【感想・ネタバレ】自慢話でも武勇伝でもない「一般男性」の話から見えた生きづらさと男らしさのことのレビュー

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Posted by ブクログ

10人の男性の体験談、人生観が赤裸々に綴られている。
マジョリティなりの苦労、気持ちなど、マイノリティ(シス女性も含む)には理解できない知り得ないことがたくさんあって勉強になった。

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2023年06月08日

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桃山商事の本は好きで何冊も読んでいるが、毎回男性の生きづらさや苦しさ、虚しさ、ズルさなど本音が垣間見れるのが魅力的だと感じる。また清田さんがそれぞれの話を聞いた後に書いている感想にも、多くの男性あるあるが詰まっている。

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2022年07月20日

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まずとても読みやすい。これは何気に素晴らしい

内容は刺さり刺さって読み終えた時点で満身創痍
なのに不思議と晴れやかな気分も感じている





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2022年04月21日

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前作の「さよなら俺たち」から2年、桃山商事として、女性のみならず男性の悩みにも寄り添い、10人の男性の生き方、生きづらさ、悩み、性癖などを紹介し、正論はかざさず、答えは読者に委ねる著者の優しさが染みる。本書の紹介される男性たちは、医療専門職から見れば、アダルトチルドレン、愛着障害、セックス依存、DVなど、様々な症状となるのかもしれない。事実、自ら医療専門職にアクセスしたことで自己認知つながった男性も紹介される。なかなか自分の悩みを言語化して自認することが難しい男性の一方で、「素直な言語化は気持ちいい」と表現できる男性も。男性として下駄を履かされて生きてきた男性性をふり返り、多様な生き方を模索するきっかけの書としてはどうだろうか。

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2022年03月30日

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ネタバレ

すーごく難しいというか、書きにくい話をこういう風に書ける人、少ない。男もつらいけど、女もつらいのよ、という大貫妙子の歌を頭の中でならしながら読む。

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2022年03月05日

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【年代を問わず、生きづらいと感じている男性に読んでほしい】

以前、西井開さんが書いた『「非モテ」からはじめる男性学」を読んだときに、本書の著者清田隆之さんの著書が引かれており、興味をもった。

マジョリティ男性の語りに耳を傾けてみることで、「一般男性」の存在、実像、内実を考えていこうというのが、本書のテーマだと感じた。

読んでみて、「自己開示」って何のかなって考えた。
本書の中に、心療内科に通う男性の話が出てくる。そこで彼は「意識的に自分語りをすることの大切さ」を語る。
この話は、僕の中でもストンと落ちた。

小説や映画では登場人物が、赤裸々に自分の生い立ちや悩みを打ち明ける場面がある。そんな場面に、目が奪われる。

なんでもいいのかな?
自分の思っていることを、そのまま、思いのままに話すことが「自己開示」になるのかな。
それを受け止めてくれる人って、果たして自分の身近にいるのだろうか?

きっと僕も「一般男性」の一人だろう。
本書に出てくる10人の一般男性とは、まったくと言っていいほど似つかわしくない人生を歩んできているが、自己の言語化に、これからはもう少し真剣に向き合ってみようと思った。

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2022年01月16日

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ここまでの感情をしっかり言語化して、受け止めていくのにどれほどの勇気、心をすり減らしたのだろう。

同じように感じる部分もあり、かなりグサグサ刺されながら読み進めた。

何者でもない自分は、マジョリティだからこそ、何も無い、普通の人間なのである。

マジョリティであることをしっかり受け止め、感情を言語化していきたい

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2022年01月16日

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10人の市井に生きる男性たちのインタビュー。当たり前だが同じような人生などなくそれぞれ面白い。捉え方は筆者の意図と違うだろうけど個人的には現代社会人男性列伝ともいうべき楽しさがある。特に女性関係が派手な方の話は不謹慎ながら面白かった。もっともインタビューに応じるだけあって問題や悩みはあっても社会的には成功もしくは上手く順応している方々であるので響かない人もいるかもしれない。

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2023年07月30日

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一般男性10人が自分のことを語る本。

正直こういう本はあまり見ないよね
って言うか、
需要があまりないよね、と。

健常者で異性愛者でシスジェンダーな男性は、それだけでマジョリティ。
マジョリティの話なんか聞いても、面白くもなんともない。

…ふつう、そうでしょ?
しかし、
この本はとてもおもしろいかった。

それぞれの人生におけるサラリーマン生活、コミュニケーション、処女信仰、ED、マッチングアプリ、不妊治療、DV、シングルファザー、マウンティングやマンスプレイニングなどについて淡々と語る。
みんな、生きづらさを抱えていて、その生きづらさの根幹は多様なようでいて、実は同じもののような気がして、それはなんだろうか?
と、考え込んでしまった。
一言で言うと、マジョリティに必死でしがみつく悲哀…というか。

