【感想・ネタバレ】あさひは失敗しないのレビュー

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Posted by ブクログ 2022年02月20日

あさひは失敗しない。
一見、励ましの言葉のようでいてとんでもないプレッシャーを与える母親からの呪いの言葉だった。

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ネタバレ購入済み

あさひは失敗しない

2021年12月31日

一種の毒親と娘の話。あさひの母もどうやら毒親育ちらしいけど。
あさひは毒親との関係を切るとは言え、それが祝福できる形でないのが辛い。
あさひは、この後どうなるのか、どう再出発出来るのか、いつか読んでみたいです。

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Posted by ブクログ 2023年02月17日

冒頭から不穏な空気に心がざわざわして落ちつかない。
イヤミスと言うよりイヤホラな雰囲気の読み心地。

娘のあさひを励ます「あさひは失敗しない」という母親のおまじない。
幼い頃ならいざ知らず、大学生の娘にまでそう言い続ける母親。

あさひのスマホに現在地がわかるGPSアプリを入れ、常に監視、管理する姿...続きを読むに、子を支配する母親の毒親ぶりが垣間見られゾッとする。

一方で、母を絶対だと信じ、なんの躊躇いも疑いも持たないあさひも相当ヤバいのだ。

この共依存親子に降りかかった災難。
結末は尻すぼみだったが、全体に漂うイヤな感じが癖になる。

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Posted by ブクログ 2022年03月22日

本屋で見かけて気になっていた本。
読みやすく、一気に読み終わった。
途中で旅行に行ったあたりから結末は読めたけど、こんな話だったとは、と思った。
あさひの決して明るくはないのに明るく感じる未来へエールを送りたい。

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Posted by ブクログ 2022年03月06日

誰かの決めた正しさや考えは結局その人独自のものに他ならない。それを自分の中の基準として生きていくことに恐怖しかない。何故なら他人の考えや価値観に依存することによって自分の意思はいつの間にか風に乗って遠くまで行ってしまうから。まるで初めからそんなものはなかったとでもいうように。本作の描写からもわかるよ...続きを読むうに他人の基準でしか生きられなくなるとおかしいこともおかしいと感じられなくなる。都合の良い男に利用され妊娠してしまったり買い物やランチを毎回奢らせてくる友だちと日々の行動を共にしてしまったり...自分の心が壊れていくことにも気づかない。今回はそれが友達を殺めてしまったことに繋がったんだろうなと...

「あさひは失敗しない」
全ての事の元凶はこの呪いのような言葉
予め娘の障害となるようなものを取り除き綺麗な道を準備する。娘を心配する母親心から来るものだとしたら気持ちもわからなくはないが個人的に今回は違うのだろうと思った。あさひの母親は「失敗作」を作りたくなかったのではないか。だが失敗しない人間なんていない、逆に失敗からしか大抵人は学ぶことができない。恥ずかしい、悔しい、悲しい等の思いをして「次は絶対同じ過ちを起こさないようにするぞ!」と学ぶことが出来る。そう考えると失敗は1番の近道だなぁと感じる。

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Posted by ブクログ 2022年01月25日

ヒィィィ....。「たけやんは失敗しない」なんて言われたらプレッシャーで圧し潰されそう。おまじないというより呪いの言葉だ。過干渉で過保護すぎる母。お母さんがいないと何もできない娘あさひ(大学生)。共依存母娘の恐ろしい行く末とは。失敗しないから失敗するんだよ!!!と何度叫びたくなったか。母も相当気持ち...続きを読む悪いけど、娘のあさひも相当な愚か者よ。同情も共感もできず嫌悪感でいっぱい。その後のホラーな展開に再びヒィィィ...。著者がまだ25歳というのには驚き。ラストもう一声盛り上がればもっと良かった。

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Posted by ブクログ 2024年02月23日

「あさひは失敗しない」
おまじないだった言葉が、だんだん呪いのようになっていく。

自分ももしかしたら知らず知らずのうちに『呪い』をかけてしまっているのかもと思った

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年12月30日

読まなければ良かった。久々にそう感じた本でした。
自分が母親だからか、自身の母親に悩んだことがあるからか、とても疲れました。守ると支配は紙一重で、子育て中の身としては、恐ろしくなり、懊悩してしまいそう。

