【感想・ネタバレ】旧約聖書入門~光と愛を求めて~のレビュー

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聖書は過去数千年にわたって読み継がれてきた世界的なベストセラーであるといわれている。
それを、クリスチャンではない人にも感覚的に分かりやすく解説されていると思った。もともとは全く神様を信じていなかった作者だからこそ、より分かりやすく書けるのだと思う。

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2023年10月25日

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「新約聖書入門」を興味深く読んだので、引き続きこちらも読みました。著者も語っているように、旧約聖書は「新約聖書の古いもの」と誤解していました。旧約と新約を合わせて「聖書」と呼ぶべきなのでしょう。聖書がいまだに世界で読まれているのは、単に信者が多いからとかそういうことではないのかもと感じました。

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2023年03月23日

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(09.20.2017)

個人的にはすごく良かった。特にロトの話は、想像力と文章力の高さに、さすが作家だなと感心した。
彼女の信仰観を受け入れられない人もいるだろうが、同じ女性として、一人の弱き人間として共感できる部分がすごく多い。

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2017年09月20日

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人類史上最古の物語と言われている旧約聖書。それを何の知識も無しに読み解くのは難しい。キリスト教についてよく知らない人達でも、「なるほど」と共感して読める一冊です。きっと聖書への興味を持たせてくれることでしょう。

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2009年10月04日

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旧約と新約とが絡み合ってキリスト教の聖典となる。その読み方の入門書。読み方には多種多様であっていいと作者は言っている。
 一日一言ではないが読んでいこう。

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2022年10月04日

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ネタバレ

わたしは短気である。
50も見えてきて恥ずかしいがすぐにキレる。1日2,3回…は言い過ぎだが、週に1,2回は切れているのではないだろうか。

キレる原因はたいていがメールやメッセンジャーだ。とにかく部外からのクソな依頼が多いのだ。あれせい、これせい、と。たいていが1, 2回仕事で絡んだことのあるシンガポール人だ。昔絡んだからちょっと依頼しちゃおっていう軽いノリで重い球を投げつける。一回電話してこいよ。英語しゃべれんだろ?担当違うから。 …仕方ないので、『私はお答えをする立場も権限もございません』とけんもほろろの返信をする。だってJD(Job Description)にもないしマジで専門外なことを聞いたりしてくるんだもん。会社の中では部下のいないヒラだぜ?『確かに部署ではハンドルできるかもしれませんが、私が担当ではないので受けかねる依頼です。私の上司に直接依頼されてはどうでしょうか』と一応返信してみるものの、まるで取り合わない。だから今度は、6つも7つも下の上司にキレる。『CC入ってたんで見てますよね?何度もやり取りありましたし。いやあね、私が『ハイハイそれでOKです』って実態知らないで返信してもいいですよ。でも最終的に失敗したらあなたが責任取るんですよ?それでいいんですか? 私がだんまり決め込んで依頼を無視してたらどうするつもりだったんですか?…仕事はしますけど、仕事捌きはヘッドがやらないと案件落っことしますよ?』

ということで、窓際で店歴の長いおっさん部下を抱えると転勤族の上司は大変です。

・・・
話が大分それました。いや、実は私だってそんなキレる自分が嫌なのです。いつもニコニコ笑って対応してあげたいと思っています(相応の給金が出てれば)。

そんな時に思い浮かぶのが、高潔さとか寛容さとか、宗教者が備えている倫理観や道徳です。些事に動じない広くて豊かな心が欲しいと切に思います。

で、本作『旧約聖書入門』なのですが、著者の三浦さんが日常の経験や彼女独自の視点も交えて旧約聖書の内容を語るものです。そこで出てくる聖人たちのひたむきな信仰や信仰に基礎づけられた高邁な行為、逆境にへこたれない姿勢には信者ならずとも心洗われる気持ちになります。ああ、こういう素敵な心持を持てるようになりたいなあ、と。

読後、ちょっとは寛容にそして誠実に周囲に対応できた気がします。するとあらまあ、なんだかどの方の反応もスムーズで皆優しい!?という感じを受けます。普段から舌打ちと悪態の常習者からすると、本書は一抹の清涼剤のような爽やかさをもたらしてくれました。

・・・
他方で、聖書や宗教に疑問点も出ます。十戒の解説部分があるのですが、まずは第六戒は『殺してはならない』です。いやいや、イスラエルもそうだし、旧約も聖典に数えるキリスト教徒の代表:米国は何ですの?彼ら異端ですか?と嚙みつけなくはありません(日本国憲法9条もそうですが、実態ではなく理想を条文化しただけだという解釈もできますね)。

