ブクログ

女性だから、無条件に子どもが欲しい・好きというわけではない。そういう気持ちがあったとしても、悪いことではない。自分の気持ちを大切にして生きていける世の中になってほしいと思った。

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2023年10月15日

Posted by ブクログ


全体として翻訳書あるあるの読みにくさはあるが、少しでも題名が気になったら、好きなページだけ、あるいはインタビューだけでも読んでみたら気づきがあるかも。



母親業を辞めたい、辛いと思っているのは、
決して1人だけではなく、
世界各地にもいるというのが新発見だった。


【気づき】


・一般的な事実。つまり想定としてで私たち全員が子どもを欲しがっていて、子供がいなければ幸せにならないと言う認識がある。


・私たちの選択が社会の期待と衝突する時(例えば、美容に手をかけること、子どもを持つこと、
男性との概ね愛のあるパートナーシップを維持することを拒否した場合)
に問題がぶつかる。
行動を非難されるだけではなく、孤立して社会的地位を失う結果に直面する。なぜなら、それはあなたの選択ですよね! (悪い選択)
と付け加える人もいるから。

・母になることで、自分の立場を改善したいという欲求や端を発している


・家父長制による男性は仕事、女性は家庭と言う考え方は、日本特有なのだと思い込んでいたら、西欧にもあるということが意外な発見だった。日本以外の国でも、女性への家事、育児負担が問題になっていることにも気がついた。



【内容】

・19世紀以降、家父長制のイデオロギーによって、性別による分業を維持してきた。母や主婦の女性の無給労働がなければ、このシステムは崩壊するから。母の感情を規制することで、時間と記憶を調整すると言う文化的な発想と結びつけられている。


・「正しい」母性としての社会的に確立されたイメージは、母の行動やアイデンティティーを超えて母の感情的な世界にまで及んでいる。

・母は何をするしないだけではなくて、どんな人間でどんな状況で生活してるか次第で世間から悪いと言うレッテルを貼られる。




・母になったことを後悔する女性の声や子どもがいないことを後悔していない女性の声はほとんど聞こえていない

・母になって後悔するというのありえない感情のスタンスとみなされる。


・母であることの不安に対して自身で「私に何か問題がある」「私は正常でないと考えてしまう」こともある。

・後悔は母になったことであり、子どもではない。
子どもは愛している


・特に女性は、他人の人生に溶け込むことが正しい母の道だと言われることが多い。


・子どもと離れていても母親という意識は消えない

・母になるメリット
 社会への入場券
 以前より成熟し、愛情深く、寛大で思いやりを持ち、忍耐強く、共感できるようになった

・母になることが、女性の精神の健康を脅かす可能性があることは既に知られている(うつ病、倦怠感、感情の乱れ、肉体的損傷、社会的地位の喪失など)

・母であることを消したいと言う願いは愛する子どもを消したいと願うのではないか?ととられてしまう。(実際はこの2つは別問題のはずだが)


・女性の選択肢は、母になるかキャリアを持つかの2つしかないと考えることで、母になりたくない理由をキャリアの追求以外にないと仮定する事は、女性のアイデンティティーの多様性を消し去ってしまう

★役割としての母性と関係としての母性
母性を役割や義務や職業ではなく関係として捉えて話すことで、様々な母のシナリオ作成できて、筋書きの中にもっと複雑で多様な女性の人生を織り込むことができる。

★母であることが役割と認識されている限り、利用できる唯一のシナリオは、完璧な母であり、そこを目指すしかない。
それは実際には理想的な従業員と言える。
なぜなら役割は成果主義の仕事を中心に考えており、成長した子どもが製品であるから。


印象的だったインタビューのことば

・私(母)」は、人生に先導されるがままで、自分でルールや道すじを設定しなかった

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2023年10月29日

Posted by ブクログ

時間をかけてゆっくり咀嚼して読んだ。
フランスへ研修旅行に行くより、この本を読む方がよっぽど有意義だと思う。
今後の自分の人生を考える上で大切な一冊となった。

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2023年09月21日

Posted by ブクログ

面白くて一気に読んでしまった。読みにくさは個人的には感じませんでした。
語ることをタブー視されている、母親になったことの後悔、それを敢えて語ることの重要性。
母親たちの生の声が胸に突き刺さりました。
このような内面を抱えながら母であり続けることは悪いことではないむしろ普通のことなのだという慰めにもなります。
社会では労働者として活躍することを期待され、家に帰ればワンオペ育児、そんな人生が辛い、後悔してると嘆くことすら許されない、そんな社会的な空気で少子化にならないはずがないなと改めて納得させられてしまった。

