【感想・ネタバレ】ニュージーランド アーダーン首相 世界を動かす共感力(集英社インターナショナル)のレビュー

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Posted by ブクログ

女性としても、首相としても思いやりと決断力がある。自分も一人の女としても、仕事でも何か意義と結果を見出したいと思いながらどうしていいかわからない。そんな中ですごく勇気をもらえた。

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2023年05月07日

Posted by ブクログ

とってもかっこいい首相だったし、経歴を知ってなるべくしてなった首相なんだなと納得がいった。これからの動向にも期待したい。

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2022年05月26日

Posted by ブクログ

一般的に女性は男性よりも優れていないと同等の役職やチャンスを手に入れられないといわれる。
30余年生きてきた私も、そのとおりであると思う。

総合職の男女比は厚労省“職種別正社員・正職員の状況”によると
平成28年(2016年)、男女ともに採用する企業は約4割しかなく、約2割は女性のみ、約4割は男性のみ。
管理職に占める女性の割合は1割程度。男性と比較すると門戸の狭さもさることながら、出世のチャンスも限られている。

さらに、あくまで日本の状況であるが、本書のアーダーン首相への女性記者からの質問へもあるように
「子どもを持ちながら仕事をするか、子どもをあきらめて仕事だけをとるか」や
首相に在任している間に出産としたとして「在任中に子どもをもつなんて」は
男性に向けて問われることはなく、常に女性だけに問われている。

皮肉なことであるが、日本の未婚女性の幸福度は世界のどの国よりも高く、
対照的に未婚男性の幸福度は世界のどの国より低い。
この結果の背景には、
・結婚・子育てをしながら働く女性の負担や社会的困難が大きすぎて相対的に未婚女性の幸福度が高い
・女性が家事・育児をする“家政婦”=“男性の財産”として扱われており、それを持たない独身男性は既婚男性と比べて相対的に幸福度が低い
など賃金や社会的役割の課題もあると思うが肌感覚的に上記の2点も原因として大きいのではないかと思う。

アーダーン首相に話を向けると、
社会課題に苦しむ人々やマイノリティへの共感、正しいと思う対策を即座に打ち出し行動する、メディアに発信する、
実際に被害を受けた人へ寄り添う、この単純なことをどれほど多くのリーダーができていないことか。
今の日本の政権与党は何一つ彼女に勝っているところはない。
リーダーのその口から、直接語り掛けられる言葉がどれほど影響があり、癒しにつながるものか。
また、口だけではなく実際の支援のどれほど手厚く迅速なことか。
銃乱射事件の一連の章については、本書を手に取った人にはぜひ読んでもらいたい。

そして、これほど優秀で支持され結果を出した女性であっても、
「お嬢さん」、「ルックスがよいから」、「若いから」などと本質的ではないところで攻撃されることに堪えないといけないことに、軽い絶望を感じるとともに、その強さに敬意を表する。
それらの取るに足らない売り言葉に対して、先人たちのように怒りと誠実さをもって同じ言葉を向けられた女性の代表者として毅然と立ち向かう構えを私自身もとってゆきたい。

私は子どもを持とうと決めていないが、少なくとも自分の子どもや友人の子たちに、
女性だからと言って諦めなければならない職業や将来などないんだ、男性と同じ場所を目指すのに性差による困難はないんだと、
心から言えるような未来になるよう行動していきたい。

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2021年12月05日

Posted by ブクログ

やはり国のトップは人格者でなくてはならない。
それに性別や年齢は関係無い。
そしてアーダーンの様な、本人に国のトップになりたいという野心が無かったとしても、性別や年齢に関係無く国のトップに選んだ、そして何よりその様な人物を育んだニュージーランドという国を尊敬する。
勿論、女性蔑視などの様々な障害はあったが、それを乗り越える強さと行動力は、本当に素晴らしい。
もう退任されたがドイツのメルケルをはじめ、フィンランドや台湾など、女性がリーダーの国は実際の国力以上の強さを感じる。
そんな事を強く感じさせる一冊でした。
そして巻末のスピーチは、心を揺さぶられる。
やはり人格者である国のリーダーの言葉は強い。

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2022年06月02日

Posted by ブクログ

アーダーンのような政治家が日本にもいてほしいと思った。

他者への思いやりが込められた行動や言動は、例え“打算”があったとしても、なかなかできることではない。
それをアーダーンは自然にやってのける様子は、政治家としては異色であると同時に、人々から信頼されるリーダーとなるのも納得がいく。

さらにアーダーンは、多様性を重視していることが政策や言動から見てもわかり、本当に理想的なリーダーだと思った。

コロナ禍においては、ニュージーランド国民から批判されていることもあるが、日本と比べたらとてつもなくニュージーランドの方が進んでいる。
マイノリティーの権利や気候変動対応においてもそうだ。
ニュージーランド国民は幸せだなぁと思う。

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2022年04月08日

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