また、三浦さんは『神は不完全な人間の愚行にこれでもかとお付き合いくださっている』という旨のくだりがあったのですが、2,000年以上続いているこの宗教からすると、人類というのはそんな高邁な教えをもってしても一歩も精神的に進歩していないのではと思えてしまう。であるのならば宗教にどういう意味があるのか(学問的・哲学的な意味です)。

あるいは、不信心な宗教者が旧約にはたくさん出てきますが、高邁な異教徒がいたとすると、旧約的には前者しか救われないのでしょうか、等と問うてみたくなりました。

…え?キレている?キレてませんよ。いやでも聖書の世界は実に興味深いしもっと勉強したいし、信者に聖書の内容についていじわるな質問もしたいなあと少し思います笑。完全にロジカルだったり完璧ではないからこそ、どのように首尾一貫性を保つのか、あるいは保たないのか、そうした解釈がどのようになっているのか気になります。また、宗教が人心の安寧のために果たしている役割については決して否定はできません。

・・・
色々くだらないことを書きましたが、著者三浦さんの本書にあたってのスタンスがとても好きです。裏表紙にもこうあります。

“教典は経典である。そこにふくまれている宝石のような真理をみつけなければ、意味がない。だから、手引書は、どうしても必要なのだ”(まえがきより)

つまり聖書は独りよがりに理解するのではダメで「読み方」もまた学ばなければならないのです。読書人にはこの言葉は非常に重いと思いませんか。これはあらゆるテクストにも言えることですが、自分の読み方が正しいという保証はどこにもないことに気づかされます。先人の読み方に沿うことで、独りよがりでない読み方・今まで見えていなかった内容が得られるかもしれないのです。…いままでどれだけ他人の見方なぞ気に留めてこなかったことかと。

そういう点も含め、いろいろ身につまされる気分になった読書でした。

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2022年03月23日

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 旧約聖書は、『パンセ』が全く理解できなかったので、やはり勉強しないといけないと思っている。

 阿刀田高さんの入門書は、コミカルで楽しい本だったが、三浦さんの本はくそまじめ。

 自分が高校生の時に『塩狩峠』で感動したときの、三浦さんのきまじめさとまったく変わっていない。

 こういう純粋な信仰心には正直あこがれる。

①わたしの目的は、とにかくつたなくても、あるいは誤っていても、旧約をあまり読んだことのない人が旧約聖書に興味を持ち、よみはじめてくだされば達せられるわけである。(p274)

②わたしたちの人生には「なぜこんな目にあうのか」という問いに、答えの得られぬことが多い。また、疑問が多い。その時、このヨブ記を読み、神の限りない力を知り、信仰とは神への全き信頼であることを改めて知るならば、それは実に大いなる幸いであると思う。(p213)

 大震災でなくなった方、福島原発で苦しんでいる方々の思いと、このヨブ記の教えとどうすりあわせていったらいいのか。ヨブ記から読んでみたいと思う。

③わたしたちの人生には、どうも、神のすることがわからないということはある。が、わかりはしないが、それは神の計画の中では正しいことなのだということだけは信じたいと思う。(p116)

 今、国難にあっている時に、どうして心の平静を保つのか、その保ち方が問われているような気がする。人ごとと整理するのではなく、自らの問題、被害ととらえつつ、前向きの力をどう振り絞るのか、これが今の自分の課題です。

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2011年12月18日

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非常に抑えた表現、かなりロックな内容だと思いました。
購入した場所は「オカルトショップ」です。
つまりは、そういう内容です。

でも、色々勉強になって面白かったよ〜。('∀`)
アレなのは著者の人だと思う。

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2009年10月04日

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旧約聖書のファンブック的な意味合いととればよいかと。

キリスト教初心者向けの本。
逆にいえば、信仰に興味が無い人には向いていない。

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2009年10月04日

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聖書ってどうも敷居が高い。
というか、何書いてんだかよくわからん。
という人のための旧約聖書入門。
具体例を用いて分かりやすく述べられてます。
もちろん、聖書そのものではないので
著者の宗教観が大きく反映されてますので
聖書そのものについて知りたい人は
聖書を読んでください。
あくまで聖書に興味があるけど
とっかりが欲しい人のための入門書ですから。

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2009年10月04日

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『旧約聖書』の中なかのエピソードをいくつかとりあげ、そこに著者が読みとった信仰のあり方が語られている本です。

「旧約聖書は絶対におもしろい」という著者は、聖書のなかのさまざまな登場人物に人間の「弱さ」を鋭く指摘するとともに、彼らにかぎりない愛を注ぐ神の偉大さへの思いを語っています。