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2024年02月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

私は子どもを持ちたい?持ちたくない?ということを考えていてタイトルに惹かれ読んだ。

社会からの圧力で動かされるのではなく、自分の考えに従って選択してというメッセージ。
ノンマザーの方を魅力的に感じるような内容だったが、それくらい後押しをしないと、自分の意思に従ってノンマザーという道を進める人はまだまだ少ないということなのかなと受け取った。

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母は常に母としてのふるまいが求められ、主体的でいることが難しい。
母になったことに後悔をしている(子への後悔ではなく)なら、表明するのは自由なはずなのに社会心理的に弊害を感じてしまうし、ノンマザーでいると利己的・快楽主義的等の印象を持たれるので母になるのが自然な道のように感じてしまう社会でもあるという話。

当たり前だが、この世での役割は子供を持つことではないはずなのに。
自分が心から望む場合にのみ親になるべきという話に同意した。

親になることでコミュニティや国との関係に秩序が生まれ、部外者ではないと感じられることがメリットの1つとして挙げられていて、否定はしないが、親にならなくてもはみ出している訳では無いと感じられる社会になってくれと思わずにはいられない。あと、子どもに親の老後を見させるのがスタンダードな社会からの脱却を望む。

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2023年09月05日

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思ってても口に出さないことってたくさんある。
思ってても口に出さないことランキングがあったとしたら、女性部門第1位に輝くのではないかと思うのが「母親になって後悔してる」である。

女性としては歳を重ねるにつれ、母親になれる可能性は刻々と先細りする訳だけど、歳を重ねるにつれて子を持つことへの恐怖は膨らんでいく一方である。
恐怖の原因は街で見かける子連れの母や、職場で見る時短勤務で働く母の余裕のない姿である。母たちが背負っているものの重さに、とても自分が耐えられるとは思えない…

私が子を持つことへの不安を伝えると、母たちが口を揃えて言うのは「チャンスがあるなら産んだ方がいい」「自分の子が生まれたら可愛いと思える」という前向きな言葉である。
1人だけ、「子どもを全然可愛いと思えないし、別に産まなくてもいいと思う」と言った友人はいたが、その後「子どもと会話ができるようになってから子育てが楽しくなった」と言うようになり、結局2人目を産んでいた。

という次第で、疑問が晴れずモヤモヤしていたところ、たどり着いたのが「母親になって後悔してる」という本だった。

これまで母親たちの胸の内に秘められていたことが、ついに公に発表できる世の中になったのだ。これに対して「子どもがかわいそう」という声があるが、この本で語られているのは”生まれた子どもを愛しているかどうか”ではなく、それ以前に”子を持つか持たないか、女性が自分の意思で選択できるか”という点である。

母親になることの後悔と、子どもを愛することは両立する。
「子どもがかわいそう」って言われたらもう”何にも言えねぇ…”ってなるし、この議論を潰してしまうのは結果的に将来不幸な家庭を増やすことに繋がる気がする。
この本では、イスラエルで行われた研究の結果がまとめられている。
イスラエルは女性が平均で3人の子どもを産む国(!)で、ユダヤ教の教えから産め産め圧力がすごいらしい。著者は、母親たちに地獄のような質問を投げかけていくのだが、母親たちは本心を口に出せることに一種開放感を感じてるようでもあった。

地獄の質問例
母になった理由は?
過去に戻ることができるとしたら、それでも母になりますか?
母になったのが自分にとって間違いだったと理解した瞬間は?
母になることに何かメリットがあると思いますか?

こりゃ地獄やな…興味がある方はぜひ本を読んでみてほしいです!

