【感想・ネタバレ】アナザー・エゴ 男女逆転の執行者は、世界最弱の令嬢を護衛する 【電子特典付き】のレビュー

生輝圭吾 / motto

「男(オレ)」と「女(わたし)」で、君を絶対に守り抜く――。

第12回講談社ラノベ文庫新人賞＜佳作＞受賞！

「人間」と「魔人」が魔術によってしのぎを削るヴェルナンド大陸。

オルレリア王国特務課のエージェントであるユージ＝エーベルトは、性的興奮をきっかけに性別が反転する特異体質――逆転性多重身体障害（アナザー・エゴ）という異能の持ち主であった。

そんな彼に下る新たな命令は、人間最強の魔術師家系に生まれた少女、シャル＝マリリアの護衛任務だった。ユージは女の姿・ユーリとして魔術学院に通いながら、シャルを秘密裏に護衛することに。しかしとあるきっかけで、シャルに男女逆転体質の秘密を知られてしまったユージは、魔術の才能に恵まれなかった彼女の師になることに――！

第12回講談社ラノベ文庫新人賞《佳作》、TS学園魔法ファンタジー！

※電子書籍には特典として生輝圭吾先生書き下ろしＳＳ「とある王女のお戯れ」が収録されています。

[ブクログ · ★★★★☆]

魔神と闘う世界において、性的興奮をすると男女が逆転する主人公が、令嬢を護衛する話。
後書きにも書かれている通り、本作はラブコメはサブで戦闘要素がメインであり、戦闘シーンや修行シーンは息を付かせぬ形で上手く描写されており、楽しく読める。
一方、3年前に一回襲ったのに、その後2年11ヶ月襲わずに何故最後護衛を外れた段で急に魔神が襲ってきたのか、という妥当性が疑問。また、護衛を外れた段階際の１文の意味に色々と期待した割に普通の話で残念だった。