男って、がんばって生きてるんだけど、ほんとにキモいんだよな。
どうしてもそのキモさから抜け出せないところが哀しいんだよな、と思いました。

まあ、そのキモさから距離を置けるうらやましい男もいるわけですが…それは例外。



オトコゴコロを知りたい女性に特におすすめ。
幻滅するかもしれないけど。

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2022年09月25日

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一般男性の自分語りのエピソードをまとめた本
「成果」を残すことにこだわる生き方を感じ取ることができる
同じ人間でありながら、男女の関係性の構築の在り方は大きく異なることを理解できた
資本主義社会下で自分が幸せだと思う生き方を知ること、実現することの難しさを感じた

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2022年08月10日

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桃山商事、懐かしい~!という思いで読み始めたのだけど、なかなか斬新な切り口・題材だったので読み終わったときは何とも言えない気持ちになった。
男性が、今までの人生やターニングポイント(よいものも悪いものも)となったエピソードを話していくもの。

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2022年07月01日

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タイトルの「一般男性の話」にひかれて手に取りましたが、目次の最後に小さく
「発言の一部に暴力的、性差別的な表現があるため、フラッシュバックなどの可能性がある方はくれぐれもお気をつけ下さい。」
とあったので、少し構えつつ読みました。

フラッシュバックこそなかったものの、パートによっては読み終わって気持ち悪さというか、怒りとも嘆きともつかない何とも言い難いザラッとした嫌な気持ちになりました。
一見、これまでの行いを省みてこの先の軌道修正をはかろうとしているようにとれるインタビューも「これ、根本的にはそう思ってないんじゃない?」と行間から勝手に感じてしまったりしたのは、私がどこか穿った姿勢で読んでいたからなのか、はたまたそうではないのか…。
毎回清田さんの感想が最後にあり、そこで都度モヤモヤを整理しながら読み進めていった感じです。
「男性は集団内でのポジションを重視する、女性よりもその傾向が強いと感じる」と評した部分と「human being と human doing」の話が印象に残りました。

読後感は決して良くないですが、普段ジェンダーについてほとんど考えてないでいるような自分が「男性性」についてちょっと真剣に考えてみるきっかけになりました。

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2022年03月19日

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10人の「一般男性」の人生や内面についての「自分語り」を集成。「男性性」というテーマが通底している。
「ちょっと「男性性」という視点での解釈が先走っていて、これは本当に男性特有の話なのだろうかと思うところもあったが、「男性性」について考えるよいとっかかりとなる本だと思う。
「男性性」というテーマはさておいても、ほぼ同世代の10人の語りはそれぞれ興味深いものだった。他山の石というか、自分を見つめ直す糧となった。

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2022年03月09日

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「一般男性」へのインタビュー取材を通して男性性(男らしさ)の正体を解き明かそうとした一冊。もちろんトキシック・マスキュリニティ、ホモソーシャル、マチズモといったテーマは決して平易な問題ではないため本書で気持ちいい一発回答を得られるわけではない。それでも多種多様な人選の自分史を読む中で正直全く共感・理解できない人もいれば「ここは自分と重なるな」という人もいる。あなたの抱えるモヤモヤを、同じ悩みを抱える他の誰かが上手く言語化してくれているかもしれない。本書を読んで少し救われる人はきっと多いはず。

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2022年03月05日

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清田さんの最新刊、一般男性10人の自分語りを収録。
正直言って、全然共感できない語りばかりで気分悪くなってしまいました笑。常々男性の不可解行動に悩まされてきたけど、本人の口から解説されても、
なるほどわからん、っていうのが分かった、笑

出てくる人みんな、悩みや失敗を語ってても、根底に「自分大好き&自分は一番」っていう謎の自信が透けて見えて、それが気持ち悪い原因だなと。
いや、自分語りなんだからある程度しょうがないのはわかってる。でもあまりにも他者が軽視されてるっていう印象が、どの語りからもするのが不思議よね。彼女や妻や上司や友達の話が出てきても、なんか薄っぺらいんですよ描写が。
デフォルト設計で、自分と比べて上か下か、みたいな捉え方しかできない悲しい生き物なんだなーっていう感じがしました(言い方ひどい)。

でも何人かはそういうマジョリティ男性の視点に気づいて、修正測ってる感じもあって、それはよかったなと思います。まぁあえてそういう人を選んだんだろうけど。。。

一般男性はこの本読んだらどう感じるんだろう、それは気になるなぁ。みなさんぜひトライしていただきたいです。





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2022年02月06日

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勝つこと/役に立つこと/優位に立つこと/うまくいくことの快感と、それを達成できないことへの恐怖。わたしのなかにある“男性性”が抉り出される気分で読んでいた。
自分が捨ててきたもしくは捨てたいと思っている“それ”に向き合い、言語化していくことでしか楽になれないのだと。