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2024年03月20日

Posted by ブクログ

生物学的に妊娠・出産の能力は女性にある。だからといって、全ての女性が母親になりたいと思っているわけではない。母親になる/ならないというのは個人の自由な選択であるはず。
だけど、母親になることを望まないという意志への疑問や批判を持つ人は多い。

母親でない、それだけで属せないコミュニティがある。居場所がないと感じることがある。
女性というだけで、社会からの“女性は適切な時期に母親になるべき”という圧に晒される。

母親になったらなったで、世間の作り上げた良き母親のイメージ通りに振る舞うことなんて難しいことぐらい分かるだろうに、ちょっとしたことで悪い母のレッテルを貼られる。

子どもに非はなくとも、子どもを愛していても、母親であることを後悔する。「母親になる」という不可逆性を持つ現象。もう母親ではなかった頃の自分には戻れない。ある種の自分の喪失。

母親である人達から母親になることを勧められるこの頃。母親になることの素晴らしさを語られても、実際に産まれた子どもを抱かせてもらっても、私は母親になりたいと思わなかった。
子どもが欲しいと思わなくても、母親になったことを後悔しても、産んだ我が子を愛することは別のことなのだ、という事実が私には救いだった。

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2024年01月07日

Posted by ブクログ

出してはいけないものを出している人たちの言葉を読んで、見てはいけないものを見ている気分。私は自分が、女性は母親になるべきで、母親は子ども持つことが幸せなのだ、という社会通念に洗脳されていることに気づく。

だけどここに書かれてある数々の言葉は、明らかに私の中に眠る声。母親になどなりたくなかった、という思いを、こんなに心から明確に述べる人たちが出てきていることに、目の覚める思い。

こんなにも大変だとは思わなかった。笑って穏やかで楽しいのはほんのひとときで、毎日毎日、子どもの世話というおもしろくもない不公平で退屈な仕事に耐えていた。

なぜ私はイライラしているのだろうと、自分は笑っていない悪い母親だと思い込み、笑うための努力をしたけれど、イライラは収まらず。

苦しかったことばかりを思い出す。子どもを産まない選択肢は、あり。

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2024年01月06日

Posted by ブクログ

すごく読みやすいわけではなく、またなぜ後悔しているのかの原因がすっきり明示されているわけでもないとおもうが、女性にも男性にも読んでほしいとおもう。
謝辞の最後にあった、
「異なる感情を持つ人と人が対話をする精神」で。

ただただ、異なる感情を持つ人がいること知り、
それを自分のもつ価値観で悪と一方的にきめつけずに、
そういう感情もあるんだなと、受け入れてほしいなとおもう。


これからの人生、対話する精神をもった人達と出会い、ふれあい、時間をともにしたい。

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2023年07月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

感情に流されずに確固たる意志を持って妊娠出産育児に取り組めたらばこの本に出てくるようなつらい思いはしないのかもしれないですけど…でも妊娠ってそんな思い通りいくものではないし、幻想や価値観、身体の周期や色んなことで複雑極まる事象ですからね…。考えちゃだめだと分かっていても"効率"もちらつく。先のことは分からないけどその時点で分かることから判断する、って感じじゃないと先に進むことすらあり得なくて、すべて理性的には扱いきれないぞと感じて途方に暮れる思い。
母親となったら一度自分の人生が終わるも同然なのは実際そうだろうなと思った。前向きに再構築できるか。周りが助けてくれるか。考えるきっかけを得ました。
読んでよかったのは、母となった友人が秘めたつらさを抱えているかもしれないと想像すると、とにかく私は母親の枠にいる友人としてではなく友人その人に、心を寄せていこうと強く思ったこと。

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2024年05月28日

Posted by ブクログ

母になる前に読んでおきたくて。
いつ母になるのかわからないけど(果たしてそんな日が来るのか……)その時何を思うんだろう。この本のことを思い出すだろうか。

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2024年05月25日

Posted by ブクログ

分かりにくい文脈、女性だから語られるシンプルで素直な意見、欧米人にある合理性を重んじる論理を感じる。人間誰しも平等に選択肢を持つべきもの、当事者である女性でしか論じられないテーマの様な気がする。
アンビバレンス #regrettingmotherhood

