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Posted by ブクログ
2012年GWに経済産業省キャリアが著した作品を2冊読んだ。
本著はそのうちの1冊で、夫婦ともに経済産業省キャリアの家庭で3人目の子供が生まれた際に夫が1年間の育児休暇を取得した経験談が綴られている。
私は現在、もうすぐ2歳になる長女の保育園への送り迎えをするためにフレックス制度を利用して出勤時間を45分遅らせている。それでも上司及び部署の理解が無ければとても実現出来なかった。自分の現状と著者の経験談を重ねながら読み進め、大いに勇気付けられた。
著者は男性の子育てがしづらい場面に遭遇していき、「もっとこうなら良いのに!」と葛藤していく。社会のシステムにおいて些細なことが、当事者にとっては大きな判断の分岐点になることは非常に多いので、是非こういった経験をした方に社会のシステムを変革していって欲しいと思う。最終章に近くなると、とたんに経済産業省キャリアとしての目線が強くなり、「バラマキ政策の是非」のようなところに言及し始めて若干鼻につくが、それを差し引いても、自分にとっては充分に星5つの作品であった。
本著を読むきっかけとなったのは、佐々木常夫氏の著書に紹介があったからで、どうやら佐々木常夫塾なるものが開講されているらしい。第二回は今年(2012年)の5~6月で、業務の繁忙期だったため断念したが、是非参加してみたいと思う。
Posted by ブクログ
経産省キャリア官僚である著者の育児休職日記。自らが時代を切り裂く砕氷船になるとのお覚悟、少子化対策への提言などご立派。御本人曰く、復帰後の出世等では影響はなかったとの事ですが、世間の偏見・反発は相当では…。私も自分でとれるかと言われると、正直自信無し。
Posted by ブクログ
キャリア官僚の男性の中で、初めて育休を取った山田さんの奮戦記。
よかったですね~、すごく。
ホント、帯にあるとおり「世の中の男性すべてに読んでいただきたい」です。
特に、専業主婦の妻に対して「お前はいいよなぁ、家にいて、子供の面倒見てりゃいいんだから」という気持ちを持っている人に。
子育ては、子どもが小さければ小さいほど、体力勝負のところもあるので、ホント男性に向いてると思うんだけどなあ。
そして、子どもが成長すると子育ては楽になるかというと決してそうではなく、今度は精神面でいろいろ向き合っていかなければならず大変だ、という意見もとても共感できました。
いつまで経っても終わることはないですよねぇ、子育ては…。
山田さんの考える少子化対策も、とても具体的でいいなぁと思いました。
時々挟まれているマンガもおもしろい。
うちのダンナは、決して育児に非協力的というわけではありませんが、ものすごい積極的、というわけでもないので、この本を帯つけたままテーブルの上に置いておこう。