あらすじ
『甲子夜話』『耳嚢』など、江戸時代の随筆から不思議な話を蒐集・分類した怪異大百科。舟幽霊、轆轤首、人魂、化け猫、河童、怪石など、様々な怪異を取り上げながら、その筆はあくまで軽く、ある時は『今昔物語』の昔へ遡り、あるいは明治へと下って綺堂や八雲、鏡花作品の典拠を指摘する。簡潔にして含蓄ある語り口が味わい深い、奇譚アンソロジーの決定版。
(※本書は2005/8/10に発売し、2022/2/28に電子化をいたしました)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
舟幽霊、轆轤首、人魂、化け猫、河童、など、江戸期から明治期にかけて書かれた不思議話を蒐集、分類した妖怪博物学の名著。昭和38年に刊行されたが、その内容は現代に至っても時代遅れの感はない。むしろ時を経たことで、かえって素晴らしいものである、と再認識してしまうほどの完成度だ。
水木しげるの妖怪事典にはまった人にはお薦め。
Posted by ブクログ
あくまで個人の感想です。
これはそこまで真剣に読むものではなかったです。怪談や奇譚、妖怪などの話を取り扱ったものなら小泉八雲の『怪談・奇談』があるし、そういったものを読み込んだ読者からすると今ひとつ物足りなさを覚えました。