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2024年01月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

世界中の母親が同じような思いをしているんだと知ることができた。「母親」というステレオタイプの理想像を求められるのはしんどい。後悔しているのは子どもが可愛くないからではなく、「母親」の理想像を押し付けられるから。同感。日本で少子化が進んでいるってことは、ある意味、女性たちが生き方を選べるようになったということ、かな

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2023年11月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

強烈な題名である。しかし、とても読んでみたくなった。



【母であることに気持ちが揺れるのが普通だと私は信じているが、少しでも「ネガティブ」と解釈される可能性があることを書くときはいつでも、次の免責事項を付け加えるという痛々しい衝動に駆られてしまうーもちろん私はわが子たちを何よりも愛しています、と。】



後悔していることと子どもの存在とは切り離して考える。子どもの存在を後悔しているわけではない、という気持ちにはとても共感が出来る。
母親から子どもへの愛情をあまりにも神聖視するから少しでもマイナスな気持ちを持つと糾弾されるかのような気持ちになってしまうのではないか?

【「(子どもを)欲しくない、または欲しくなかったのに持ってしまった人は、子どもを愛していないと、即座に決めつけられる」のだ。…愛があれば後悔はなく、後悔があれば愛はないと言うように、この2つは共存できないかのように語られるのだ。「私は子どもを愛しているが、母になったことを後悔している」という表現は、定義上不可能であると見なされるー母であることを消したいという願いは、愛する子どもを消したいと願うのと一緒ではないか、と。なのに、辛い恋愛関係の後に「私はまだ彼を愛しているが、彼に会ったことを後悔している」と発言するのは逆説的とは考えられない。言い換えれば、母であることが神聖な位置に置かれているために、女性が愛すると同時に人生における幅広い愛の意味合いを認識するという状況が受け入れられにくいのだろう。】

母になったことへの後悔と子どもの存在とは別物と考えられないだろうか。子どもを消したい訳ではなく、母であることへの責任感や周囲からの当然あるべきという期待に押しつぶされそうになったことは誰もが一度はあるのではないだろうか。それが恒常化する可能性だってあるのではないだろうか。

そしてパートナーは
【一般的に言って、父親は自分お時間の所有者になることを多分に許されており、そうする機会も多い。】
日本だけではないのか、と失望する。

【親子関係のロマン化というプログラミングを無効化するのは難しい。そこには社会的・政治的イデオロギーが関わりますから。】
母が神聖視され、子どものためには沢山のことを我慢できるとしておいた方が、社会的に楽だからそうなっているのか?

【以前よりも多くの母が、「調和のとれた穏やかな母」を期待されることに意義を唱える権利を主張し、母として感じる可能性が有り、実際に感じているあらゆる感情ー失望、敵意、欲求不満、退屈、アンビバレンスなどーを表に出している。】
人は多面的だし、母は持続的で長期的なものだから、いろいろな感情を抱えることはあると思うのだ。後悔していることを子どもに悟られないように、という意見もあれば、よく言われる「子どもは聡く、感じる」という意見もある。それでは後悔という気持ちを持つな、というのも同義だ。

母であることを後悔するということと、子どもの存在を後悔するということは別物である、と私は思う。そして母であることを後悔している人の多くは子どものためを思って行動していると思う。たとえそれが子どもに理解されなくても。いいか悪いか、ではなく、その人の主観的な考えからは子どもを愛しているのだろう。時に過酷な状況になり、責任から逃れたいと思うことはあると思うのだ。自己の選択により、子どもを持ったと言われるが、全てのことを見通せる訳ではないのだから、ひとかけらの後悔もなく、子どもを育てる人はいないだろう。多かれ少なかれ、後悔はある。個人の心の中で思うことにいいも悪いもない。それを他者がどうこう言うことにどんな生産性があるのだろう。

このインタビューに答えた女性の何人かは自分は良い母親だと話していた。それを私はとても羨ましいと感じた。

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2023年10月26日

Posted by ブクログ

どの仕事にも向き不向きがあるように、母親という役割にも向き不向きがあって、ただ仕事と違って、辞めることはかなり難しい。そんな中で、ネグレクトや虐待の問題が生じているんだと思う。