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2019年01月28日

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ネタバレ

 旧約聖書の内容を一つ一つ説明するのではなく、聖書とはこのようなものだよ、読みやすいから読んでみて、という感じの著書だ。

 彼女が感銘を受けたり、影響を受けたりした聖書の言葉を分かりやすく、現実と対比させながら解説している。確かに、この本を読むと聖書を読んでみようかなと思うが、聖書を直接読むよりも、もう少し平易な入門を読んでみようかな、と言う感じ。ほんとに、聖書のとっかかりとして読むにはとてもいい本だ。読んでみて、『なんだか物足りないな』『もう少し何か聖書のことを知りたいな』と思えるような、まさに著者の思う壺のような良書である。

 聖書の中に、箴言(しんげん)というのがある。箴言は、長々した文書とは違って、名言とか、ことわざのようなものだ。よい箴言をたくさん胸に蓄えておくと、生き方に大きな影響が与えられるだろう。聖書が難しいと言う人には、ぜひ箴言を読んでみて、と彼女は言うようだ。箴言はわかりやすいが、これを実行するのは難しい。例えば、「一生を終えて後に残るのは、我々が集めたものではなくて、我々が与えたものである」とか、「あなたが口を開いて語るとき、その言葉は、沈黙よりも価値があるものでなければならない」とか「若さとは成長することである。何に向って成長するか、それが若者の課題である」「地味のよい土地には雑草が生える」「我々はみな、他人の不幸は我慢して見ていられるほど、気が強いのである」など。よい言葉を胸に貯えることは、金を貯える事よりも大事なことである。聖書の箴言は、880ページから920ページまでの40ページにぎっしりとつまっている。聖書の言葉にはいのちがある。決して死んではいない。私たちの心の目を開き、励まし、慰め、あるときはグサリとえぐる。箴言の著者は、だいたいがソロモン王だといわれる。ソロモンはダビデ王の息子である。ソロモンは神に願った「私は小さな者です。しかしあなたの民は数え切れぬほど多いのです。それゆえどうか、私に聞き分ける心を与えて、民を公平に裁かせ、わたしに善悪をわきまえることを得させて下さい」。日本の大岡裁きは、このソロモンの話がネタではないかと思うほど酷似しているという。

 キリストが現れたのは、人は罪を犯さずには生き得ない存在であり、その罪の責任を取り得ない存在だからである。わたしたちは罪を許されかつ罪より救い出してもらうより仕方が無いのではないか。生きているという事は、人を傷つけていると言うことだ。何人といえども、未だかつて人を傷つけることが無いといえる人はいない。心の中で始終人を裁いている存在なのだ。その心の冷え冷えと冷たく、なんと冷酷なことだろうか。ヒルティは、その著「眠られぬ夜のために」の中で、「人を愛そうと思うのなら-そしてこれこそ、どんな人間教育にも必要なことなのだが-裁くことをやめなければならない」と書いている。

 旧約にせよ、新約にせよ、聖書と言うものは自分の生活の中で『自分ならどうするか』『自分はどうすべきか』を問いつつ読むべきものであろうと思う。

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2018年01月27日

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ネタバレ

 聖書はそれを宗教書として読むか歴史書として読むか、つまり信仰として読むか文学として読むかによりその受け取り方は大いに異なるだろう。聖書のエピソードに現れる明らかな矛盾を疑いで見るか、隠喩として見るか。進化論や宇宙論との明らかに対立することが明らかになった現在、聖書はむしろその物理的、生物的な矛盾を無視して、そこの人間ドラマの示すものだけに注目することができる。

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2012年06月02日

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素朴な疑問、牧師や神学者などの解答、そういわれてみれば確かに、そういえばこんな話がありました、という具体例。
前半はいいんだけど、後半にちょっとついていけず。一部の人物を誇張したりとか、ヨブ記での神とサタンのやりとりスルーしたり、旧約聖書で戦争の愚かさを説くとか。戦争の多さをネタに愚かさを説くならまだしも汝殺すなかれをベースにするのはちょっときついんじゃ。異教徒は人間じゃないって断言するならいけるだろうけどさ。
著者はクリスチャンだから基本的に新約が大前提の旧約なんだろう。そういった意味で同じ聖書を読んでるつもりでも、人によって全然ちがうストーリーが紡がれてるんだなあっと勉強になった。

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2011年12月04日

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大学のキリスト教学のレポート教材でした。せっかくなのでここにも一部を。著者三浦綾子が、旧約聖書を一部抜粋しながら私見も交えつつ解説した本である。病床で書いているため、苦難からの救いなどには特に力がこもっている。聖書は教典であるから、真理を見つけるための手引書は必要なのだ。口語体であり、著者の実体験などをふんだんに取り入れているためタイトルから想像するよりもかなり読みやすい本であった。

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2011年07月21日

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