ジェンダーに関する話においては「権利」や「安全」の担保の話としてのみ捉えてしまっていた最近。それだけじゃないよなと思い直す。

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2021年12月22日

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特殊に感じるような人もいて、この方々が「一般男性」なの??か!?と考えさせられた。
それから、あっ!この感じ...わたしが男の人に対してイラっとしたり、何考えてるの?とか何も考えてないでしょ?何故黙る?などなどと思った瞬間のやつだ!と感じる箇所がいくつかあった。
まぁ男性側から見た女性でも似たようなことはあるのだろうなぁ。

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2023年05月16日

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ごく一般的な男性たちが、自身の半生を語る独白集だ。ライトなものから、ヘビーなものまで、人生は十人十色。みんな、何かを背負って生きている。世の中がもっと、男性たちの「辛いときには語ってもいい空気」を醸成できるようになればいい。

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2023年02月11日

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ネタバレ

・男性は感情の言語化が苦手
・human beingとhuman doingがある。前者は感情や欲求、価値観や生理的反応など今ここにあるもの、否定しがたく存在しているものがベースとなる人間の在り方、後者は能力やスキル、資格や肩書き、役割や実績など行為によって得たものの総体として捉える在り方。男性はdoingを重視しbeingを軽視しがち。というのはとてもしっくりきた。同時になぜそうなるのかは気になる。幼少期の育てられ方なら今後は変わっていくのかな。

★いろんな男性の語り。女性の本はたくさん読んできたが男性が内面を語る本を読んだことがないと気づき読んだ。まあ素直な男性の心の動きだなと思いながら読めた。社会のプレッシャーに対しストレス抱えながら生きていく中で攻撃的な一面を持ってしまう(ネット叩き等)人の話はこういう人はたくさんいるんだろうなと感じた。beingを軽視していると絶対に歪みが出る気はする。生産性やコスパ重視してアプリでいろんな女性と肉体関係を持てたけど結果虚しい、みたいな人の話は全く共感できないしなぜそうなるのか。多分たくさんの女性と関係を持てる、モテる実績みたいなのが勲章なのかもしれないけど虚しいなら何の意味があるのか?と思ってしまうけどこれは私がbeing重視だからなんだろう。
別に何かを指南する本ではないけど、著者の方がバイアスかからないようにとの配慮からか各インタビューに対する意見やコメントが少なかったし遠回しな言い方が多くもっと踏み込んでくれればいいのにと思った。あと男性って叶わなかった昔の恋愛に固執しすぎるなと思ったけどこれなんで?

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2023年01月05日

Posted by ブクログ

「一般男性」とひとくくりにされる男性たちのリアルな身の上話。
女性に比べて、男性はこういう話をあまりオープンにはしゃべらないのかも、という意味で、ありそうでなかった本。
男性社会も上下関係や友情からの嫉妬なんかでけっこうドロドロしてるとこもあり、あまり女性と変わらない。
(だから、「女社会は、めんどくさい」みたいな固定概念も持たない方がよい)
登場するのは「一般男性」の中でも、こじらせ気味の人が多いのかな……?という印象(笑)。
でもまあ、「一般女性」も中身はいろいろ、というのは同じなんだろう。
著者は男性だが、ジェンダー問題に配慮してくれているので、登場男性の語りとのバランスがとれている。
関係ないけど、装丁のずらっと並んだ「一般男性」のイラストを見て、「バチェロレッテジャパン」の参加男性を思い出した。
あの人たちも、「一般男性」だけど、みな個性的だったなぁ。

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2022年12月16日

Posted by ブクログ

「一般女性」の立場からすると「うるせぇバーーーーカ!!!」って言いたくなるような語りもまあまあ含まれてるんだけど、きっと悩みを打ち明けたときそういう反応されること自体が生きづらさでもあるんだろうなぁと思う。
共感できないし歩み寄るのも難しそうだけど、ちょっとだけ「アンタも大変なのね」って視点が持てるようになった一冊。

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2022年10月08日

Posted by ブクログ

読んでいて、正直気分の良いものではなかった。掲載されている男性は、自分が好きで、自分を語りたい人たちのように思えた。もちろん、人選し、話を引き出した著者の力もあると思う。一般男性といえども、多くを特殊な例と感じた。だから、ここまで語れるし本にできるのかな。
2022,9/25-29

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2022年09月29日

Posted by ブクログ

登場するみなさんそれぞれ、
自分の思考回路を
自分でちゃんとわかっていて、それを
詳しくそのまま話してくれているので、
理解できないのもあったけど、
こういう考え方なのかって知ることが
できて面白かった。理解できない部分も
少なからずありましたが。

ジェンダーをしり、
『82年生まれ、キム·ジヨン』を
きっかけに女性に対する見方を改め
自分は女性と仕事をする方が楽だと
話していた人のエピソードが
とても印象に残っている。
こんなに成熟した考えの男性も
いるとこにはいるんだ!と思った。

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2022年07月30日

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