子供でも気軽に入れる寮みたいなものがあって、社会で育てる仕組みがあれば、いいのかなと思った。

向いてないこと、嫌なことをさせられ続けるのは辛い。

母になったことを後悔することは認められていい感情だし、仕事ができる向いていないから辞める人もいれば続ける人もいて、選択肢があることが必要だと思う。

私も今現在は後悔していないけどいつか心から後悔するかもしれないし、逆に研究に参加したに女性たちが、いつか心から感謝するかもしれない。私の周りにもそういう人がいるかもしれないと思って生きていこうと思った。

ネガティブな面もあることを知ってから決断することは選択の基本なのに、あまり語られないから貴重な本だと思う。

出産も結婚もメリットデメリットたくさんあるから、いろいろ本を読んだり体験談たり情報収集して、最終的には自分で期限を決めて、直感を信じてノリと勢いで、決断する必要があるなと思う。
決断できなくても、妊娠して産むという体験がしたいわけでなければ、養子として子どもを持つこともできるし、期限を決める必要はないのかもしれないけど。

人に情報提供することはあっても、決断を押し付けることは不適切だし、今までの自分の振る舞いを猛省する。

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2023年09月05日

Posted by ブクログ

「母親になって後悔している」という本を読みました。
この意見に同意するか反対するかは置いておいて、じっくり色んな人に読んで欲しいと思った。
~以下、内容に関する個人的なメモ~
•子どもを愛しているけれど、母親になったことは後悔している、と考える母親がいる
•もし今の知識を持って、妊娠する前に戻れたら?という質問に対して、「私は母親にはならない」と答えた人が、研究対象者
•母親のアンビバレンス(作中では「不健康さ」と訳されていた)は経済性、マイノリティ、不適切なパートナーといった原因以外からも生じる。それは、「母親なんだから」という養育責任についての社会的期待に押しつぶされることや、非母親を選ぶことは人として成熟していない、などの宗教やその社会が持っている通念とのギャップからも生じる
•母親になって後悔している、と口に出すことで、精神疾患等を疑われる場合がある。実際は、産後うつの発症とは結びつかない。
•母親に向いてない、母親になったことを後悔するといった気持ちを抱えている人は、子どもの人数やパートナーの有無、孫の有無に関わらず一生涯その気持ちを持ち続けている

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2023年05月21日

Posted by ブクログ

子どもを産める(子孫を残す)のは女性しかできないのは「真」ですが、タブー視すらされているタイトルの言葉を白日の下に引き出し、ジェンダーの問題である事を知らしめる内容でした。

「子どもを愛している」ことと「母親になって後悔している」は両立することがまずは重要なポイントになります。
ジェンダーゆえに一人の人間として生きる将来を(敢えて言えば)破棄せざるを得ないという生き方は、確かに男にはなく、女性にのみ押し付けられている現実。その中で、一人の人間として生きた将来に思いを馳せるのは、確かに「後悔」ではありますが、至極当然の主張だと思います。
生物として、社会通念として、宗教観として、「母親になる」ということを受け入れざるを得ない状況にしておきながら、そこにあるジェンダー差別を認識できていなかったことを認識させられました。

惜しむらくは、イスラエルという特殊な環境で、且つ母集団に比べ標本数(インタビュー対象)が少なすぎるという部分が、まだ「社会的には」反論の余地を残してしまっているところでしょうか。

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2024年02月15日

Posted by ブクログ

母になる以外に選択肢がない女性、という社会。

結婚イコール母親、世間体も意識していた母親、同意と意志の区別による子づくりなど、心の中の深いところまでまとめてあります。

インタビューでは、なにか知らない間に、新自由主義と資本主義の社会で、こどもといることが一番幸せだと約束されているかのようなイメージの女性もいれば、産後鬱とも違う別な何かに世間から追いやられているような精神的苦痛まで感じ、そうすると今度は精神障害ではないかと疑われるなど、行き詰まっている女性たちが登場します。

視点を変えて、「後悔とは何か」を問う哲学的な話もあり、後悔は人によって違いはあるが、後悔に出くわす確率についても考えているようです。
後悔は母になったことであり、出産した子どもについて後悔はしていないと言う。
そうすると母性愛とはなんだ?と言う問いかけになると矛盾が生じるが、それはどう説明できるのか。

