【感想・ネタバレ】我が友、スミスのレビュー

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Posted by ブクログ

「別の生き物になりたい」とジムに通い始め、ボディビルの大会に挑む話。言葉選びが一つ一つすごくて、あっという間に読んでしまった。これは面白かった。筋トレしている人に。

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2024年03月28日

Posted by ブクログ

私が全く知らない、ジムで自分を鍛えあげる世界。話も面白いし、文章もとても好きだと感じた。この著書の本をもっと読みたい。

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2023年12月20日

Posted by ブクログ

傑作! 
筋トレ、それは「自由である」ということ。
この世界、私も不思議だと思っていましたが、自分も見てみたい気にされられる作品でした。
自分を変えたい、自由になりたい。。。
没頭したい、没頭できる人が羨ましく、自分もそれを見つけたい、と思いました。
何と言っても、主人公のキャラクター最高。そして著者の言葉と笑いのセンス、私の超ど真ん中でした。
満点‼️

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2023年08月02日

Posted by ブクログ

ボディビルとか未知の世界すぎるけど、なるほど、これはヒロインがのめり込んだのもわかるような気がする。
ラストもとても良かった。
ボディビルという競技は生まれ持ったものや努力はもちろん、内面的な適性もかなり重要なのだなと。
ともあれ、ここまで一心不乱に何かに向かう努力って本当に凄い。主人公がひとつひとつを努力して直向きに課題をクリアしてく姿は眩しかった。
そんな経験は人生でなかなかできないし、この先も無駄になることはないと思うな。

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2023年06月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読書備忘録660号。
★★★★★。

挑発的なタイトル!
スミス。すなわちスミス・マシンです。
少なくとも週一で、ジムのフリーウェイトゾーンで翌日の筋肉痛をワクワク想像しながら、ウェイトトレーニングをしてる私のツボにハマる内容でした。笑

ただ、この小説を単なる女子BB(ボディー・ビルダー)が筋トレする小説と浅く捉えてしまうと、★ひとつとかに評価する人も出てくる。
この物語はそんなに浅くない。

外見として地味なU野。
毎日、Gジムに通いウェイトトレーニングを黙々とこなす。トレーニング後のプロテインが身体に染みていく快感。翌日に残る筋肉痛。
どうやら、鍛え上げられた肉体を持つことで、地味な会社員とは別の自分を作り上げたいという漠然とした願望があるのだろう。

そんなU野に、GジムのトレーナーであるO島から、自分が経営するパーソナルジムのNジムへの移籍と、BB大会への出場を勧められ、本格的なトレーニングと食事管理を始める。
しかし女子BBの世界は、どこまでも古い価値観としての女性らしさが求められた・・・。
美容、ファッション、ポージングなど。
そして職場の同僚は、彼氏が出来たのか?と訝しがり、女子は大変だとレッテルをはり、母親からは女がムキムキなんてと不気味がられ・・・。
そして、筋肉量を極限まで太らせ、大会に向けて表面の脂肪を落とし、体脂肪率12%くらいまで持っていき、血管を浮き出させ、12cmのピンヒールを履いて迎えた大会。
U野は、運もあり決勝の舞台へ。
そして気づく。U野がとった行動は!

同性、異性からのジェンダー論の中でもがき、それをウェイトの重さにぶつけ、不器用に生きるアラサー女子。
女子だけではなく、男子も生きにくい世の中。それをダンベル、バーベル、サイタマン・スクワット(笑)にぶつけた由緒正しい文学です!

とにかくユーモアにあふれた文体で、読みながらマスクの下は自然と笑ってしまっている。
数々の筋トレ格言が俊逸。
さらに、PP(パーフェクト・プロポーション)大会に挑む脇役S子がまた素晴らしい!
扉絵も完璧。

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2024年03月04日

購入済み

最近筋トレを始めて、私も(おそらく本に出てくるのと同じであろう)Gジムに通っており、それもあってか楽しく読むことができました。
筋トレの話ということで、肉体に関する描写が多くあるのですが、そこからジェンダーの話に持っていくのが面白いです。
「女性らしさ」を追求しようがしまいが、自分は女である、と言い切る主人公がとても潔くてかっこいい。なんとなく装飾をしている人が「女」なのだという風潮は、最近でもなくならないばかりかより強くなっている気がします。そんな中、日々女性としてもやもやさせられることを一緒に悩み、そして振り切ってくれる作品でした。読んだ後は筋トレに励みたくなります(笑)多くの人に読んでもらいたいです。