前半は主人公の感情描写が乏しくて、彼女の人柄が見えません。淡々と進んでいき、何を考えているのか...続きを読むよく分からない人といった印象。思考停止している感じ。
読み終えて、後半との対比でそのような描き方をしていたのだと思いました。自分で決断をしないまま母親に身を委ねて、誰かの真似をして生きてきた人だから、人としての輪郭が乏しかった。その事実に気づいてからの変化が激しかった。

子供にとって母親がもたらす影響は強烈で、言葉一つをとっても、毒にも薬にもなる。それがとても怖いと感じた作品でした。

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Posted by ブクログ 2023年09月27日

親と子の関係は単純なようでそうでもなくて、親の振る舞いは往々にして子を縛って呪う。
今の自分の人生観すらも、これまでの親からの圧力のようなものに影響されている部分が(悪い意味で)大きいと改めて思った。

自分が親としてどのように娘と関わるべきか懊悩してしまう。

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Posted by ブクログ 2023年08月11日

過干渉な親から逃れられないあさひの失敗。
殺人が軽い感じで描かれているので、親の鑑賞は殺人以上に重かったんだろうなと思った
決められない人って生きづらそうだなあ
もう少しひねりが欲しかったな。読みやすかった

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年05月30日

毒親怖いね。やっぱ親が異常だと子供もだめな子だよね。って俯瞰しちゃった。私も自分の親のことをあまりよく思っていないから、私自身だめな人にならないように気をつけなくちゃ。いい意味でも悪い意味でも親に甘えてはいけない。親がだめだから、に甘えてはいけない。

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Posted by ブクログ 2023年02月08日

親心子知らずなら逆も然り。
実際過保護すぎる親ってどの程度を指してどれくらい存在するんだろうか。物語でしか見たことないし。

位置情報アプリ入れられるのはちょっと嫌かも。Zenlyとか友達同士でもあんまりしたくないな。
あと母と娘って、父と息子より関係が近そうで大変そうだな。

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Posted by ブクログ 2022年12月21日

後味よくない1冊。

1番よくないところは、母親も娘もそれが普通のこととして受け止めているところ。

母親の呪縛…

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Posted by ブクログ 2022年10月16日

母娘で固く結ばれた愛情がヒドイ! 輝く舞台に立たされ続けるあさひの思いは… #あさひは失敗しない

相変わらず妬み嫉み、歪な愛情を描くのがとてもお上手です。
メインの登場人物は一見平和そうですが、全員クレイジー。なにより幼稚で大人が誰もいないの。

主人公の気持ちや心情ですが、めっちゃ心に刺さりまし...続きを読むたよ。
「平均点以下」という呪縛から逃れたいというコンプレックス。もっと大切なことがあるのに気が付かない。20代の頃の私もそうだったな~と遠い目…

そんな男は全然モテないですよね。あはは!
そのことに気がついたのは、30歳手前でしたよ。遅いっつーの。

本作、ミステリー要素は減っちゃったんですが「#柚莉愛とかくれんぼ」と比べると、小説がめっちゃ上手になっているんですよね。
クライマックス、少女時代のピアノ発表会から一歩踏み出していくシーンなんかは、目の前に情景が浮かびましたよ。最高でした!

シンプルながらも、葛藤が分かりやすく描かれた素敵かつ胸クソな小説でした。
真下先生はまだお若いので、これから人生を重ねていかれると、どんな小説を書かれるか楽しみです。

■推しポイント
私が子どもの頃に、運動会や試験勉強の時に母親からよく言われた言葉がありました。

『がんばれ!』

そして、この世で最も嫌いな言葉になりました。

成功した者にとっては、さらに向上したいと思わせる魔法の言葉。
失敗した者にとっては、二度とやりたいくないと思わせる呪いの言葉。

時を経て、私も人の親になりました。
子どものためを思って何かを言うのではなく、自身が感じたことだけを言うようにしています。いつも近くにいることさえ伝われば、子どもは自分で歩けるんですよ。

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Posted by ブクログ 2022年09月02日

生きていると、いろいろなことがあるの。失敗だと感じることも、たくさんあるかもしれない。だけどね、覚えておいてほしいのは、失敗しても、まだ別のルートが残っている可能性があるっていうこと。救ってくれる、別のルートが、いつだって必ずある。