大半は母親になってよかったと言う世の中は、それがあたりまえになっているけど、母親になって後悔している人がいることを認めてほしいという願いがあるようです。

自分のこどもにこのタイトルと同じことを言った何人かの母親の話しは、単純に言えば残酷でとても複雑ですが、言われたこどもが大人になり時間が経つと、違う感情にもなることもわかりました。
なんかViceの番組でも観ているようで、ドキドキしました。
とても勇気のある母親のインタビューです。
日本よりジェンダーギャップがありそうなイスラエル人である著者のオルナドーナトさんはかなりのバッシングでもこのタブーを撃ち破るメッセージは素晴らしいと思いました。
男性とは女性とはではなく、人間とは何か、に立ち返って考えさせられました。

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2023年11月05日

Posted by ブクログ


母親になったらもう誰かの母親であるという役割からは降りることができない。その事実に後悔の気持ちがある人達がいる。

自分の選択に変わりはないが、やってみないと後悔するかもわからない選択をすることになる。

後悔の感情はそこまで表に出すべきなのか。
確かに母親は良い母親像から縛られることになり、それを実現できないと鬱になったり心を病んでしまうこともあるのかもしれない。

でも他の人が後悔していると伝えることによって不幸やまた葛藤を抱えることがあるのは事実だ。

正直正解はわからないが、
世の中には知らない方が良いこともある。
仮に自分の子供ができて、その子がまた子供を産みたいかという時に助言は良いと思うが、自分があなたを産んだことを後悔していると伝える必要があるのか。

愛していることと、その後悔が違うのであれば
愛ゆえに伝えないことを考えるべきだと強く思った。

伝えることで楽になるのは本人のみでいくら子供がわかってる(言わなくても伝わってる)と思っていたとしも利己的ではないのだろうか。

そう考えずにはいられなかった。

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2024年06月09日

Posted by ブクログ

母の日の前に読んでおきたいと思い手にした一冊。
自分は母親ではないから特に意識したことはなかったけど、たしかに「母」という役割は社会的期待が大きすぎるな…と思った。
子供を愛していないわけではなく、お母さんであることに耐えられないという人たちの意見を知ってより世の中のお母さん方への尊敬の念が高まった
これを読んでいるどこかのお母さんがいたら、いつもありがとうございます。
どうか少しでも自分を解放できる、重荷から解き放たれる瞬間が訪れますように。

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2024年05月23日

Posted by ブクログ

母親になったことを心の底から後悔している女性たちを研究した報告書。読みやすいかと言われると、学術報告書の側面が強いこともあるのか読みにくいというのが正直な印象だが、記述の内容としてはすごく色々と考えさせられるし、母親という当事者ではない私ですら、共感する・わかると思う部分が多々あった。「女性は結婚するべき」「結婚したら子供をもうけるべき」「母親とはこうあるべき」「それが女性の幸せである」となっているように感じられる社会規範的なところに対して、それが幸せとは限らないケースがあるという提示は(一部にとっては不都合なのだろうが)意義あることだと思う。母親になること・ならないことというのは、どちらを選択したとしても、そうでない選択肢をとることはできないものなのだから。

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2024年01月08日

Posted by ブクログ

学術論文だからなのか、さらさら読み進められる本ではなかった。
自分は「母親になって後悔している」と思っていたから読み始めたが、
「今の知識をもって選択できるなら母になりますか?」の問いには明確にYESだということに気がついた。
私は母になったことではなく、今までの子供の育て方やその結果の現状などに後悔や不満があるのだと。
それが発見でした。 
それ故にこの本の中に出てくる後悔している母親の言葉は興味深かった。

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2023年11月19日

Posted by ブクログ

母親になるべきか否かと考えているときにベストセラーになり目にとまった一冊。インタビュー中心で内容に目当たらはないけど、それぞれ母親になって後悔している理由が綴られている。これはイスラエルの作家だけど、これが日本の作家だったらより身近で辛辣に感じたかもしれない。

