【感想・ネタバレ】不登校・ひきこもり急増~コロナショックの支援の現場から~のレビュー

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Posted by ブクログ

コロナ禍がひきこもり支援にどう影響を与えているかを伝えてくれています。
著者らは、長年不登校、高校中退、ひきこもりの支援活動をおこなってる個人及び団体です。

事例から、支援活動がどのように実践されているかわかる構成になっています。とくにアウトリーチ支援の章は、ノウハウがわかりやすくまとまっていると思います。
支援できている母数は決して多くないですが、その社会参加への過程や復帰の割合の高さ(約85%)はすばらしいと感じました。
根気強い介入と子どもや親の状態の見極め、両親との協働、安全への配慮、組織における職員や学生インターンとの関係の良好さが際立っているように思います。

コロナで直接の会えない時間が回復を遅らせてしまっているかもしれない。
一方でリモートの良さはある。

人と人とが対面できない状況下でも、懸命につながろうとする支援者の姿勢と、ひきこもりの子どもたちの生き様に感銘を受ける一冊です。

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2022年01月31日

Posted by ブクログ

「子供たちが自律して勤労納税の義務を全うしそれぞれの能力を社会で発揮できれば国の発展につながる」
僕なんかは仕事がらとてもよくわかるのですが支援者の方々からこのように言っていただけると心強いです。
行政が後押しするためにはエビデンスが必要なんです。
例えば2020年度の小中学生の不登校が19万人を超えている状況やそうです。
彼ら彼女らが生活保護のその他世帯になるのか自律した納税者として生活が送れるのかでどれだけ損失が出るのか計算できます。
まちづくりの中でも福祉と並んで取り組むべき課題やと痛感します。

「アウトリーチ支援」
こちらから子供たちが閉じこもっている部屋に出向いていく
ステップ①規則正しい生活をする
ステップ②自律して自信をつける
ステップ③社会貢献をする
本書ではアウトリーチ支援の難しさが描かれています。
根気強くアプローチしないと上手くつながらないことがよくわかります。

「ゲームの有効性」
僕は1ゲーマーやったんでゲームの面白さも中毒性もよく分かってます。
つまりゲームは毒にも薬にもなるということです。
その中でeスポーツとしてゲームの地位が認められてきたのは誇らしく思います。
本書にもあるようにeスポーツを引きこもり脱却のツールとして可能性が大いにあるというのがよくわかりました。
私案として具体的に
公立中学校にeスポーツクラブを作れないか
パソコン部があるクラブなら比較的容易かもしれません。
またひきこもりの子供を規則正しく学校に通わせるツールにならないか。
保健室登校ならぬ部室登校みたいな。
必ずスクールカウンセラーとの面談をセットにすれば理屈は立つのかなと思います。
クラブという以上は勝ちに行かないといけないので近隣の家電量販店やeスポーツに力を入れている企業に社会貢献として協力要請できないか。
コーチや場所の提供があれば大人と接する機会も増えます。
この辺りをまとめていきたいと思います。

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2021年12月25日

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