【感想・ネタバレ】アカデミアを離れてみたら 博士、道なき道をゆくのレビュー

岩波書店編集部

大学などの学術界から「外」に出た博士たちは，何を感じ，どう生きているのか．研究の経験は，その後にどう活かされるのか．企業の研究職から官僚そして指揮者まで，主に理系の博士号取得者たちが，酸いも甘いもひっくるめて語りつくす．21人の目は「外」の世界をいきいきと映し出し，そしてアカデミアのいまを見つめる．

[ブクログ · ★★★★☆]

嘉田さんのインタビューがすごい。ここにあるのはうまくいった話ばかりだけど、それでも、みんな、すごい。

[ブクログ · ★★★☆☆]

　本書に登場するのは超一流大学のアカデミア環境を過ごし博士号を取得した方々だ。知力、体力は申し分なく、このような方々の能力を十分に活かせる社会の仕組みが必要だ。多くの人は心配や不安で十分なパフォーマンスが発揮できないこともあるだろうし、挫折感を味わい心が折れることもあるだろう。アカデミアの道を選ぶにしても別の道を選ぶにしても、相当なエネルギーが必要だ。根性や自助努力は大事だがそればかりに頼っていてはいけない。