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2022年04月19日

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女性ボディビルという、見たことのない世界が面白かった。
とにかくストイックな主人公がカッコいい。

トレーニングの理由として、「別の生き物になりたい」みたいな事が書いてあるあたりは、凄く共感した。

筋トレのモチベーションが高まるので、沢山のトレーニーに読んでほしい作品だと思った。

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2024年05月04日

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ボディビルに対しては、黒光りした逆三角形集団くらいの認識しかなかったけど、この小説を読んでその世界を垣間見た気持ちになった。なんならジムに入会して筋トレしようかな、という気さえ湧いてきた。自分とはかけ離れた世界だと思っていたものが身近に感じられたのは、純粋に小説の面白さによるものなのだろう。
筋肉をつけて脂肪を減らし、かつ女性らしさをアップさせるという無理難題に立ち向かうボディビルダーを黒光り逆三角形などと認識していたことを申し訳なく思った。
どんな世界でも美しさに対して加点が行われることに変わりはない。

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2024年04月28日

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別の生き物になりたいとジムの門をくぐり、筋トレに励む。
自分を追い込むストイックなところに、何をやっても甘い自分の事を考えた。
こんなところでも女性らしさを追求される事に呆れた。
面白くもないのに笑わないといけない、ハイヒールに日焼け、優雅なポーズ、デカいアクセサリー、派手な化粧。
会社でも見た目が変わると、彼女への対応が今までよりも良くなるなんて。
モヤモヤするが、現実はこんなもの。
それでも清々しい終わり方に好感を持った。

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2024年03月20日

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ジムに通うU野が、女性のボディビル大会に誘われたことから始まるボディビル小説。大会に向けたトレーニングや食事の管理に励む中、大会では女性らしさを強調するためのメンテナンスと衣装も必要であることを知る。

自分とは全く縁のない世界の物語で、序盤は出てくるトレーニングの名前や器具を画像検索しながら読むのが楽しかった。また、ボディビルでは筋トレや食事以外に必要な準備がたくさんあることを知って、驚きがあった。
後半で、この物語はボディビルの世界を通して、日常生活で感じる違和感や決められた枠に対してどう抗うのかということを描いた、普遍的な作品なのだと感じた。
最後の一文が印象的で、清々しさと格好良さを感じる終わりだった。

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2024年01月31日

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筋トレハマれないタイプなので、最初はうーん、共感できん。と読み進めていたが…
後半になるほど、日常の中のささいなひっかかり、違和感みたいなものが捉えられていて、
わかる…わかるよ…と一気に読んでしまった。
文体的にこの著者、漢文好きそう。

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2024年01月08日

Posted by ブクログ

爽快な気分になります。一年行ってなかったスポーツジム再開します!
簡潔な文章で一気に読めますが、主人公の最後の行動をどう受け取るか?結構重い問いかけです。

私は「あ、まだまだ「女は女らしくあってほしい」と思っている守旧派なんだな」と気づかされました。

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2024年02月08日

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女性のボディビルという、とても特殊な世界を描いた純文学。

大会に向けて肉体と美を極限まで仕上げていく様が爽快だった。

主人公の集中力が研ぎ澄まされていく様子に私の物語への没頭がシンクロした。

終盤のカタルシスは心にジンときた。読後、余韻が続いた。

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2023年11月03日

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110ページ、分かる。
年を重ねてきて、多少は薄れてきたような気もするが。
自分が好きなものに熱中でき、自分で演出できるのが自由ということのひとつ。

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2023年10月25日

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ネタバレ

(2023/10/17 2h)
p.110 が全てだと思う。

この小説はことごとく登場人物の性別に言及しない。
なので初登場のキャラクタの性別がすぐには分からないようになっている。それが素晴らしいと思った。

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2023年10月19日

Posted by ブクログ

先に、「黄金比の縁」を読んでとても面白かったので、石田夏穂さん2冊目。

女性がジムで身体を鍛えている状況から、ボディービルの大会に出る。その過程とその後だけを追った物語。

トレーニングの真面目さを
「お前は出家して禅僧になったのかというほど節制に努めていたのである。」
大会までの過密スケジュール
「私は内閣総理大臣顔負けの分刻みのスケジュールを生きることになる。」
大会前の身体のケアとしての脱毛を
「世は脱毛戦国時代だ。」
トレーニングのために会社をそうそうに退社するのを
「そのまま会釈すると鼠のように退社した。」
慣れないハイヒールを
「私の脚先にいる二匹の怪物も、当然のように十二センチだ。」
などなど、いちいち表現が面白い。

