あらすじ
地政学の原点。幻の名著。ついに完全版が復刊!
奥山真司 完訳
「古典地政学」から「批判地政学」へ
本書は「戦略学系の地政学研究の論文集」という日本ではまったく紹介されたことのない、かなり珍しいジャンルの本である。(奥山真司談)
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Posted by ブクログ
地政学の論文集。
マッキンダーやマハンといった古典地政学から、それを批判的な視点でみる批判地政学まで、多様のジャンルの論文が収録されており、バランスよく地政学の全体像を俯瞰することができる。
元々の論文としては若干古く、用いられる事例が湾岸戦争やモガディシュなのは時代を感じるが、それでも現代に通じる普遍的な教訓がいくつも導かれているように思う。
例えばインフォメーションパワーが「それ単独で戦争に勝てる」環境を形成するわけではなく、「戦略的効力を発揮するには、物理世界で重大な影響を与えられなければならない」という議論は、AIが急発達する足元の環境でも改めて顧みる価値があるのではないか。
また批判地政学の論文が批判する「右翼の反動主義者」による「地政学を用いた対外政策の単純思考化」も、昨今の欧州における極右政党の台頭を見るになんだか頷けてしまうところがある。