あらすじ
意外と書けない短くてわかりやすい文章を書く技術!
メールやSNSなど、短い文章を書く機会が増えています。朝日新聞夕刊一面のコラム「素粒子」を7年半書き続けてきた著者が、簡潔な文章で言いたいこと、思いを伝える書き方のノウハウを示します。
「素粒子」は182字の文字制限がある極小のコラム。実例を挙げながら、短くても伝わる文章、キレのある文章、コクのある文章のポイントを明示。言葉の選び方、書き出しの一行、何をどう書くかもわかります。本書を読めば、コミュニケーションに役立つ「短文力」がつきます。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
『意外と書けない』という惹句。意外ではない。
名筆家でも短文は難渋すると聞く。
短くて中身のある文章を目の当たりにするとうっとりしてしまう。
『スピーチと女性のスカートは短い方がいい』と昭和のオヤジはほざいた。今やコンプラNGワード。
数多ある文章読本の著者は作法を伝えられると思っているのか。パラパラ炒飯ができる手順を忠実に辿っても、中々その通りにはいかないように。
以上、200文字と相成りましたの巻。
Posted by ブクログ
表紙のタイトルだけを見て、本屋で衝動買い。
自分が知りたかった内容とは、少し違ってはいたが、文章を書くことを生業とされている人がどのように考えているのかを垣間見ることはできた。記事によっては、常套句を極力避け、ありのままを書くほうがより伝わることもあるというのだ。また、表現を豊かにする言葉の選び方は非常に参考になった。ついつい「よさげ」「~的」など安易に使ってしまいがちだが、便利だからといって表現の努力を放棄していないか、自分の言葉をチェックしてみようと思う。
Posted by ブクログ
朝日新聞2021年6月11日付 南米ペルーの大統領選の記事=悪い文章の例
「南米ペルーで6日に投票された大統領選の決選投票は、9日夜(日本時間10日午前)に選管発表では開票率99.908%に達したが、一部の結果に異議を申し立てられ、当選者が決まらない状態が続いている。」
星新一のショートショート=短文の例ボッコちゃん
「そのロボットはうまくできていた。女のロボットだった。人工的なものだから、いくらでも美人につくれた。あらゆる美人の要素を取り入れたので、完全な美人ができあがった。もっとも、少しつんとしていた。だが、つんとしていることは、美人の条件なのだった。」
文章は起承転結ではない。もともと漢詩の手法。
常套句は使わない
声を落とす、顔を曇らせる、唇をかむ、目を輝かせる、胸を張る、喜びを爆発させる、
気になる言葉
なにげに、は何気なくの誤用
ほぼほぼ、やばい、
若者の会話は、やばいとかわいい、でできている。なんにでも使える=何も言っていないのと同じ。
耳障りな言葉
こざいます、はある、の丁寧語。示してございます、は耳障り。
させていただく、は誰かの許可を得るときだけ。
便利でも使いたくない言葉
~的、わたし的、は容認されていない。わたしは、が正しい。~する私がいた。
語彙の選択肢をたくさんもつ。
令和版語彙数推定テスト
日本は、世界で一番母国語で世界文学を読める国。
言葉の重複
後で後悔する、一月元旦、今の現状、色が変色する、炎天下の下、過信しすぎる、必ず必要、元旦の朝、偽善者ぶる、ぐっすり熟睡する、尽力を尽くす、花が開花する、平均アベレージ、毎月ごと、まだ未定、満面に笑顔をたたえる、余分な贅肉