「女性は大変ですね。」に引っかかり、トレーニングを通して「別の生き物になりたい。」と願う。

身体は嘘をつかない、自身で実感できる存在そのもの。そして、トレーニング中は、思考すら寄せ付けず、ある種の悟りに近い多幸感に満たされる。

自分を自分たらしめる何かを掴み取りたいと思う事は、すべての人にとっての切実な願いだ。











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2023年09月29日

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自分とは嗜好が全然違う、多分同じ職場にいても仲良くならなさそうな主人公の話だけれど、無理なく主人公と一緒にボディビルの世界にすいすいと入り込み楽しく読むことができた。

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2023年09月22日

Posted by ブクログ

タイトルからは全く想像できない、かつ芥川賞候補作との宣伝からはややイメージしにくい作品。実際に経験をしたことのある方でないとここまで細部には語れないユニークな世界と、主人公の目標に向かってテンポ良く進む流れがエンタテインメント小説としては非常に心地よい。

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2023年09月17日

Posted by ブクログ

ジムに通う中でボディビルの大会出場を目指すことになる女性が主人公。

なぜ鍛えて、それが誰のため何のためなのか
そこで求められる女性らしさとはなんなのか。

鍛えながら大会出場を目指す中で変わっていく
自身の身体だったり、心、周りの反応
それらがリアルに描かれていると感じた。

終始筋トレの内容ではあるけれど
自分の思いに気付き向き合っていく様が
今自分に足りていないような気がして勇気づけられた。

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2023年09月10日

Posted by ブクログ

カーリング藤沢五月さんのニュース見てこの本を思い出す…結構な率で読んだ方はそうだと思うけど笑
この本読んでたので裏では大変だったんだろうなと。読んだ当時はマニアック過ぎてそうゆう嗜好もあるんだね程度だったけど時間をおくて藤沢さんを経ると現実味を帯びてきたって感じ。でも何故か男性の筋肉美への追求の心持ちは理解しきれんわ

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2023年08月06日

Posted by ブクログ

単純だと思うけど、自分の筋肉を愛おしく感じた。
仕事や人間関係など努力してもどうにもならないものがある中で、筋肉は裏切らないって使い古された言葉だけど、なるほどこの本を読んでしっくりきた。

私も本を読むまでは女性のボディビルはフィジークが望ましいと思ってた、女性らしさを残しつつ
筋肉の美しさを見せるバランスの良さがあるというか。正直読み終わった今でもボディビルよりフィジークの方が好きではある。けどボディビルは女性らしさとかそういうのを超越して、筋肉そのものをいかに美しく仕上げて魅せるか、いわば一種の芸術というか。真摯に筋肉に向き合ってる主人公が輝いて見えた。

さっそく私も宅トレ15分始めた、千里の道も一歩から。

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2023年06月12日

Posted by ブクログ

ネタバレあります


筋トレを全くしない私にとってU野さんは真面目でストイックです。自分自身のボーダーラインは誰にでもあるが、好きなもの、自分でやろうと決めたことはきっちりとやるタイプ。

もし、身の回りにU野さんのような人がいたら、この人何してるんだろう、何が趣味なの?なんて私も興味深々で「ほっといてくれ」と思われただろう。

この小説の中で彼女は友達にも、同僚にも、家族にもBB大会に出場すると言わない。

私だったら、ついつい誰かに言いたくなっちゃう、すごい人にパーソナルしてもらってて、BB協会の理事に目をかけてもらってるんだぁ、なんて。

甘いものを口にしなくなった彼女の
「これは超越した意志の力と言うべきか、不思議と我慢の実感はなく、もう甘い物はお前が食べる物ではないのだと誰かに言われ、納得してきたような感じだった。スーパーのレジ横に並べられた期間限定のチョコレートを見遣る私の眼差しは、俗世で生きる別離した兄弟を見遣る眼差しだったに違いない」
という言葉が心に残った。