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2023年11月08日

Posted by ブクログ

完全にタイトルに興味を持って。
母親になれなかったら自分は後悔するだろうなぁと思っていたから、逆の人は何を考えているのかと。

何かの答えが出るわけではないけれど、優先順位は一人ひとり違って、ステレオタイプに悩まされている人がいる…という着地で良いのかな。
母親になって後悔はしているけれど、子どもは愛している。という人がいることに驚き。(と安心。)

私は一人の時間にやりたいことはやり尽くしたから、逆に子どもが親離れしたら…

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2023年10月14日

Posted by ブクログ

借りたもの。
女性が否応なく母になることを求められる風潮に対して一石を投じるため、「母親になって後悔している」証言を集めたもの。
著者自身も、サンプルの少なさを認めているが、少数で埋もれてしまっているこの後悔を白日の下に晒したという点で、この問題の布石としての本とも言える。

母になるという事は“自然の摂理(女性の生物学的運命)”か“新自由主義(女性個人の選択の結果)”か?
母はかくあるべしという社会的ルール…感情にまで及んでいるそこに後悔はないのか?
社会は母になったことを後悔する(そうではなかった過去を振り返る)ことを許さない暗黙の了解があるのではないか?

その「後悔」とは何なのか?
“ひとりの女性”から“母”に適応できなかったこと(失敗)はいけないこと・おかしいこと、稀なことなのか?
女性は母になる以外の選択肢を持てないものなのか?…などなど。

女性たちのインタビューで成り立っているので、負の感情の吐露に、読んでいて振り回されそうになるのだが……
個人の劣等コンプレックス、もしかしたら親世代からの精神的虐待の影響の連鎖など書かれていない個人の体験が影響しているとは思うのだが、わからない。
「子供が可愛いと思えない」「(子育てに)疲弊している」…
そして見えてくる、子育ての現場における父親の不在――母親はこんなに子育てに縛られているのに?
産後うつの延長のようにも思えた。…しかし産後の一時期だけの問題ではないと思うと戦慄する。
欧米の方が女性の社会進出が進んでいる、仕事と育児を両立していると思われがちだが、働いている女性の大半はパートタイムだという。
雇用される機会は平等だが、雇用形態が同じになる事は難しい…のか?

母というものは「役割」であって、そこから自由になる権利は女性にはないのか?
その叫びにも似た疑問が突き刺さる。

女性は「生む」能力が備わっているため、文字通り「生みの親」になる。それは確かに「母」になること。
しかし「母」を“役割”と見たとき……それによって“個人のアイデンティティ”を諦めなければならないという二者択一を迫られた、その時「母」を選ばざるを得ない状態になってしまうという事に疑問を覚える。その叫び。

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2023年08月06日

Posted by ブクログ

タイトルに惹かれ読んでみることに。
後悔の原因は大きく分けて2つに分類できると思う。一つは子育て環境の条件によるもの、一つはもともとの子育て適性みたいなもの。前者の場合、多分母親になって後悔しているというよりは、ある自分が満足できない条件下で子育てをしなければならなくなったことを憂いている感じがした(実際インタビュー対象者の多くはシングルマザー)。後者は真の意味で母親という役割を持つことが向いていないタイプであり、こっちのタイプに関しては、まあそういう人たちもいるよなという感じ。スポーツでも勉強でも何をするにも適性ってあるから、母親にそれがあってもおかしくない。
この本を読んでみて、特別新しい発見とかはなかったが、この本にもあるように女性は一回母親になったらその後一生母親という肩書からは逃れられないため、母親になった後の不安や責任も考えた上で母親になるかどうかの選択は行うべきだと思った。

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2023年08月05日

Posted by ブクログ

やっと読み終えたが、読み難く、なかなか頭に入ってこなかった。
母になる事を考える。自分自身を大切にしたい。

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2023年06月23日

Posted by ブクログ

タイトルがもう、なんかスゲーよな。翻訳の本て、ちょっと読みにきぃよな。スンって入ってこん、ていうか。すげぇ考えながら読んだ。外国の人たちのインタビューや研究結果だからかもしれんけど、わかる~~~って共感することはそんなになかった。

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2023年06月10日

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