【感想・ネタバレ】本日、サービスデーのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

表題作である中編と、短編四編からなる作品集。
とにかく表題作が感動的です。解説の北上次郎氏は、欧米の小説にたとえていましたが、自分は藤子・F・不二雄先生がいうところのSF(すこし・ふしぎ)作品だと思いましたよ。
巻末の短編「蒼い岸辺にて」は藤子・F・不二雄作品と水木しげる作品をミックスさせたような感動作。
「あおぞら怪談」も、なんとなく水木しげる作品を思わせます。
「東京しあわせクラブ」は、猟奇的で変態な内容。「気合入門」は、夏の日に少年がザリガニ釣りをするというだけのノスタルジック・ストーリー。
作品世界のノスタルジックな要素は少なめにしながら、昭和世代には藤子不二雄作品や水木しげる作品を夢中で読んでいた頃を思い出させて逆にノスタルジックな気分にさせられる作品集でしたよ。

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2017年07月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

①は朱川作品の中で一番繰り返し読んでるかな。おめでたい、ご都合主義と言われようが自分には心地よいのだろう。④さえ、オチがつけられていれば五つ星でも良かったのだが・・・。オススメは①と⑤。
①本日、サービスデー
家庭でも会社でも冴えない中年鶴ヶ崎が迎える奇妙な一日。天使も悪魔も出てきて。
②東京しあわせクラブ
「事件」の証拠品を競いに集うマニア達。最高に悪趣味だが朱川さんしか書けない。
③あおぞら怪談
昔、チャンピオンに連載されていた「手っちゃん」の女版。最後の台詞、味がある。
④気合入門
マッカチン(アメリカザリガニ)に勝った!と叫んだ瞬間、中途半端さがとても残念。
⑤蒼い岸辺にて
目覚めるとそこは早織の知らない青い世界。生きるのがしんどい人に捧げたい。

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2021年09月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

書店でタイトルを見たときに感じたのが普段の日常から脱却した特別なことが起こるんだろうなと勝手に想像して読んだ。大まかに言ってしまえばその通りなんだがタイトルの小説以外にも短編が4つ入っていてどれも心が少しだけほっこりする作品で変な裏切りが無い分人によってはイメージ通りとか感じてしまうかもしれないがこれはこれでよいと思う。

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2014年07月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

手軽にさっくり読める、エエ意味にもワルい意味にも。
アクがなさすぎるし詰めも甘いように感じるねんなぁ。手軽に読める半面、軽過ぎて歯ごたえない感じ。
特に表題作は、朱川風味抑え過ぎじゃないかなぁ。もうちょっと個性出して練ればオモロい話になりそうな設定だとも思うんだけど。

収録作で一番気に入ったのは気合入門、大げさに言うたらマーク・トウェインとかヘミングウェイ風味が感じられる青春譜。だけど、いかんせんこの短編も練り込みが足りてないように思える。もうちょっと練り込んだら書き込んだら、ひょっとすると大化けしそうなだけに残念。

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2016年09月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どの短編もしっかりとカラーが違って面白い。
本日サービスデーの主人公は庶民だけど、好感もてるし、そういう人がしっかり報われるお話は好きだ。

あおぞら怪談も、個人的に好きだった。のんびりした怪談ってこの人お手の物なジャンルですが、安定感あり。

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2014年05月20日

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