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Posted by ブクログ 2022年05月24日

ほんタメであかりんが読んでいので興味を持ちました。

とにかくでてくる人全員、しんどくて気持ち悪い。
途中で投げ出したくなるほどでした。

みんな、誰かを取り込みたくて「人形」を欲しているんですね。
自分をただ優しく愛撫してくれて傷つけずサンドバッグにしてくれる…。

でも現実はかなしいかな、そうじ...続きを読むゃない。
だから失敗して学んでいくしかない。

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Posted by ブクログ 2022年04月21日

母親と娘の嫌な愛情の話。
程よい距離感で愛することって難しいことなんだなぁ。

母が娘に言ってた言葉は、おまじないなのか、呪いなのか。

とにかく律子にすごくイライラしてしまう。


失敗した私を認められないのは、私だけじゃなかった。
お母さんも、私の失敗を認められない。
いや、違う。
私の失敗はお...続きを読む母さんの失敗になる。
だから、お母さんは私の失敗を認めない。
私の育て方を、間違えたと思わないために。



全然楽しくないことのはずなのに、私は少しだけ心が軽くなっているのを感じる。それは私にとって、人生で初めての自分で下した決断だったからなのだと思う。

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Posted by ブクログ 2022年03月05日

小さい頃から過保護に育てられた娘とその母親の物語(真下みことさんの2作目)。こどもの頃から母親から「あさひは失敗しない」と言われ続けて育ったあさひは、何をするにも母親が先回りして失敗を回避してくれる。途中から(母親が)あさひのスマホに追跡アプリを入れだしたり不穏な空気が漂い始め、ラストに近づくにつれ...続きを読む怖い展開が続く。とにかく出てくるキャラがみんな性格が悪く、イヤミス的な展開多数アリ。「人は失敗しながら生きて行くものだ」と思い知らされる作品だった。

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Posted by ブクログ 2022年02月02日

母親から過保護に育てられたあさひは、何事も失敗しないように、という呪いを自分に何度もかけながら毎日を過ごす。失敗しないように、といいながらも自分を都合よく扱う男に追撃ラインしたり、そもそも彼女のいる男と寝たりと失敗は数多くある気がするけれど…
でも自分にとっての正しさが全く確立されておらず、常に人を...続きを読む二分してみて(一般受験と推薦、処女と非処女など)立場が上の方を正しいものとする、何かと比較しての正しさしか持ちえていない彼女にとっては、それは失敗ではないのかもしれない。たまに自分の中の正しさがそれに違和感をもつけれど、そんな違和感はあってはいけないと消し去っているのが虚しい。
常に正しくいるために、周囲と比較し出ているものは削り、平均的であろうとする姿が昔の自分に重なった。親からの言葉は呪縛になりうるもの。
ずっとかけられていた呪縛を、自分の力でおまじないに変えることができた彼女の未来は、今までよりずっと明るく、正に自分の人生になるだろう。

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Posted by ブクログ 2022年01月26日

2.8
→母親の言う事だけを信じて生きてきたあさひの行動がすごく恐ろしく映りました…
結末は少しぼんやりとした印象でしたが、良い作品でした!

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Posted by ブクログ 2022年01月26日

大学生の女の子がいかにして毒親から離れるかが読みどころ。学友への心の中のマウント取りの心理なんかは、大学生くらいの人が読んだら自分を振り返るきっかけになって良いと思います。

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Posted by ブクログ 2021年12月31日

前作の事があるためか最初からハラハラしながら読みました。
失敗しないように、そのために周りを気にする、自分が出せない、他人に良く見せたい、自分が好きになれない。
あることです。
言葉は怖い。祈りにも呪いにもなるから。
あさひが救われることを祈っています。

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Posted by ブクログ 2021年12月22日

過干渉な母親の呪縛。
おまじないではなくて、「失敗」させないための呪い。

その結果、あさひは周りに正しさを求めるようになった、周りが自分の行動の基準になった。
自分自身で正しさや物事を決められない人になってしまった。
すべての基準はお母さんと、そして何より「失敗しないこと」だった。
お母さんが人生...続きを読むのすべてだったのに。いつも自分を守ってくれると信じていた存在だったのに。
そうではないと気づいたとき、私なら何をするだろう。

最後の1行、私はあさひの希望の言葉だととらえた。

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Posted by ブクログ 2021年11月15日

大学生の見えないけど見えるカーストとか、周りに合わせることをなんとなく強いられてた感じを思い出した。当時はそこまで重く捉えてなかったけど、どこかで無理してて居心地悪かったんだと今なら思う。
失敗しないことが正解でもない。

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