そう、彼女は同僚にも家族にもウソはついていない。
ただ「今私ね、頑張ってることがあるんだ」とは周りに言ってないだけなんだよね、承認もいらない代わりに私の世界から見れば俗世の人に侵略してほしくない。

孤独ではあるが、最後まで清々しい。

O島さん、T井さん、E藤さん、S子。
みんな魅力的でした、皆が皆、自分が納得できるルールに忠実にやるだけだ。

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2023年05月25日

Posted by ブクログ

表紙的に熱血筋トレ小説と思って読んだらジェンダー格差に斬り込んだ小説だった
テーマ的に重いのに、重さを感じさせないところがすごい

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2024年05月17日

Posted by ブクログ

筋トレ小説は初めて読む。
筋トレ好きの自分でもちゃんとした内容で結構面白かったし、ジムに行きたくなる本だった。

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2024年02月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

スミスは人だと思っていたらトレーニングマシンのことだった!
今までに読んだことないタイプの小説で、淡々としてるんだけど、時折挟まれる主人公の悪態がツボでめちゃくちゃ笑った。
私はこんなに追い込んで筋トレしたことないけど、身体を鍛えることで別の生き物になりたいという感覚は分かるなあ。あと、筋トレしてる時の無になる快感とか。

ボディビルが女らしさを追求される場だというのは知らなかったし、そのことへの怒り〜ラストの展開も面白かった!

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2023年10月30日

Posted by ブクログ

女性らしさを求められることに嫌気がさし筋トレを始め、ボディビル競技に挑むU野。
トレーニング中の心理描写に大いに首肯し笑った。

社会的なモノサシに常に測られるのはしんどいもので、私は男だからまだマシだが、女性はさらに窮屈だろう。
しかし、U野は一筋縄ではいかない女性であり…。

筋トレに詳しくない方でも十分に楽しめるはず。

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2023年09月30日

Posted by ブクログ

スミスは人じゃなかった。
自分をどんどん追い込んで、のめり込んでいく様がいい。目的を達成するため食生活から見た目までとことんストイックになっていく。
結末が妙に現実感がありよかった。

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2023年08月07日

Posted by ブクログ

石田夏穂さんの作品を読むのはこれが2作目。
やはり文章が面白くて、好き。

まったく知らなかったボディビルの世界。
主人公の母親がそうであるように、
縁のない人間にとっては“女性らしくない”イメージのある種目。
しかし、実際はロングヘアに濃い化粧、脱毛に大きなピアスに、ハイヒールと
“女性らしさ”をこれでもか、と求められる世界。

主人公の最後の決断を含めて、カラッとしてしている。
好きなものを嫌いにならずにいられそうで良かった。

印象に残ったのは、個人によって差はあれど、
このラインを超えたら恥ずかしいという着飾る感覚。(110ページあたり)

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2023年08月07日

Posted by ブクログ

後半までほぼ日常描写に感じたけど
男性ですので、ちょっと受取り方が女性読者と違うかな?
面白くてリズム良いです
世の中の息苦しい堅苦しいレギュレーションや感性の押し付けには違和感を覚えるモノノ
共感度?感動は低かったかな

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2023年06月17日

Posted by ブクログ

人は何かに打ち込んで追い込むといつの間にか成長して強くなっている。アスリートの大会はその人のこれまでの努力をぶつけ合う場だから迫力がすごくて、その結果を知るまでずっとハラハラドキドキ。
そして何よりも石田夏穂さんのワードセンスがたまらない。

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2023年06月12日

Posted by ブクログ

最近小さめのスポーツジムが建設中なのをよく見かけますが増えているんでしょうか。
自分の周りにもジムに通っている人がいますが私はそこまでの気力がありません…。
でも、本書を読み終えると、まるでスクワットを50回くらいしたような疲労感を味わえるので、もしかしたら少し痩せてるかも!?(んなわけない) 
  ◇
ジムではないですが、泳ぐのは好きなのでたまに地元のプールに行きます。先日も久しぶりにプールへ。
あれ?なんか人が多いなあ…。
…今日はやめよ(速
そうして家に帰ってすることといえばやっぱり読書…。

つまりブクロガー(?)の私にとっての〈我が友〉は、やっぱり「本」なのでしたというオチで…。いやオチてない。

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2023年03月03日

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